紙の本
いつもと違う面もあれば、同じ面もある
2010/03/14 17:41
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
人によってそれぞれ好みの程度はあれど、どのお話も面白く読めるのではないでしょうか。
沢木耕太郎『マリーとメアリー』は、ブラッディ・マリーというカクテルを軸にしながら舞台を転々とさせるエッセイ。
伊坂幸太郎『合コンの話』は、最初に二行あらすじを示しておいて、ストーリーの方向性と結末を明らかにしながら、その中で何が起こるのかとワクワクさせながら読ませる。
近藤史恵『レミング』は、自転車競技の中で勝利を義務づけられるリーダーと、リーダーの勝利のために自分を殺さなければならないアシストの関係を柱として、それぞれの心情が細やかに描かれている。
有川浩『ヒトモドキ』は、核家族の中に割り込んできた親戚によって狂わされていく人生と、相容れないことが分かっているのに、人に近づかずにはいられない人間の弱さや負の面を描く。このシリーズでの物語は作者の経験が見えるような感じがして、いかにも小説的。
米澤穂信『リカーシブル』は、親の喪失と少女期の引越しという事件下で感じる"世界の転換"みたいなものの恐ろしさを感じる。そしてそこで至る諦めみたいなもの。
佐藤友哉『444のイッペン』は、ミステリーのトリックとしては普通だけれど、キャラクターたちの背景に興味がでる。他の作品が気になる感じ。
本田孝好『日曜日のヤドカリ』は、日常の平凡さの中にも、大事件は起きうるということを教えてくれる。
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ストーリーセラー1に引き続き読み応えはある。でも、えここで終わり?感のある話がちらほら…。伊坂話は1よりこっちの方が面白かった。あと本多さんを読んでみようかな〜と思えた。ほかの方々は正直1に微負け?
でも総合的には満足。比較対象が自作品というのは面白い。
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伊坂幸太郎、近藤忠恵、有川浩、米澤穂信、佐藤友哉、道尾秀介、本多考好らの作品が読めちゃう豪華な一冊!
個人的には、有川さんの「ストーリー・セラー」がおススメです。
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お待たせしました!!大好評アソンロジー第2弾をお届けします。日本作家界のドリームチームが再び競演。今回もオール読み切りで、読み応え満点。どこから読み始めても、他では経験できない読書体験が味わえます。物語大好きのあなたも、これから読み始めるあなたも、お気に入りの作品が必ず見つかることでしょう。著作リストも完備して、新規開拓のガイドとしても最適です。
《2010年2月4日 読了》
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【沢木耕太郎】
今作から登場の作家さん。
内容は「うぅ…ん」という感じですね。
小説というかエッセイ?
【伊坂幸太郎】
この短編の中に、伊坂らしさを凝縮した作品となってます。
いつものしっかりとした時間軸があるものです。
初期伊坂作品が好きな人は、楽しめるでしょう。
これがあるから、独自路線を突っ走ろうが、彼を見切れないんですよね。
【近藤史恵】
1の続編ですが、前作品を読んでなくても十分楽しめます。
前回は青春物語風でしたが、今回はヒューマン物語風ですかね。
【有川浩】
最近、伊坂よりいいんじゃないかと思い始めている作家有川浩。
図書館戦争系ではなく、ここでも紹介したフリーター家を買うや阪急電車系のお話。
短い中でも、しっかり話がまとまっていて、素晴らしかったです。
【米澤穂信】
前回同様、ジャンルが全く分からない。
ヒューマン系なのかと思えば、サスペンス系になりどちらも解決しないまま終わった感があります。
短編作家向きではないような気がします。
【佐藤友哉】
前回、気に入った作家さん。
1の続編でしたが、これまた前作を読んでなくても大丈夫な作品。
ますます、彼が彼だった頃の作品を読んでみたい。
【本多孝好】
あいかわらず独特のほんわかした気持ちにさせてくれる作品を書きますね。
ただこれを読んで、ドラマ「マイガール?」と思ったのは、アタシだけじゃないはず。
というわけで、総合的に見て買いな本だと思います。
特に、伊坂、有坂、本多ファンには、満足のいく本となってると思います。
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<内容>お待たせしました!!大好評アソンロジー第2弾をお届けします。日本作家界のドリームチームが再び競演。今回もオール読み切りで、読み応え満点。どこから読み始めても、他では経験できない読書体験が味わえます。物語大好きのあなたも、これから読み始めるあなたも、お気に入りの作品が必ず見つかることでしょう。著作リストも完備して、新規開拓のガイドとしても最適です。
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2010年1月27日購入。読書期間2010年5月14日~20日。
面白かった。
近藤史恵と佐藤友哉は前作の続きで安定していた。それぞれ単行本としてまとめて読んでみたい。
伊坂幸太郎と本多孝好は、それぞれの作品らしく、分量と内容のバランスも良く面白かった。
有川浩は、面白いがとても恐ろしかった。決してホラーではないが、あまりにリアルで、恐怖が音もせずに気付くとまとわりつかれているような感じだった。
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かなり好きな作家ばかりが乗ってるアンソロジー
伊坂幸太郎が結局面白いということを再確認してしまった一冊
本多さんや米澤さんも大好きですけど、一短編だけだと物足りない
佐藤友哉さんだけ他では未読なので一度読んでみたいとは思います
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どうして今回は、沢木耕太郎だったんだろう。
すごく渋いよね。若手の中で一人…。
前回のストーリーセラーで、
私の大っきらいな、最後の1行でどんでん返し、
をした米澤穂信。
多分もう読まないんだろうなーと思ってたけど、
読んじゃうんだな、ここに入っていると。
意味わかんなかったけど、前ほどいやな感じはしなかった。
いちばんよかったのは近藤史恵。
さすがって感じなのが、有川浩と伊坂幸太郎。
毎度よくわからないのが佐藤友哉。
特に感想なしの本多孝好。
そうは言っても、ほかのアンソロジーと比較して
粒がそろってて、次も絶対買うな。
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全体的に1より好き。合コンの話がおもしろかった。あとやっぱ石尾さん。あと佐藤友哉のシリーズがおもしろい。
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伊坂のはユニーク。期待させといて、さて、どんなオチがつくか。有川浩読みたくて買ったけど、有川のは恋愛ものじゃなかった。でも、やっぱり戦う話。今回は本多孝好のが一番好き。
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伊坂幸太郎と沢木耕太郎の巧さだけが目立ってしまう。残念。
でもブラディメアリーを益々好きになった。
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1が面白かったし、今回も大好きな作家ばかりがそろっていたので即購入。結果極上スイーツのアソートを食べたような満足感を得られた。新しくお気に入りの作家を探す手段としてもオススメ。
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「マリーとメアリー ポーカーフェイス」沢木耕太郎
「合コンの話」伊坂幸太郎
「レミング」近藤史恵
「ヒトモドキ」有川浩
「リカーシブル―リブート」米澤穂信
「444のイッペン」佐藤友哉
「日曜日のヤドカリ」本多孝好
短編アンソロジーだけど、1からの続き物あり。
「合コンの話」は実験的な手法、構成に少しだけ恩田陸を思う。内容は伊坂だけど。
「ヒトモドキ」は心底恐い。有川浩の文章でなかったらもっと恐ろしいのだろうと思う。
佐藤友哉の冗長なのか端的なのかよくわからなくなってくる文体が好きだ。
本多孝好久々に読んだ。
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色々な作家さんの物語がこの値段で買えるのはお得です。内容も満載で大満足です。
新しい作家さんに触れたい方にはオススメ。「あの作家さんが書いてるから!」で買う人はちょっと物足りないかも?私は後者でしたが、新しい出会いもあったので大満足です。だけど1を読んでない人は微妙なつながりがわからないかもなあ。
個人的には伊坂幸太郎さんの合コンの話と本多孝好さんの日曜日のヤドカリが好きです。もちろん他の方々もいいお話でした。