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2000年10月13日のオリックスでの最終戦から始まる、野球選手・イチローの、メジャーリーグを歩んだ10年の記録を本人の言葉を軸として綴られた本です。ほぼ、雑誌『Number』から、ときどき『文芸春秋』からの記事を
編集して作られています。
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スポーツ選手の中ではイチローに一番興味を持っている。プレイヤーとしてのイチローに興味があるわけで、この本を買ってはみたものの、実際に中身を読むまでは、インタビューにさほど興味があるわけではなかった。が、もちろん、今でも興味があるのは選手としてのイチローだけれども、インタビューを読んでみて、イチローというのは本当のプロフェッショナルと呼ぶに値する選手だな、と改めて感じた。マインドセット・姿勢、素晴らしいな、と感じることが多かった。
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大好きなイチロー作品2冊目。
Numberで実施されたイチローへのインタビュー集です。
「僕にとって、すべては野球が好きだからってことなんですよね」
「たとえ1対99でも、どっちが正しいかなんてことは、僕には明らかなんですよ」
「人ができないことをやるのが大好きですから」
「何かを越えようと思ったら意識しなければならないと常に思っています」
「僕は常に、人のちょっと先をいかなければならないと感じています」
などなど、イチローらしい言葉がたくさん。
そこらのビジネス本より、随分モチベートされる自分がいます。
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イチローのメジャー10年間のインタビュー。彼の天才性とは、と思ったら、彼は自分の理想を願い、実現の為の最高の努力をなんら厭わない、真面目な人間なだけだった。僕らは自分の理想の為の努力を厭い、避ける。ただそれだけの違い。凄く学んだ。人生を。
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イチローの言葉は心に響く。
この言葉は決してスポーツだけではなく、ビジネス・人生、全てにおいて通ずる言葉。
1年に1度、必ず目を通したい名著。
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前から気になっていたけど、電子書籍大賞となり購入。
電子書籍ならではの動画や写真も良かったけど、インタビューの内容がまた素晴らしく、改めてイチローを凄いと思った。
「準備とは言い訳となり得るものを排除していくこと」などなど、メモしておきたい言葉も沢山あったので、しおりやマーカーの機能があると便利だったな(・・;)
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テレビで取材を受けているイチローは「弧高のひと」という印象で、それでも昔より柔らかさを身に付けたなぁと思っていた。でも、本作を通して、彼の本質は変わらないし、我流を貫いて結果を出すためにどれほどの努力をするのかと思ったらやっぱり「孤高のひと」なんだと思う。
時おり文面から窺える微笑みを想像するとこちらもにっこりしてしまうくらい、イチローが嬉しいときは嬉しがりたいと思うほどこの人の人間くささが好きだと思った。
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メジャー挑戦の2000年から2010年シーズン直前までのイチローのインタビューをまとめたものです。
プロとして・一流としての振る舞い、ルーティン・試合に臨むための準備、自身を持つための取り組み、プレッシャーとの向き合い方など、本当に勉強になります。
この人は一流の選手でありながら一流の「イチロー専属」コーチだな、と思いました。きっと自分自身を上から俯瞰的に観ている節がある。次元が違う。
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イチローの2001年のメジャー移籍から2010年までのナンバーのインタビュー集。
一部、内容が重複してる部分があるものの、イチローのその時の心象風景が分かって面白い。
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イチロー・インタヴューズ
P.43 例え4打席ノーヒットでも、5打席目が回ってきて欲しいと思える気持ちかな
「自分に与えられた最大の才能はなんだと思うか」という問いへの回答
P.63 どんな状況でも普通の精神状態で目の前の状況をこなすことが出来るという自信はあります
「これまでも常にプレッシャーを自分にかけてきましたし、そういう状況はたくさんありました。それをくぐり抜けてきた、乗り越えてきたという自信がありますから、どんな状況が目の前に現れても同揺したりすることはないし、普通の精神状態で目の前の状況をこなすことが出来るという自信はあります」
「絶対に負けられないチャンピオンシリーズ目前の連戦」で好成績を残したイチローのコメント
P.102 捉えられる、という感覚を持てるポイントがすごく多くなってきてることが裏目に出ている
「捉えられる、という感覚を持てるポイントがものすごく多くなってきていることが、裏目に出ているということかな。今の僕には、ヒットに出来ると思えるポイントがものすごくたくさんあるんですね。それによって、打つつもりのない球に対しても、打てるという自分が出てきてしまったんです。体が打てると勝手に判断するんですよ。だから、そういう球に手を出して、それが凡打になる。そういうケースがものすごく多いですね。だから、これは”例の試み”の副作用みたいなものだと思うんです」
3年目のシーズン開始後一ヶ月スランプに陥ったことを聞かれたときのコメント
P.109 「ヒットが出ているからいい状態、ヒットがでていないから悪い状態」というわけでもない
彼は常々、「ヒットが出ているからといって状態がいいというわけでもないし、ヒットが出ていないから悪いというわけでもない」と、口にする。ヒットになるかどうかは、相手の守備位置やランナーの有無などに左右され、同じ打球でもその結果は変わってくる。だからこそイチローは結果ではなく、打球の質にこだわるのだ。
「僕の中では、今日は”6の6”ですよ」ヤンキース戦で6打席3ヒット3打点をマーク。残りの3凡打もヒットと紙一重だったという認識でイチローがしたコメント
P.121 もう行ったれ、という気持ちが出てしまうんですかね
「それにしても不思議ですよ。ああいう時に限って牽制が来るんだから。あのピッチャー、今まで一度も僕に牽制球を投げたことがなかったんですよ。それなのに・・・もう行ったれ、という気持ちがでてしまうんですかね」
終盤戦で失速中のイチローが、ヒットで出塁後牽制で誘い出されてしまったことを振り返ってコメント
P.150 自分の数字を目指すというのは、常に限界への挑戦ですから
「人と比較をするという価値観は僕の中からはもう消えています。僕は僕の能力を知っていますから、いくらでも先はあるんですよ。人の数字を目標にしている時というのは、自分の限界より遥か手前を目指している可能性がありますけど、自分の数字を目指すというのは、常に限界への挑戦ですから。メジャーで感じる孤独感なんて、最高じゃないですか(笑)」
数々の偉業を成し遂げ��イチローに投げかけられる「どこを目指してるんですか?」という問いに対する回答
P.151 野球が生活の手段になってしまったら、もっと前に進みたいという気持ちは消えてしまいますからね
「一つだけ言えるとしたら、メシのタネに野球をやっている選手では、絶対にここまでは来られないと思います。野球が生活の手段になってしまったら、もっと前に進みたいという気持ちは消えてしまいますからね。」
数々の偉業を成し遂げたイチローに投げかけられる「どこを目指してるんですか?」という問いに対する回答 その2
P.176 笑顔が消えたのは、次のプレーに対する恐怖を知ったからなんです
「94年の僕というのは、目の前に現れることが新しいことばかりで、楽しくてしょうがなかった。苦しみなんて、微塵もない。それがだんだん変わってくる。野球をする姿勢、表情が変わってきているはずです。(中略)次に起こるかもしれない怖さを知ったら、いちいち満足感に浸ってなどいられなくなる。笑っているということは、その時点でものすごく満足感を得ているということなんです。でも、相手はその直後から、常に僕の中に芽生えるスキを探している。笑っているということは、必ずスキが生まれているはずです。笑顔が消えたのは、次のプレーに対する恐怖を知ったからなんです」
P.177 でも、楽しいのとおもしろいのとは、ちょっと違うと思います。
「メジャーでの相手との差なんて、ほんの僅かな範囲のものですよ。圧倒的な差があったら、今でも笑いながら野球ができるでしょうね。僕にとっては、高校を出てすぐの92年にプレーしていたオリックスの2軍、あのチームの雰囲気は最高でしたから、すごくおもしろかった。でも、楽しいのとおもしろいのとはちょっと違うと思います。今だって、草野球の中に入って野球をやれば楽しいし、きっと笑いっぱなしですよ。でも、おもしろさというのはそういう次元では味わうことはできない」
P.253 だって、ご飯を食べていても呼吸の仕方が分からなくなってくるんですから。
「200本を打つ直前、180本から190本目を打つあたりが一番、苦しかったですね。体が自由に動かないんですよ。プレッシャーで動きがおかしくなって、結果が出なくなる。だって、ご飯を食べていても呼吸の仕方が分からなくなってくるんですから。呼吸のリズムが合わなくなって苦しくなる・・・それくらい追い込まれてしまうんですよ」
自らに課す最も過酷なプレッシャーである200本のヒットを打ち続けること。メジャーで6年連続のそれを達成したあとのコメント
P.258 プレッシャーと向き合っている間、何が難しいかって、力を抜くことなんです。
「プレッシャーと向き合っている間、何が難しいかって、力を抜くことなんです。自分でも余分な力が入ってるのは分かるんですよ。でも、なかなか抜けないんですよね。それがあの日のゲームでできたんです。何でかなぁ。やっぱり、扇監督の笑顔を見たからじゃないですか(笑)。本当に何がきっかけになるか分からない」
自らに課す最も過酷なプレッシャーである200本のヒットを打ち続けること。メジャーで6年連続のそれを達成したあとのコメント
P.284 何々のためにとか言う人は、うまくいかないときの言い訳が生まれる
「俺は自分のためだよ。だって、自分のためにやるからこそ、それがチームのためになるんであって、チームのために、なんていうヤツは言い訳するからね。オレは監督としても、自分のためにやってる人が結果的にはチームのためになると思うね。自分のためにやる人がね、一番、自分に厳しいですよ。何々のためにとか言う人は、うまくいかないときの言い訳が生まれてきちゃうものだからな」
王監督とイチローが食事をした際、イチローの「現役時代、選手の時に、自分のためにプレーしていましたか、それともチームのためにプレーしていましたか」という問いに対する王監督の返答
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イチローに関して色々本が出ていると思いますが、この本はどうなのでしょうか?
タイトルの通り、著者のインタヴューを基に丁寧に書かれた本ですが、多少なりともイチローに興味がある人にとっては、読みごたえのある本だと思います。
一方、格言的な求めている方にとってはやや物足りなさがあるのかもしれません。
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天才と言われるイチローだけど、どんな人もやっぱり悩みながら前に進んでいるんだなぁ。成長、進化していく前向きというか、自然にそう思えていること、感覚はやはり天才なんだと思う。そして努力。尊敬する。
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この野球界に限らず、どの世界でもそうだと思いますけど、自分のできることをとことんやってきたという意識があるか、ないか。
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イチローの10年分のインタビュー集。読んでいるとマリナーズ時代のTV中継の景色を思い出す。フォームやスタイルが変わっても、野球に取り組むための軸は不変なんだなあと感じる。ちょっと寄せ集め感が強いかも。
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さすがイチローという感じだった。小さいころに好きなことを見つけて、それをずっと好きでい続け、努力を続けることができた才能・運命がすばらしい。