紙の本
倉敷の近代史を知る
2022/07/14 10:23
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投稿者:井沢ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
倉敷の経済・文化振興に貢献した大原孫三郎。今のクラレ。それ以外に中国電力や中国銀行の創立者だったことも初めて知り、倉敷だけではなく岡山経済にも多大なる貢献をした人物であることもわかった。素封家に生まれ何一つ不自由なく育った人だが、得てしてこういった人はぼんくらボンボンの二世で終わるケースも多いものの、この人は旧体質を是とせず構造改革し時代の流れにもうまく対処したという凄腕企業家になっている。この人の場合、人との出会いで大きな影響を受け、それを原動力にして企業経営を成長・発展させたというケースだろう。今回、この本を読み倉敷・岡山に行ってみようと思ったが、酷暑で行き先が制約されているというこちらの事情もあって、少しは涼しいだろうということで鳥取に行くことになった。またの機会に行ってみたいと思う。
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「わしの一生は、失敗の連続だった」
(=常に現状に甘んじることなく、前を向き、上を目指す自分の意思に対して?)
「わしの一生は、反抗の連続だった」
(=仲間の意見を尊重するあまり?)
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私が尊敬する人、大原孫三郎さんの本。これ見てるとやっぱ倉敷という町で育ったことを誇りに思うね、うん。
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有力な実業家であると同時に、公共活動にも精力的に取り組んだ大原孫三郎。企業が社会に対してどのような責任を負うべきなのか??戦前からこうした問題に取り組んでいた大原の先見性にびっくり。挑戦あるべきよね。
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クラレ、倉紡、法政大学大原社会問題研究所、
そして何より、倉敷大原美術館。
中国地方の大資本家で大実業家の大原孫三郎の物語。
メセナの精神を大正期に唱えた功績は
倉敷を一大文化都市へと昇華させただけではなく、
日本の産業、財界の在り方にも大きく影響を与えた点にある。
その生涯は信念と情熱に燃え、内にあっては
真の友を求めやがて人を信じ愛しつづけ、
外にあっては、労働環境の整備を第一として
会社と市民の関係を重視するという。
そして文化を愛し育てることに注力している。
日本の片田舎の美術館に、これほどの世界的名画があるという事実。
これって、本当にすごいことだ。
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そもそも、大原孫三郎という人を知らなかったので、イマイチのめり込めず。
素敵な人なんだろうけど、足跡がよく分からないなぁ。
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大原美術館児島虎次郎記念館にて購入。
岡山から帰りの新幹線で一気読み。
さすが、城山三郎!
描く人物をなんて魅力的にすることか!
孫三郎についても、さりげなく、いろいろあったことを匂わしてはいるけれど、基本は魅力的な人物像となっている。
倉敷の街が戦災を受けず、なぜあれほどまで残ることが出来たのか?
岡山市・倉敷市を訪ねると当然湧く疑問がこの1冊で氷解。
倉敷を歩くことは、結局、大原の足跡を訪ねることでもある。
倉敷散策の前に一読することをオススメしたい。
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たまたま実家に帰省中に手にとった。
ちょっと悩んでいたときに勇気をもらいました。
今では当たり前と思うことを当時から実践していたとはすごい。
今でもわかっていてもなかなかできない。
正しいと思うことをやり遂げた人は素晴らしいです。
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倉敷の偉人と呼ばれる大原孫三郎。
地元倉敷の誇りだと思います☆
偉人と呼ばれる大原孫三郎ですが、最初からこのような人ではなく、遊びに散財してしまってどうしようもない人物でもあった。
その中で東京から倉敷に連れ戻されてから、様々な自分の人生の在り方を決めるような人たちと出会っていく。
何事にも真摯に取り組み、腹を割って真剣に話すことが出来る
『本当の友達』
このワードを大原孫三郎は大切にして求めていたものだと言うことが自分の中には大きなメッセージのように感じた一冊です☆
昔の言葉などで少し読むのに時間もかかるかもしれませんがイイ本だと思います♪
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大原孫三郎はいい意味でも悪い意味でも、自分の主張を貫く経営者であった。その象徴的な言葉がある。「 十人の人間の中、五人が賛成するようなことは、たいてい手おくれだ。七、八人がいいと言ったら、もうやめた方がいい。二、三人ぐらいがいいという間に、仕事はやるべきものだ。 」というものだ。リーダーに相応しい人物だと思った。
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私設の美術館としては世界的水準のコレクションを有する大原美術館。その設立者でもあり、紡績業を中心に銀行・電力会社も含む地方財閥を築き上げた傑物「大原孫三郎」の生涯を描いたものです。
個性的な登場人物との絡みが、孫三郎の信念とそれに基づく行動を一層際立たせています。
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大原孫三郎についての一冊。
自分は全く大原孫三郎という人物について知らなかったのだが、この一冊を読むことで、彼の生涯と信念が見えてきて、興味深かった。
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倉敷の偉人大原孫三郎と、その子、總一郎について。
実家にあったので、何の期待もなく読んだが、面白かった。
大原美術館や、クラレのことは知っていたけど、孤児院運営へのかかわりや、社会問題研究、労働問題研究、農業研究機関までつくって取り組みをした人とは知らなかった。
明治・大正時代の大金持ちの資本家でありながら、従業員と友となり
人間としてともに高め合っていける事業のあり方を、熱意と実行力とスピード感をもって、追求していっているのに凄みを感じた。
ビジョナリーカンパニーを読んで、私が理解し、今もその内容として解釈している「矛盾すると思われる課題は同時に解決する事ができるし、それが出来る会社がビジョナリーカンパニーになりうる」ということの、まさにそれではないかな?
孫三郎やっていることは一言でいえば、ノーブレスオブリージュなんだけど、それより、もうちょっとピュアに、書生っぽく理想を求めている感じ。資金援助する相手を対等に友とみているところ。自分が刺激を求めるところ。
倉敷にとても行きたくなった。
倉敷駅前にある、倉敷チボリ公園がなんだか残念。
仕事で出張したときに駅前しか見なかったから、孫三郎の残した倉敷を見て感じたい。
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クラレの前身である倉敷紡績の初代社長である大原孫三郎とその息子である總一郎の物語。
10人中5人がいいということはもう遅い、7人がいいと言ったらやらん方がいい、3人くらいがちょうどいい、だれもいいと言わんことはやるな、というのは名言である。
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倉敷の大原美術館を訪れて、、その創設者の大原孫三郎氏の思想に触れたくなり、美術館で衝動買いをしてしまいました。
倉敷のガイドさんから聞いたとおり・・ものすごい決断力ですね。
ただ、、彼への賛同者ばかりではなかったのもうなずける決断もチラホラあることが、この本を読んでいて分かりました。
児島虎二郎ファンの私としては・・
「社会から得た財はすべて社会に返す」という思想のもとに、
彼を自費で留学させたり、
現在大原美術館にある絵を自由に購入させたり、、には感動したのですが、、
彼の友人、石井十次氏には個人的には賛同しかねる。。(^_^;)
確かに孤児院を設立することは善だと思うけど、
だからといって理想を追い求めてなんでもやっていいというわけではない気がする。。
そして、そこにお金を出し続ける孫三郎氏の考えもよく分からない。。
・・とはいえ、やはり尊敬すべき点の多い人ですね。
息子の總一郎氏もとても素晴らしい人なんだ、と、勉強になりました。