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鉄騎兵、跳んだ みんなのレビュー

文庫 第55回オール讀物新人賞 受賞作品

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紙の本

老成、なんていうこといわれて若き日の佐々木が喜んだとも思われませんが、デビュー作でこういう作品書かれると、若い読者はつかないだろうな、って思います。今の私がやっと理解できる内容、やはり若者にはその年齢にふさわしい作品のほうがいいのでは?

2011/06/28 19:30

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

なぜか縁の薄い作家というのがいます。名前は知っているし、世評の高い作品もある。作品も何冊かは読んでいる。それなのに燃えない、っていうか、こっちの後が続かない。私のようにその時期その時期で追いかけている作家をたくさん抱えていると、どうしても読む主流がベテランではなくて若手に向かっていく傾向があります。なんていうか上手さよりも新鮮さが欲しい。

それとタイミング。今抱えている作家で読むものが手一杯の時、よほど評判がいいか、内容、タイトル、造本に魅力がないと手を出さない。どうも佐々木はそういう私の流れに乗らない。特に、デビュー時に興味を持たないと、そのまま、ということが多い。逆に、そこで出会うと自分でも呆れるくらい手が切れなくなる。こんなはずじゃあ、いや、いつかもっといい作品が、なんてズルズル。要するに出逢いが肝心、っていうことなんでしょう。

ちなみに第二次大戦三部作と称される『ベルリン飛行指令』『エトロフ発緊急電』『ストックホルムの密使』は、文庫が積読のまま、ただし『警官の血』は、何故か賞を取る予感がして単行本で読了。賞こそ逸しましたが、いい作品でした。でも、それ以外のものについては全く手付かず、というか直木賞受賞作ですら、手を伸ばすのにためらいを覚えます。ベテラン作家の作品を、何を今さら、と思う。でも、デビュー作なら話は別。だって若いときの作品なんだから・・・

と理屈にもならない屁理屈で読むことにしました。岡田航也のイラストは、文庫らしいとはいえますが、基本的には可も無く不可も無い無難なもの、強いて言えば青色がいい。征矢 武のデザインについては特になし。帯の言葉は、
       *
作家・佐々木譲の
   原点!
みずみずしく、まぶしい季節を描き、
鮮烈なデビューを飾った表題作を含む、
初期短篇五篇を収録。
       *
カバー後ろの案内は
       *
モトクロスに人生の全てを賭ける
貞二は、思うような結果が出せず、
また、若い天才の出現に焦りを覚
える。やがて、愛する洋子のため
引退を決意し、最後の戦いに挑む
が……。オール讀物新人賞受賞の
表題作をはじめ、逡巡する青春の
終わりの日々を瑞々しく描いた、
作家・佐々木譲の原点である初期
短篇五篇を収録。解説・池上冬樹
       *
となっています。出版社のHPの内容紹介に言いたいことがあるので、ついでに引用しておきます。
       *
新直木賞作家のデビュー作が待望の復刊

モトクロスに青春を賭ける青年・貞二の挫折と恋、多感な時期の葛藤を描いた、オール讀物新人賞受賞作を含む青春小説6篇を収録

新・直木賞作家、佐々木譲さんがオール讀物新人賞を受賞したデビュー作は、当時の選考委員にも絶賛された青春の終わりを描いた瑞々(みずみず)しい小説です。70年代前半を舞台に、モトクロスに青春を賭ける青年が主人公で、石田純一主演で映画化もされています。デビュー作ながら手に入りにくい1冊でしたが、これを機に佐々木さんのファンは、ぜひお読みください。(YI)
       *
収録作品数が6篇になっていますが、実際は5篇です。出版物については訂正は難しいでしょうが、HPは簡単なはず。膨大なデータについて更新するのは難しいのは分かりますが、こういう基本情報だけは直しておくべきでしょう。さて、各話の案内と初出を書いておきます。初出データは文庫に出ているものを各話のタイトルの後につけてみました。

目次

・鉄騎兵、跳んだ(「オール讀物」1979年12月号):三年前、関東ブロックのノービス125ccクラスで綜合一位になった俺は、ホンダの東京支店との特別契約を結んでジュニア・クラスに昇格してから思うような結果が出せず契約を打ち切られた。そんな俺の前に現われたのが18歳で初レースという天才・根元俊一だった。次のレースで一位になれなかったら引退する、と宣言した俺の前に立ちはだかるのは・・・

・246グランプリ(書き下ろし):ライダーやドライバーたちが単に246と呼び捨てる一級国道、その246に面する喫茶店の前に停まっている大型のバイク、多分スズキのオーバー750ccだろうと思っていた俊に、あとからやってきたノボルは、あっさり「カワサキZ1000、マーク2だ」と断言する。ゼロヨン10秒台と聞いた俺は、俊と一緒にそいつに挑むことにしたが・・・

・パッシング・ポイント(「オール讀物」1980年4月号):北海道をホンダのオートバイ、CB400Tでツーリング中に居眠り運転をしてしまった僕は、道から飛び出し、バイクを故障させてしまう。車の修理には一週間以上かかるときき、お金も少なく困っていた僕に、身体を休めることと仕事をしないかと申し出たのは、偶々事故現場を通りかかった近所の牧場経営者、吉岡だった。吉岡の娘・澄子もそれに賛成して・・・

・ロウアウト(書き下ろし):高校時代、運動に縁がなかった慎一がJ大学に入ったら運動をしようと選んだのは漕艇部。しかし、J大の漕艇部は決して強くない。今日の三大学対抗定期戦でも最下位、全く歯が立たなかった。変わって三ヵ月のコーチは練習不足という。主将の陽造も慎一もそれだけが原因だとは思わない。むしろ、やる気にあるのかもしれない。全力を出し切って倒れる、そんな経験がない・・・

・雪辱戦(書き下ろし):30歳になる妻の恵子が浮気をした現場を偶々見てしまった祐介の心は穏やかではない。相手は、昔テニスの試合で戦ったこともある男で、今も時々夫婦でテニスをする高見隆三、資産家の娘・和代と結婚している。今、合同テニスツアーで山中湖ガーデンホテルに向かっている相手である。七つ年下の、気の強い妻のことが今でも好きな祐介はそれが許せない。テニスで相手に申しでたのは・・・

 解説 池上冬樹

です。若々しい作品、だとは思いません。30歳の作家にしては、扱うテーマも新鮮ではない。ただ、真面目だなとは思います。むしろ、完成されているところに魅力を感じないといったほうがいいかも。なぜ、私が佐々木の作品に飛びつかなかったのか、当時、読んでもいないのに、そんな気配を感じていたからかもしれません。ただ、その苦さは、40代以上の読者には好ましいものに映るかも・・・

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2010/05/09 16:38

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