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開高健らしさ満開。
どの短編を読んでいても、部屋中いっぱいに広がって泡だらけの水槽に沈んでいくようだ。まったく。
下記の台詞がシュール過ぎた:
「紀州の御坊は飯がうまいですな」
「・・・・・・・・」
「あれは日本一ですな」
「・・・・・・・・」
「御坊じゃエッと食べたです」
「・・・・・・・・」
「紀州の御坊が日本一ですな」
「・・・・・・・・」
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最近見た昔のテレビで、開高健氏のことを「話す言葉がすべて小説になっている」という趣旨の紹介をしていたので、興味を持った。
短篇集ならば、と手に取った。
偶然、昔読んだがどの本に掲載されていたものか思い出せなかった短篇に再会した。
『貝塚をつくる』という短篇である。
カンボジアとの国境線近くにあるヴェトナム領の島を訪れた時の話と思われる。
ラストがなんとも言えない雰囲気で、開放感がある。
ちなみに六篇のうち、巻頭の『玉、砕ける』は川端康成文学賞受賞作品とのことである。
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開高健の6編からなる短編集。
これまで読んだ氏の作品と比べると、いずれも退廃的な雰囲気をより強く感じさせるように思えましたが、特に釣りや料理に関する、精緻で力強い文章表現は相変わらず切れ味の鋭いものだったと思います。
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官能と退廃と冒険と腐敗の短編集。
表題作が読みたくて買ったが、『貝塚をつくる』がよかったな。たゆたい、逸れ、出会い、最後の最後にそこに行くのか。すごいスケール。