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彼は小説家というアスリートだ。書くために走る。書くことに支障がでるまでは走らないので職業的ランナーではない。あくまで小説家としての筋肉を養うために走っている。彼のような本物の小説を書くには机に座っているだけでは限界なのだ。内側から滅んでしまう。
自分の職業を極めようと思えば、人はアスリートになる。それがどんなに運動とかけ離れている作業に見えたとしても。指一本動かすだけでも神経を研ぎ澄まさないといけないから。高みをめざすなら自分の身体と精神を支配せねばならない。もし小説を書いていなかったら、彼はこんなにもストイックに走っていなかったんじゃないかな。全ては小説を書くために。
なぜ小説?何のために?誰のために?
答えはきっと本人もわからない。だから前に進み続ける。探し続ける。
「少なくとも最後まで歩かなかった」なんて生き方、かっこよすぎるんですけど。
絶え間ない努力を見せてくれる一冊。
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※再読※春樹さんを知った頃に読んだだけだったので2度目。
川が見たくなった。もちろん走りたくもなった。
走ることについての考察が素晴らしいのはいうまでもないけれど、わたしがいいなと思ったのは遠い街に行って、美しい景色を見たりそこで走ったりする彼の姿が書かれていること。
何かしらうまくいかないことがあるけれど、それも含めて生々しく、なにか直接手にとって眺められるようなそんな文章だった。
それは頭で考えた理論よりもずっとしっくりきて、読者自身、読んで追体験することでその意味も自ずと見えてくるんじゃないかなと思った。
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今春から早朝にジョギングと言うよりもウォーキングを始めたので読んでみた。
日出が遅くなり空気がひんやりして来てウォーキング一時お休みになっている今の自分には、共感できる部分が少ない。継続してジョギングできるような自分に変わった時に、改めて読んでみようと思う。
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私に走るきっかけをくれた本。
走るモチベーションが下がりつつあるときや、
悲しいことがあったときに読む。
別に、読んでテンションがモリモリになるわけでもないし、ものすごく励まされるというわけではないんだけど、不思議と気持ちが落ち着く。
村上春樹先生の小説とかはこれまでに何作か読んだことはあるけど、これ読んでもっと好きになった。
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ランニングをすることが生活の一部になっている著者。ランニング方法の実践が詳しく書かれているため、ランニングを始めようとする人にとっての必読の書。村上春樹さんがマラソンマンだとはこのとき初めて知りました。
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2011年45冊目
自分のことをランナーと言えるようになりたいと思った。
村上春樹ほどストイックに走れ無いと思うが年に1回のフルマラソン挑戦は続けたいと思う。
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この本のおかげで、2週間ほどランニングする癖がついた。
走る、ということへの春樹さんの考えよりも、春樹さんの普段の生活が垣間見えることの方が楽しかった。
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恥ずかしながら村上春樹氏がランナーである事を知らなかった。
この本を手にしたキッカケは、走る事に執着心を失いかけていたため、モチベーションを上げようとAmazonで検索していて、たまたま見つけた。
マラソンランナーがレースの途中で、自らを叱咤激励するためにどんなマントラを頭の中で唱えているか?興味深いインタビューの答えの一つ。あるランナーは、「Pain is inevitable.Suffering is optional.(痛みは避けがたいが、苦しみはオプショナル(こちら次第))」という言葉を唱えている。「もう駄目」かどうかはあくまで本人の裁量に委ねられていることである。この言葉は、マラソンという競技のいちばん大事な部分を簡潔に要約していると思う。(P.6)
村上氏は、メディアへの露出が少なく、その人となりを知る機会があまりなかったが、本書は、「走る」という行為を媒介にして、氏がどのように考え、小説を書き、生きてきたかが等身大で記されている。
読中、読後、何度も・・・今すぐにでも走り出したくなった。
自分にとって今後も走る事に対するモチベーションの源になるであろう。
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どうせなので3月あたまの、三浦マラソン(5km)出場前に読み終えようと思った。そして来週の出場を控え、筋肉ほぐしのためスーパー銭湯に行き、あったかフロアで最後の章を読み終えた。ががが、!!!
スーパー銭湯に忘れてきてしまった~。・゚ヾ(゚`ェ´゚)ノ。゚・。私のバイブル...(T_T)
いや、でもこれは全て伝授したよ。って事かもしれない。
そう受け取ることにしました。
でもまた読みたいので
初マラソン出場記念で、走り終えたら再購入しようと思う。
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フル・マラソンやトライアスロン・レース出場の準備のため、そして実際にレースで完走するために走ること。それが、村上春樹文学の創造過程と結びついている。健康維持のためのジョギングでは十分でなくて、フル・マラソンやトライアスロンにまで至ってしまうところが非凡。もはやスポーツというより信仰。「身を削って書く」ということの一例。こんなに前向きで真摯な人物とは知らなかった。「虎穴に入らずんば、虎子を得ず」というわけか。
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結構前に出版されていた、村上春樹の自伝的エッセイ。
村上がマラソン好きであるのは知っていたので、
この本は本当に「走ること」についてのみ語っているのだろうと思っていたのだが、
作家としての職業観が描かれているときいて、手に取ってみた。
それくらい、村上の職業観には興味があった。
小説家として走り続けるための体力作りという観点から、
ランニングを始めたのだという。
妙な道具は必要ない、最もシンプルといえる運動である、ランニング。
1人だけで実行できる動作が好きという村上の性格には、確かに適合している。
しかしそういう動機で、毎年フルマラソンを走破し、
トライアスロンにまでチャレンジするあたりから、
止むことなくヒット作品を生み出し続ける村上の由縁を垣間見たように思う。
本人は、「好きなことしかやらない自分勝手な人間」と謙遜しているが、
好きなだけやるというのは、今の世の中では最も難しいことのように思っている。
それを実現させるエッセンスが、この本には詰まっている。
必ずしも彼のように、極端に閉じた世界に生きなくてもよいとは思うが、
自分の空間を確固として築かなければ、個人のアイデンティティを簡単に壊してしまうくらい、社会は獰猛にウネる化け物と化している。
作家もビジネスマンも、仕事をするという本質は同じ。
ライフスタイルを考える上で、良い材料だと思います。
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作家である村上春樹が走ることを通してどんなことを感じるか。とても単純で実は奥が深いランニングの世界に魅せられた作者の心情が読みとれる一冊。
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2008年に読んだときは、☆4つ点けていた。
今回も楽しく、面白く読んだのだが・・・いつの間にか、採点が厳しくなっているのかしらん。
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村上春樹が、自身のことを走ることを通して語った一冊。
自分自身が「ちょっと気を張りすぎているな」と思った時に読むと、うまい具合にほぐしてくれる本だと思うし、逆に「ちょっと気を張りすぎているな」と、本を読んだ後に、自分自身気がつくかもしれない。
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村上春樹は走ることに対して非常に真摯なんだ、ということがすごく伝わる作品でした。
僕はまだ走り始めたばかりで、村上春樹の言うことで分からない部分も多いけれど、後々こういう風に感じるんだろうな、と思える部分が多々あり、共感(と言っていいのか分からないけど)のようなものを感じました。
僕らは言葉にしない、言葉にできない感覚を、見事に言葉にして語られています。