紙の本
孤宿の人上
2023/12/18 12:34
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
両親が亡くなり、預かり先でも酷い仕打ちを受けたほう。挙句の果てに金毘羅参りに連れていかれ、おまけにそこで一人取り残される。そんなほうをやさしく受け入れてくれたのが、藩医を務めるの井上家であった。啓一郎と琴江の兄弟から学問やしつけを学んだ。そんな時間はほうにとっても有益な時間だった。しかし、その琴江が何者かに殺されてしまう。そしてその事件を機に井上家にほうの居場所がなくなったきたのであった。そしてほうは井上家を出されるのだが・・・・・。
阿呆のほうと名付けられたほうは気の毒ですね。しかし、この苦難を越えれば幸せになれそうですね。どういう結末なのか予想できないので、ちょっと下巻が楽しみです。荒神のような化け物が出てくるのですかね?
紙の本
救いがない
2021/05/27 12:43
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
今のところ、救いのないお話ですね。
下巻でどんな展開になるのか楽しみではありますが。
「あほう」から取って「ほう」って名前もどうかと思うけど。
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2009/11/28 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2014/3/6〜3/11
一年半ぶりの宮部作品。相変わらずのストーリーテラーぶりで、かつ魅力的な主人公が描かれている。大変な出来事に巻き込まれた宇佐とほう、後半どうなるのだろうか。
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やっぱり宮部さん作品はおもしろいです。
今回の時代小説は江戸ではなく舞台が讃岐国の丸海藩。
なので自分の想像力をフル回転してこの物語の世界を
想像しながら読み、また、どんどん物語に入り込んで
しまいました。たくさんの登場人物の気持ちに同調して
一緒になって悲しんだり、悔しがったり。
そんな風に物語に引き込んでいく宮部さんの才能に
脱帽です。
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SFにしろファンタジーにしろ時代ものにしろ、非日常を描く場合にはその情景を上手く想像できる・説明が分かり易い、と言うのが非常に重要な気がするのですが、やっぱりその点宮部さんは凄い……。あの時代にあったであろう、現代よりも死が身近であることによる空気の硬い感じが、こう何か迫ってくるような。
後人物描写もとても好きです。皆味がある。
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ほんわかとした雰囲気ではじまったのに、いきなり好意を持った人が死んでしまう。しかもその死因は伏せられてしまう。これからどうなるのか、ドキドキ読み進めるうちに、自分の中で想像した人物たちが勝手に動き回るかのように話が進んでいく。
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上巻だけなら、宮部作品にしてはなんか弱い気がします。けど架空の藩の情景や制度などが違和感なく入ってくる力はさすがとしか言いようがありませんでした。番号がウサギの形になってるのは本編読めばすぐ分かります。どうせカバーかけて読むからあまり関係ないんですけど、なんか可愛いですこのウサギ。
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登場人物の姿が見えるよう。上巻は不幸満載だけど、下巻ではちゃんと復讐したり幸せになったりするんでしょうね!?
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上下巻。
NHKの新日曜名作座で、ラジオドラマ化されてたのを聞いたのが先。西田敏行と竹下景子が2人で何役もこなすという…。
番組のHPの紹介文にある、
「薄幸の無垢な少女と、悪鬼と恐れられる男との魂のふれあいを中心に、江戸期の階級社会に生きる人々の肺腑をえぐるような哀しみ、権力と愛憎の中で身もだえする人々の姿を、美しく感動的に描く」
まさにそんな作品。
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実際一番の重要人物は琴江さまで、"ほう"も啓一郎も宇佐も渡部も皆そのために行動しているように見える。
全体としてはそれなりに楽しめる。ただとにかく頭の悪い子供はむかつく、という話ではある("ほう"のことではない)。
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12月21日~29日
北は瀬戸内海に面し、南は山々に囲まれた讃岐国・丸海藩。江戸から金比羅代参に連れ出された九歳のほうは、この地に捨て子同然置き去りにされた。幸いにも、藩医を勤める井上家に引き取られるが、今度はほうの面倒を見てくれた井上家の琴江が毒殺されてしまう。折しも、流罪となった幕府要人・加賀殿が丸海藩へ入領しようとしていた。やがて領内では、不審な毒死や謎めいた凶事が相次いだ。
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物語の核心までが長く感じた。
「おあんさん」と「ほう」のやり取りが出てきたあたりから、
キュッとする。
宮部みゆきの時代小説は初めて読むからまだ慣れないかな。
下巻でやっと「加賀様」が出てくるから、ほうとの絡みが楽しみ。
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主人公のほうの境遇が、小公女セイラみたいな虐待されてるヒロインすきな人にはたまらないかもしれない。でも、セイラとちがってあくまで普通のお嬢さん。
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(20100114:読了)
同郷の人々との暖かい繋がりと、根を張る権力と、人の性。
場面場面の情景が目に見えるようで、思わず入り込んでしまいます。さすが、宮部さん。流れるような文体が好きです。
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江戸時代のお話。
「ほう」という小さな女の子が、周りの人々に支えられながら、必死に与えられた仕事を務めていく。
小さな心で人の気持ちを思いやり、様々な事件に頭を悩ますのがなんともせつなく、起こる諸事件がとても醜く、恐ろしい。
モデルになった人物・藩があるので、想像しながら読めた。