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2010/04/07
「江國香織」って感じの作品。
最近のこの人の作品はもれなく不倫をしているのがちょっと気になる。
けれど、ふんわりゆったり、でも時にはするどいこの人の独特の世界はとても好き。
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不行き届きなこと、って言葉。ヤらしさが無くエッチを伝えるのに、とても便利な言い回しだと思う。
それにしても不倫の話ばかり書いているのに、女性に人気のある著者。これって女性の代弁なのですか?
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ある映画のレビューで、「純愛が一番怖い」といった言葉があったけれど、彼女の小説にはまさにその怖さがある。恋愛小説という位置づけだけれど、まるでホラーを読んでいるかのように、背筋がぞっとする瞬間が必ずあるのはそのせい。この小説だと315頁。
“亡くなった夫を崇拝しすぎていて、他のことには一切関心がない”さやかさんは、離婚を経験したミミの母に「生きている相手に対して、感情を不変のまま保存することはできないのよ」と言う。
対して柊子さんは、ミミと“存在も不在もすべて所有したい”夫の前で確信をもって言う。「ほうっておけば果物は腐るけれど、ジャムにすればとっておける」と。
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ハードカバーをどこかで立ち読みしていたみたい。こんな話だったなぁ、と言う感じ。
長編だけど、あまり感情移入できず。。
桐子さんが素敵だと思いました。
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…うーん。
まぁ、なんとも。
ただ、なんとなく印象薄い感じがする。
桐子さんのキャラはとっても好き。
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「清潔で無駄のない彼女の表現はとても好き。不可解な関係なのに誰も傷つかず誰も憎まない。すべてに素直で冷たい人たち」
私は彼のすべてを望んだ、その存在も、不在による空虚さも―。45歳の翻訳家・柊子と15歳の美しい少女・美海。そして、大胆で不穏な夫。彼は天性の魅力で女性を誘惑する。妻以外のガールフレンドたちや、無防備で大人びた美海の心を。柊子はそのすべてを受け容れる、彼を所有するために。知性と官能が絡み合い、恋愛の隙間からこぼれ出す愉悦ともどかしさを描く傑作長編小説。
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恋愛小説において、普通は感情移入するのは女性なのに、男性に共感することが多い私は、男性寄りなんだなと、改めて実感。
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江國さんらしいあふれる位の愛情とむなしさがうまく書かれていた。
ある国では「他人がしたら不倫、自分がしたらロマンス」という言葉があるみたいだけど、
江國さんにかかればどんな倫理に反した(と世間では言われている)情事だってロマンスに綺麗に文章にするんだろうな。
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夫の全てを受け入れていて幸せで絶望している柊子と、大人の世界に興味を持っていて幸せも絶望も知らない美海。どちらにも共感できないのに入りこんでしまう雰囲気がなんとも不思議な本でした。
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この人の本を読むと
いつも毎日を丁寧に過ごしたくなって
そして恋愛するのが怖くなるな
柊子の愛の形が究極だと思う
でも自分よりも相手のことを愛してて
そしてすごい強くないと
ムリだと思うな
苦しいだけになると思うな
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江國さんの本はいつも余韻が残るというか消化不良というか、単細胞の私には「?」の残る終わり方なのだけど。この本はけっこうすーっと入り込めたし、独特の恋愛ストーリーだったと思うし、終わりもそのまま受け入れられるような、心地よい感じだった。こういう夫婦、理想のような、なかなか実在しなさそうな。不思議な関係。でも常にピュア?でいられるような気もするし。将来、私はどんな夫婦関係を築いていくんだろう。
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江國さんの小説を読むと、いつもだけれど読後が何とも言えない空気になる。
言葉でその作品の感想を決定してしまうのはとても惜しいような気がする。
けだるくまとわりつくような、あぁ、この子はきっとあの人と関係を持つのだろうなと
思わせる通りにまた、そうなるのだけれど、それが少しも私を不機嫌にさせない。
きっと何もかもがこの作品の人たちの中で通過点にしかなりえないからだと思う。
結論を出さないこの空気の良い淀み方が私は本当に好きだと思う。
無理やり、何でもかんでもに結論をつけたがって、私は私の中で一つ一つの
物事に決着をつけたがっている。けれど、そうそう決着がつくことなんてないし、
また新しい決着をつけるものがでてきてしまうのだ。
だからこの続いてきた時間とこれから続いていく時間の間を切り取った
江國作品は私にはたまらない。
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主人公の女性は「もし悲しむ人がいなかったら、誰とでも寝る」と言いながら、一番悲しんで欲しい夫は悲しむどころか積極的に他の男とのデートをセッティングし、何人も愛人を抱える。その愛人を含めて夫を愛してたまらない…、そんな女性いる?? この物語に登場する女性はどこか危うい。でも、みんな毅然として魅力的。女性にとってひとつの理想なんでしょうねぇ。
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江國さんの本、大好きです。
普通の恋愛小説のように、登場人物の誰かに感情移入したり、気持ちが高揚したりっていうことはないけれど、少し(かなり?だいぶ?)癖のある個性溢れるひとたちが、優しくあたたかく、普通に描かれる。
江國さんの小説では、日常の些細なことや細々したものにも優しさが注ぎ込まれているので、読んでいて自分も優しい気持ちになれるし、大きな展開がないストーリーでも満足できるんだろうなぁ。
自分の生活でも、優しい気持ちでいろんなものに対して丁寧に接したいと思うようになれる、ほんとに魔法のような本を書く作家さんだなぁと思います。
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遠くってどこにあるんだろう。すぐ近くが一番遠いのかも知れない。でもそれはそのままでよくて、だから焦がれる。