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紙の本
スポ根演劇!?
2010/01/21 08:45
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:空蝉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶりに読んだ有川作品だが今回は劇団モノ。
しかも人気はソコソコ在りながらも本人たちには自覚が無く、降って沸いたような300万という負債額に存亡の危機が迫っている「社会人」としては小学生並みの甘ちゃん劇団が、2年間で見事復活をとげるかどうか!?という青春映画のような、ある意味ベタでオキマリなストーリーだ。どうせまたうざいくらいの恋愛モノが入り混じった青春真っ只中、暑っ苦しい根性モノなんだろうな~(もちろんいい意味で、だ) と思いきや、いやいや、、どうしてどうして。もっと単純に率直に、ライトノベルらしい面白さで十分に楽しませてくれた。
文庫での書き下ろし、しかもラノベというところがまた上手い。誰でも手に取りやすい分野と価格、さくっと読める分量と文字の大きさ・行間の広さ(笑)、専門用語を入れない解りやすい内容と一般離れしない「当たり前のことをして当たり前の売り上げを作る」という数字。
おや?これって当の劇団「シアターフラッグ」の在り方、コンセプトそのままじゃないか?
「どんなジャンルであっても客層を広げる可能性を持っているのは玄人好みの商品ではない。素人がカジュアルに楽しめる商品だ・・・それを軽んじる業界は廃れる。」(p190より)
おやおや、これってもしかして著者自身の本音だったりもしますか?などとかんぐってみたりする。
著者本人が「あとがき」にも記しているようにこのストーリーを掴んでから3ヶ月弱で書き上げたのだから、素人が付け焼刃の業界知識で書いたに等しい。だから当然内容も浅いし、演劇の奥深くまで掘り下げてるわけでも、メディア的な背景や演劇界の厳しさがさほどリアルに描かれているわけでもない。 それでも多くの読者はきっとこの本に、劇団「シアターフラッグ」の彼らに感情移入せずにはいられないはずだ。有川作品の魅力は専門用語でも詳細な知識でもマニアックな楽しみでもない、それを感じさせないくらいノンストップなノリと、個性豊かなキャラクターたちの絡みと、彼ら個々人の悩みや背景(事情)がうまくミックスされていてひたすら始終楽しく面白くよおめるというところにある。だから「素人がカジュアルに楽しめる商品」としてこれだけの人気を維持し続けることが出来るのだ。
さて、本編だが。
よく言えば仲の良いアットホームな、悪く言えばやりたいことだけやって自己満足しているお子様集団「シアターフラッグ」だが、主宰&演出の巧が、声優などで名前が知れているプロの千歳の入団によって「上」を目指しだしたことからバランスが崩れ経理が退団、借金300万が降りかかった。甘え上手な巧が頼った兄・司は借金を用立ててくれたが、自ら経理を徹底管理しそれでも2年後全額返済できなかったら劇団をたたむ条件を突きつける。コレで身を滅ぼした父を見ているだけに弟を何としても演劇から足を洗わせたいのだ。
とはいえ、なんだかんだ言いながら司はあらゆる手で経理から集客までを見直し、あっという間に立て直していく。
そしてそんな守銭奴管理の下、ネームバリューと声色だけはある期待の新人・千歳と、イジメられていた幼少期に鍛え上げた脚本力の巧、そんな彼を偲ぶアネさん看板女優、神経質なペシミストに浪花節、熱血漢にうっかりモノ・・・本当に個性的な彼らが始終読者を楽しませてくれる。
欲を言えばもう少し其々の事情を細かに丁寧に描いてくれれば、其々の役者にファンがついたのに・・・と、いつの間にか読者は観客になっている。でもそこは「2巻」に続いてくれることを願おうではないか。
何しろ、有川作品の得意分野?な「ラブラブ」が何一つ成就していないのだ。コレは続か無くてはいけないだろう(笑)
今回の焦点は巧と司、そして千歳の3人に絞られた。
仲でも千歳と司の、かまってもらえない哀しさ、入り込めない寂しさ、にはけっこう共感できる人、特にダメダメな弟・妹を持った兄・姉さん方がいるのではなかろうか。
その辺りもかなり美味しい要素である。
紙の本
有川浩さんの本面白いです!
2023/02/15 15:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
有川浩さんの作品です!
有川さんのことを知る前に読み、面白かったです。
そして、その後図書館戦争シリーズを読み、有川浩さんのファンになって、
その後読み返すとやっぱり面白かったです。
図書館戦争シリーズ面白かった人、ぜひ読んでください!
紙の本
いつまでも甘ったれた成人年齢に達した人を前にすると
2020/12/24 11:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:びずん - この投稿者のレビュー一覧を見る
イライラするのは、多分、自分が22、23の時にそうだだったからだ。カッコいい大人になるには、尊敬できるカッコいい大人に出会えるか、そして出会った時に自分もこうなりたいと成長の意志があるかどうかだと思う。で、結果的にカッコいい大人が増えれば、出会う機会も増えるだろうし、なんか気持ちいい世の中になっていくんじゃないかなあなんて思うのだ。人は結構いい加減に生きすぎていて、日本人は本気を見せるのが恥ずかしいと思っている人が多いけど、いいじゃない。本気で生きよう!
紙の本
血のにじむような旗揚げ
2020/02/05 20:54
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
放漫経営の劇団が、しっかり者の兄の加入で変わっていくのが面白いです。人気声優の加入によって繰り広げられていく、舞台裏でのドラマも見ごたえがありました。
紙の本
劇団員=食べていけない・・・
2017/02/03 09:51
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投稿者:笑う門ふう - この投稿者のレビュー一覧を見る
と私も思ってました。
でも好きでやってらっしゃるから納得されているのだと…。
有川さんの作品は深い。全ての職業に通じるお兄ちゃんの考えた方。
いろんな方向を考えさせてもらえる1冊。
でももちろん痛快!あっ!!という間に読めちゃいます。
紙の本
面白く読めました
2016/02/01 20:21
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投稿者:とうもろこし - この投稿者のレビュー一覧を見る
色々な困難を乗り越える劇団員たちは読んでいて応援したくなりました。笑えるような話もたくさん出てきて、とても面白かった。
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次の公演が待ち遠しい
2015/03/22 05:59
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投稿者:september - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつもと雰囲気が違う有川さん。ベタ甘でも自衛隊でも強烈なキャラがいるわけでもない、だけど引き込まれるのはなぜだろう。司は世話を焼きすぎる典型的なお兄ちゃんタイプ。巧は甘え全開の末っ子のように見えて実は芯がしっかりしているのかもしれない。兄弟が生まれ変わらせていく「シアターフラッグ」の次の公演はいつ?