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鈴木一郎とイチローの魅力が詰まった本。
特に、WBCの下りを読むと目頭が熱くなる。
野球をこよなく愛し、日本をこよなく愛すサムライイチロー。
この人間は一体どこまで進化するのだろう?
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南京からウーフーまでのバスの中でガタガタしながら読んだ本。カツを入れられたような本。同世代だから余計に言葉が心に入りやすいんだと思う。バスの揺れに関係なく一気に読んでしまいました。ただ、バスの運ちゃんが自分の好みで車内で大ボリュームでかけるわけ分からない音楽がたまに気になったけれど。
石田雄太著「イチローインタヴューズ」文春新書(2010)
* イチロー選手が持っている最も重要な武器。それは、飛びぬけたバッティングセンスでもなければ、類いまれなトータルバランスでもない。彼の第一の武器は「心」の持ち方である。「あいつは特別だから」と誰もが言う中で、もっともイチローと特別視してこなかったのがイチロー自身だった。彼をココまでにしたのは、想像を絶する練習量であり、その練習に足を向けさせた彼の心の強さである。かつてイチローに与えられた最大の能力はなんだと思うかと聞いた。「たとえ4打席ノーヒットでも、5打席目がまわってきて欲しいと思える気持ちかな」と言った。ヒットが出てもノーヒットでも一喜一憂しない揺るがない心。
* イチローは準備という言葉を良くつかう。そのことを尋ねた見たら「多くのヒットを打ってもてはやされて、少しうわついていたと思います。ただいい時はそれでもいいのですが、悪くなったときの周りの反応はすごく差が激しいです。ああ、世の中はこういうものだなって。その時に『自分は一体何が大切なんだろう』って考えたんです。人の期待に応えることなのか、自分のものを出すことなのか。それを天秤にかけると、自分が力を出すことの方が絶対に大事だと思いました。そこからですね、ゲームにはいっていくためにいろいろと準備をしなくてはいけないと思うようになったのは。準備をしておけば、試合が終わったときにも後悔がないじゃないですか。要するに準備というのは言い訳の材料となりえるものを排除していく、そのために考ええる全てのことをこなしていくということです」
* 人を自分を比較するという価値観は僕の中からもう消えています。僕は僕の能力を知っていますから、いくらでも先はあると思うんです。人の数値を目標としている時というのは自分の限界よりはるか手前を目指している可能性がありますけれど、自分の数値を目指すというのは、常に限界への挑戦です。飯の種として野球をやっている選手では、絶対に上に上がれないと思います。
* 『目の前で起こっていることが100%だ!』起こるべくして起こっていることだからそればすべて受け入れなくてはいけない。
* 相手にこう思って欲しいがためだけに、安易に言葉を発しないということは大事だと思っています。
* 重荷を背負おうとする自分がいたのは、自分に自身があるからです。自分の内面を出していくって言うのは、そういうことだと思います。自分のことを隠そうとしたり、本当のことを言われたときにそれを否定したくなる気持ちって言うのは、自身のなさの現れでしょう。
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シアトルでのデビュー戦、首位打者、リーグMVP、メジャー記録262安打、WBC連覇から、不調にあえぐ苦悩、弓子夫人の献身、日の丸に寄せる想いまで-。イチローが全てを語り尽くした、100時間超のインタビュー。
10年間イチローを追い続けている故の内容の濃さだった。「尖って弱さを隠そうとした20代前半、大人のふりをして強さを隠そうとした20代後半、正直に振る舞って弱さを晒そうとした30代前半、強さまでも平然と晒せる30代後半」…イチローの価値観の変化を的確に描く。付き合うには骨の折れる人だろうけど、それぐらいの個性があるからこその「結果」だとよくわかる。
(B)
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● かつて、自分に与えられた最大の才能は何だと思うか、とイチローに聞いたことがある。彼は「たとえ4打席ノーヒットでも、5打席目が回ってきて欲しい思える気持ちかな」と言った。
● 要するに“準備”というのは、言い訳の材料となり得るものを排除していく、そのために考え得るすべてのことをこなしていく、ということですね。
● あんなに負けているのに、こんなにたくさんのお客さんが来てくれているのはなぜだろうと疑問に思えるかどうかは、それぞれの感性でしょう。お客さんは最後に勝つ瞬間だけ見に来ているわけじゃない。自分たちにはとてもできないことをやってもらいたいと思うからこそ、見に来てくれる。そのために、チームが勝とうと負けようと、最後の試合までしっかり準備して、最高のプレーを見せる。
● 「オレは自分のためだよ。だって、自分のためにやるからこそ、それがチームのためになるんであって、チームのために、なんていうヤツは言い訳するからね。自分のためにやる人がね、一番、自分に厳しいですよ。何々のためにとか言う人は、うまくいかないときの言い訳が生まれてきちゃうものだからな」王貞治
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野球界という分野の成功者の考え方を参考にしたいと思って買った。
まだあまり読んでいないが、さすが独自の考え方を持っており、考え方の根幹は何年経っても変わらす、それを実行し続けているという印象を受けた。
2010/8/12購入。
2010/10/10読了。
イチローの考え方が多少わかった。
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イチローの核心に最も触れられている本だと思う。
イチローの考えについてしることができる。
イチロー好きは必見。
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イチローのメジャー挑戦からのインタビュー集。
あれほどの偉大な業績をあげ続けるイチローのひたむきさと葛藤がありのままに綴られていて、その時々の考え、気持ちの変化が非常に新鮮だった。
・型を非常に大事にしている点はなるほどと思った。日常のすみずみまで型をつくり、同じ生活リズム、同じ練習メニュー、同じバッターボックスへの入り方を繰り返すことで、今日の自分の善し悪しを判断して調整している。
・型はあるがそれは一定ではない。常に改善しつづけている。なのでメジャー挑戦時と今ではスタイルは全く変わっている。でも根底にある考え方は変わっていない。
その型の考え方は取り入れていきたい
※9/5にまとめて入力
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ヒットを打つための「準備」をつねに考え続けていることが全編を通して語られている。「準備」にどれほどの重みがあるのかが伝わってきた。
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内容(「BOOK」データベースより)
シアトルでのデビュー戦、首位打者、リーグMVP、メジャー記録262安打、WBC連覇から、不調にあえぐ苦悩、弓子夫人の献身、日の丸に寄せる想いまで―。渡米が決定した2000年秋から2010年シーズン直前までの全100時間超のインタヴュー。イチローのすべてがここにある。
やはり努力ができるというのは好きだからでしょうね。
こころから好きになるというのは素敵ですよね。。。
僕も様々なことに興味を持って向上できる力と努力は必要だなぁ・・・と感じてしまいます。
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イチローは格好いいと思った。
自分とは精神的にレベルが違う。見ている世界が違う。
常にニュートラルであろうとし、
そのニュートラルのレベルを高める努力がすごい。
方向性は違うけど、
自分も負けないように頑張ろうと思った。
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雑誌Numberと文藝春秋に載ったイチローの独占インタビュー集です。
いわゆるイチロー本を数多く読んできましたが、この本は不世出のイチローの紡ぐ言葉と、それを引き出す類まれなインタビューアーが化学反応した最高傑作ではないかと確信します。
イチローの取材では定評のある著者。彼にしかできない鋭い質問はイチローをうならせ、おそらく一番信頼する記者でしょう。自宅でリラックスしたイチロー。苦悩するイチロー。はしゃぐイチロー。イチロー本人以外では著者がイチローを一番理解しているのではないでしょうか。
内容は2001年に渡米してから2009年のWBC優勝までの期間のイチローの軌跡を追っています。
連続200本、シスラー越え。二度のWBC優勝。
イチローの素晴らしさは技術はもちろんのことながら、その強い精神だと思います。また自分を的確に分析し、それを誰にでも理解できる言葉にしてアウトプットできる能力。
著者の質問力がその能力を最大限に引き出し、インタビューの最高傑作がここにあります。
イチローは自分より年下ですが、彼と同時代に生きていることと、彼の言葉を同時代人として聞けることが背筋を震わすくらい嬉しいことです。
ちょっと興奮しすぎですが、ひさびさに最高クラスの本に出逢えた感動で一杯。
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[ 内容 ]
シアトルでのデビュー戦、首位打者、リーグMVP、メジャー記録262安打、WBC連覇から、不調にあえぐ苦悩、弓子夫人の献身、日の丸に寄せる想いまで―。
渡米が決定した2000年秋から2010年シーズン直前までの全100時間超のインタヴュー。
イチローのすべてがここにある。
[ 目次 ]
1 飛翔―2000~2002(「どうせなら、ユニフォームのカッコいいところがいいな;「向こうに行くことが夢じゃないですから」 ほか)
2 試練―2003~2005(「一番苦しいと感じるのは、できるのにできないということ」;「え、トップって、何が?」 ほか)
3 栄光―2006~2007(「獲りにいって獲った世界一ですから」;日本のこと、大好きです」 ほか)
4 結実―2008~2010(「去年の涙は、悔しさがすべてではない」;「おっと、松坂選手、言うようになったね」 ほか)
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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電子書籍版で読んだ。
電子書籍版の特典(映像やスタンプ機能)もさることながら、やはり結局はコンテンツがすばらしい本である。
Numberに掲載されてきた、緻密な取材の数々がベースとなっており、イチローという人間の大リーグ生活がありありと浮かぶ。
また、彼特有の多くの言葉にも出会える。
欠点としては、複数のインタヴューにわたるため、どうしても内容にかぶりが生じるということ。
ただ、逆に言うとそれだけイチローが大切にしていることの裏返しであろう。
他の(選手の)インタヴュー集も読みたい。
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•ほぼ雑誌Numberに掲載されてきたインタヴューを集めたもの
•時系列にならんでおり、大リーグでのイチローの歩みが堪能できる
•深〜い話もあり、ファンは一読の価値あるものだった
•あたりまえですけど、凡人の発想ではないですね。
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本としてはイチローのコメント集といった形だが、iPhoneのアプリで読むとかなり面白かった。回想シーンでその打席のmovieが見れたりするのは電子書籍ならでわ。1500円のappで少しお高めだが、試す価値はありそう。