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決して悪くない。
むしろ川上弘美の川上弘美だからこそできた物語たちというのは間違いない。
ファンだからあえて言いたいが、はっきり言って
手癖で書いてしまった以上のものではない。
物書きとは業の深い仕事だな、と関係のない空想をする。
もっと中編のもののほうが彼女は緊張感を持ったいい仕事すると思うんだがなぁ。
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琺瑯でぐいぐい引き込まれて、不思議な気持ちになって、癖になって。
ふわっとして、しゃんとしている。
他の人のレビューに「清潔感がある文章」とあったけど、本当にその通りだと思う。
どれもとっても短い話なのに、それぞれに世界が広がっていて、ほとんど何も起こらないのになぜこんなに素敵なんだろう、とか思った。
空気感。余韻。ほんと、川上弘美さんの文章好き。
…なんだけど、何も起こらないが故に好き嫌い分かれそう、とも思う。
解説で柴田さんも言っているように、1話1話大事に読みたい本です。
装丁も好き。
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うそばなしとほんとのはなしが混ざったような感じ
エッセイと小説を混ぜ合わせたようなかんじだとあとがきでもおっしゃっていた
話の内容も短いのにきれいにまとまっていて、かつ感情移入しやすいはなしがたくさんあるため読みやすかったです
わたしは短編はおふろのなかでゆっくりと読むのが好きなので多少時間かかりましたが、川上弘美さん独自の世界観、ことばつかいにうっとりしました
わたしはこの作品とても好きです
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すごく短い短編集。
さらりとしているんだけど、残る。
古いような感じがまたとてもいい。
静かな文章の中に、情感がこもっていて、
面白い作品たくさんあります。
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短編集。
川上弘美は好きだけど、今回は短い話ばかりで少し物足りない気もした。
洗面器を持ち歩いている女の子と同棲している女の話、いつも何かと奢らされて男にとって都合のいい女の話、50歳超えた幼馴染の男女の話、表題作は女の友情?等々・・・。
本当に短い話がたくさんあって忘れそう。
さらっとした、なんでもない話だけれども、流石に川上弘美の文章はじっくり読んだ。読まされた。
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川上さんらしい雰囲気をまとった短編集。
優しい膜につつまれているようなこの雰囲気は川上さんならではのものだなーと思う。
やっぱり表題作のハヅキさんのことが一押しだな。
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なんというか、川上弘美らしい?
本当に短い短編集で、なんとなくいいなぁ~という時間が美しく描かれている。
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川上弘美の真骨頂。
「吸う」がいい。
登場人物が、みんな、ほんの少し、あちら側に足を突っ込んでいる、そんな感覚。
(2011.6)
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表題作が素敵でした。
最初の作品から読み始めて、
実は2作品目の書き出しで、
放棄しそうになったのです。
そこで、適当にページを捲り、
気になった作品から読む
と決めたら読み切れました。
するすると流れていく文体。
心にひっかかりを残すのは
掌編よりももう少し長い方が
良いのかもしれません…。
そんな中でも満足したのは、
表題作と「床の間」、「扉」、
「階段」、最初苦手だった
「ストライク」でした。
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「おすすめ文庫王国」のベストテンにあまり食指が動かなかったので、他の頁からも選んでみたのだけど、これもちょっとハズレだったかなぁ…。
摩訶不思議な女心を思わせ振りに余韻を残して切り上げられても、私にはちょっと響かなかったです。
帰省の新幹線の中でもあまり頁が進まずに、結局年を跨いじゃった。
最初から★★というのも年明けにしてはあんまりではあるが…。
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一日一遍ずつ読んで、
ようやく読み終わりました。
一日一遍でもお腹いっぱいです。
リアルで痛いけど、
少しほっこりして、
よし、今日も頑張ろう、とか、
うむ、今日も頑張ったな、とか思える不思議。
やさしいです。
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掌編小説集という、とっても短い小説集
日常でいて、普通じゃない変な感じなのです
ひとつひとつ、ちょっと余韻に浸りながら
ゆっくりと読み進めました
川上さんご本人によると、エッセイとも小説ともつかないもの
はんぶんやけくそにように書きはじめたとのことです
川上ワールド堪能です
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どれも静かにまったりと時間が流れている。
悲しいともせつないとも違う、その間のような雰囲気が漂うな。。。と思った
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多数の短編から構成されている。どの話も、川上ワールドに入っていると感じます。「蛇を踏む」や「センセシの鞄」の中に出てくる夢を見る下りを読んだ時と、共通の感覚です。何とも奇妙な感覚ですね。人間関係や互いの環境が、相互に行き違っているんだけど、それでも一つの世界に留まって、繋がっている感覚です。その僅かに繋がっている部分が、本来の人間同士の繋がりではないのかと言われているような気がします。
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どの短篇も出だしがすてきだな、と思っていたら、
解説にも同じようなことが書いてあって嬉しかった。
どれも川上さん独特の雰囲気でした。
ことばが綺麗だった。
おもしろかったです。