紙の本
おすすめ!絵を見るだけでも素晴らしい!
2021/11/19 08:52
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投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
おすすめ!
力強く、生命力、躍動感にあふれた絵(版画?)に心を奪われるとともに、読む側にも力を与えてくれる。非常に手間のかかった画面。著者のご苦労と意気込みに感謝!
話しも、面白く子供は勿論のこと、大人でも楽しく読める。
こういった本を読むと、子供は素晴らしい成長と人生を歩むような気がする。
紙の本
アイヌのフクロウの神様が語るお話。
2016/08/04 07:45
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投稿者:M77 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレしてます。
怖い(;_;)
カムイチカプが山の上から村を見守る様子はゴジラのような巨大さだし、
「わしはしだいに~いかりがこみあげてきて、~おさえきれなくなった」
「~つばさをひらいて、はばたくとどうだろう。」
その後の大カタストロフ!
どうだろうじゃないよwあんたがやったんだろ!
川の周りにサケを落としてくれる恵みの神も、敬わなければたとえカムイの仲間だろうと容赦しない。現代の怪獣たちが受け継いだ荒ぶる神の姿そのものという感じ。
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アイヌ語でシマフクロウ、鳥の神を表すことば。
カムイチカプとシャチの一族のお話。
若さの勢いに任せ、鳥の神を冒涜すると、
山のてっぺんから風が吹き下ろし・・・。
アイヌの人々が自然とともに生きてゆくとき、
若者へ語り継いだお話、なのだろう。
版画の力強さが、物語の力を増している。
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カムイチカプとは アイヌの言葉で鳥の王、神の鳥という意味です。北海道でもっとも大きな鳥だというシマフクロウを、アイヌの人はカムイチカプと呼びました。
カムイチカプと呼ばれたシマフクロウは、高い木のてっぺんにとまり、海を眺めていた。海ではシャチの群れが泳いでいた。
若いシャチたちは、シマフクロウを恐れず、からかった。
シマフクロウは怒り、大きな羽をはばたかせると、強い風がおきた。根が腐った木は倒れ、風とともに海へむかう。石や岩も波にまかれてシャチの群れを襲い、多くのシャチたちが死んだ。
数年後、シマフクロウが海を訪れると、シャチたちはシマフクロウに敬意を払い、長い年月、それは変わらなかった。
そこで、シマフクロウはシャチの一族を末永く見守ることにしたのだ。
アイヌの人々にとっては、シマフクロウもシャチも神の存在。カムイとは神を表すもの。たくさんの神々に囲まれ、自然に敬意を払い、感謝して生きてきた事がかんじられる物語。
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厚生省児童福祉文化奨励賞
中央児童福祉審議会児童文化財
全国学校図書館協議会選定図書
日本こどもの本研究会選定図書
アイヌに伝わる物語の一つで、神の鳥シマフクロウの絶対的な存在感と力が描かれています。
自然や生き物を敬うアイヌの人々にとってはシマフクロウも神という存在。
版画絵でシマフクロウの凄みと躍動感を強く感じます。
それにしても、神様、そんなに怒る?と思ってしまう荒々しい展開。神様をバカにしたらとんでもない目に遭うんですね。
子どもにとっては見た目が渋く、手に取らなそうなので読み聞かせで見せました。
結びの言葉なんでしょうけど、最後に唐突に現れる謎の言葉、タネパクノに大爆笑でした(笑)
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アイヌは人間という意味。カムイは自然の全てという意味。自然とともに生きた人々の昔話。生命のつながり。
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深い深い山おくでくらすシマフクロウの神は、つばさを広げて海へおりてきた。海ではシャチの一族が泳いでいた。トロリンポー、トロリンポー。
(『キラキラ子どもブックガイド』玉川大学出版部 より)
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アイヌの昔話。シマフクロウの神様と悪さをするシャチの若者にドキドキしながら読んだ。
ぼくは、お父さんやお母さんにやめろと止められても悪さを止めない、シャチの若者どもだと思う。でも、シマフクロウの神様のバチが当たらないように、がんばる。
絵は、すごく迫力がある。特に印象に残っているのは、シマフクロウがシャチを攻撃したときの風の絵。木が吹き飛んでいる。ことばは、不思議な感じ。「トロリンポー」ってくり返し聞いていると、子守歌みたい。(小6)