投稿元:
レビューを見る
最近、「名作」というものが無性に読みたいワタシ。
今まで、フィッツジェラルドの本(特に本作」はハルキストっぽくて、なんとなく敬遠していた。
しかし、「長いお別れ」(チャンドラー)の後書きで、
チャンドラーの描く語り手「マーロウ」と、フィッツジェラルドの描く「ぼく」は似ている、と。
(ちなみにその後書きは、村上春樹氏。)
そんなこと言われたら、気になるよね。
確かに、似ているかもしれない。
「テリー」と「ギャツビー」も同様。
まだ、そこまで読み込んではいないから、具体的にどこ、と言えるところにまで達してないけれど。
肝心のストーリーは、戦後のアメリカ、N.Y.が舞台。
ギャツビーの、かつての恋人デイズィへの想い。
一途って言っていいんだよね、これは。
時代背景についても、不勉強でなんとも言えないけれど、
分かればもっともっと面白いんだと思う。
ただ「長いお別れ」のように無条件でストーリーを楽しむ、軽い読書には向かないかも。
もう一回読みます。
投稿元:
レビューを見る
村上春樹の影響で読んでみた本。翻訳に違和感があったけど、ストーリーは面白い。村上春樹が翻訳したのも読んでみたい。
投稿元:
レビューを見る
内容は難しかったけど、文章の中にある情景が浮かび、あっという間に読んだ。
アメリカ(西部と東部)について、自分がいかに無知か分かった。
これを気に勉強したくなった。
何回も何回も読めば良さが分かる…気がする。
投稿元:
レビューを見る
●あらすじ
1920年代のアメリカ。ニューヨーク郊外のロングアイランドに豪華な邸宅を構えるジェイ・ギャツビーは夜毎のようにパーティーを催していた。彼の身分は謎に包まれていたが、招待客は密輸やスパイ、殺人など法に背く行為の末に大金持ちになったのだと噂し合っていた。そんなギャツビーの隣に住むニック・キャラウェイ(サム・ウォーターストン)は、数回パーティに招待され、徐々に彼の秘密を知るようになった。ギャツビーはダコタの農家に生まれ、17歳のとき鉱山成金に拾われた。そして第1次大戦に参加し、陸軍少尉となった彼はルイビルのキャンプにいるときデイジーと知りあった。2人は互いに心ひかれ激しい恋におちたが、ギャツビーは軍の命令でフランス戦線へ派遣されてしまったのだ。その頃のことをニックは知らなかったが、デイジーとニックは従弟同志だった。ギャツビーがフランスへ発ったあと、デイジーはシカゴの富豪トム・ブキャナンと結婚した。トムとニックはエール大学での級友だった。数年後、戦線から戻ったギャッピーは、自分の青春を賭けて愛したデイジーが結婚したことを知って苦しんだ。しかも彼女の生活はギャツビーの手の届かない上流階級にあり、社交界の花形としてその日々を送っていた。ギャツビーは再びテイジーの心をとり戻す決意を固め、5年が過ぎた。今、ギャツビーはロングアイランドに大邸宅を構えていた。それは、デイジーの邸と湾をへだてて向かい合っていた。ギャツビーは夜毎豪華なパーティを開いた。当然、社交界の話題はギャツビーに集中し、2人はニックの仲介を得て再会した。デイジーはギャツビーの変わらぬ愛を知り、感激した。夫にはマートルという情婦があり夫婦生活がうまくいっていなかったのだ。ある日、ギャツビー、デイジー、ニック、トムが顔を揃え、ギャツビーとトムがデイジーをめぐって対立した。その帰り道、興奮するデイジーが運転するギャツビーの車がマートルを轢き殺してしまった。そうとは知らないマートルの夫のウイルソンは、トムにギャツビーがマートルを轢き殺したと入れ知恵され、ギャッピーを射殺すると自らも命を断った。
投稿元:
レビューを見る
原文は「英語で書かれた20世紀最高の小説」で2位のたいへん評価の高い小説で、学校の授業などにも扱われる題材らしいです。
ただし原文の評価なので
翻訳本としてのクオリティは不明。
過度に修飾された文章をひとつひとつ追っていたら迷子になりそうになったので、まずは読み流すくらいの気持ちで一通り読んで見ました。
それでも人称が"彼"とか"彼女"で、誰の台詞なのか混乱しやすかったです。
そのうえ女性が「あたし、お会いしたいんだがな」と男性的な言葉使いを言ったりするので、大いに戸惑います。
その他の日本語にもひっかかる点が何点かあるのですが、正しい日本語なのかどうかわかりません。
50年前はこれが一般的だったのでしょうか。
とりあえず今読むには少し違和感がありました。
一途に(あるいは病的に)ひとりの女性を愛し続けたギャッツビー。
あらゆる成功をその女性のために捧げようとする。
しかしその女性には夫がいて……。
女性の友人であり、ギャッツビーの隣家に住むニックの目線で
物語はある悲劇的な結末を迎えていく。
そこにあるのは理想を求める高潔な心境と、実際の醜い人間味。
欲に駆られた人間の薄情さ、偽善、不公平とも言える公平さ(どんなに潔癖に生きようとも、どんなに打算的にずる賢く生きようとも、幸、不幸の訪れる確率は不変であり、また生死の確率も変わらない)が、生きていく残酷さを表していると思います。
村上春樹氏が大きく影響を受けた本らしく、
確かに主人公であるニックの醒めた、
それでいて内心に孤独と情熱を秘めた人柄は
村上春樹氏が描く登場人物に通じるものがあると思います。
ニックが交際していた彼女と別れる場面で、こう描かれています。
”ぼくは腹立たしく、しかも彼女が半ばいとおしく、さらにまたたまらなくすまなくも思いながらくびすを返した。 ”
私はさして村上春樹氏の本を読んでいるわけではありませんが、
それでもなんだか村上さんぽくないですか?
この部分は原文ではどう描かれ、
村上春樹訳ではどう表現されているか。
村上さんはじめ、数人の作家が翻訳されているので
読み比べてみるのも面白いかもしれません。
私としてはいずれ時間をおいて、読み返してみようと思います。
投稿元:
レビューを見る
ライ麦だったか坊っちゃんだったか忘れたけど、グレートギャツビーがバイブルみたいな主人公がいた気がする。そんなこともあっていつかこれを読みたいと思っていた。でもやはり全然わからなかったっていうね。もーなんだこれ。恋愛小説なのはわかる。ギャツビーがグレートではなかったのもわかる。もちろんグレートなところもあったけども。でもそれでここまで評価されるってなんだよー。やはり純文学的な物は(特に海外物は)よくわからないんだぜ。でも次はフラニーとゾーイを読む予定。わからないからって逃げちゃダメだと思うんだ。
投稿元:
レビューを見る
一人の女性のために全てをかけた人のお話。
人の心はなにものにもかえられなくて、だからこそ大きな意味を与える。
華やかで乱れたパーティーの中心に、ひとりの孤独があって、どんなに綺麗なドレスも、辺りを酔わせるお酒も、誘いかける音楽も彼には届いていなかったんだなぁ。
投稿元:
レビューを見る
場所は、ニューヨーク郊外。かつての恋人を取り戻すという夢を抱え、怪しげな仕事で成り上がったギャツビー。一時その夢が叶えられるかと思われたが、すべてを失う悲劇的なお話。
最初の一章、二章は退屈で挫けそうになるけれど、三章でギャツビーが登場してから、俄然と面白くなってくる。かつての恋人ディズィとの再会のシーンのギャツビーは初々しくて微笑ましい。そして、ディズィの愛を得たと思いきや、悲劇的な結末へ。最終章は哀切きわまりない。
投稿元:
レビューを見る
100ページ越えたあたりから面白くなった。ギャツビー出てくると華やかになる。フィツジェラルドの書く男性はちょっと見栄っ張りだけどヘタレなとこもあって可愛い。女性が自由奔放で小悪魔な印象。作者がメンナクで、ヒロインが小悪魔アゲハといったら笑われた。誰が誰なんだかキャラを覚えるのが少し大変だったから、もう一度ちゃんと読もうと思う。ラストシーンは思わず泣いてしまった。
投稿元:
レビューを見る
そっけない文体と一文の長さが印象的だった。アメリカの生活が描写された本は初めて読んだけど、物憂げな印象を持った。
投稿元:
レビューを見る
村上春樹繋がりで。
なので、敢えて村上春樹訳じゃないのを選んでみる。彼は誰の訳書を読んだのだろうな・・・。
というわけで始終村上春樹が頭から離れないで読んでしまった。
話の書き方、というだけでなくて、人との距離の置き方みたいな感じが、似ているのかなと思った。どこか真剣には入り込まない一線を持った感じと言うかな。
わたしは多くに対して、傍観者的なスタンスを取るような人間なので―まぁ、同じじゃないだろうけど―ちょっと分かるような気になった。
話が逸れた。後書きにも書いてあったけれど、初めは東部の雰囲気に気後れするような、自分が田舎者に感じると言った引け目を漏らしていたけれど、ラストでは、引け目を感じていた類の人間を、子どものように感じるようになったという心境の移り変わりを考え作品を思い返したり、どこか東部の人間に対し馴染めない感覚を持つ西部の人間の物語、というような目線で見ると、
作品がすごく、味わい深いものに思えてくる。
というわけで、一度読み終わると村上春樹呪縛から逃れることができて、フィッツジェラルドという人間が内容の色んなところから顔を見せ始める。
今、2度目に目を通している。結末が分かっているから、冒頭の主人公の心境やバックボーンをあれこれ関連付けたり、思い返している状態が、2度目を読む自分に重なり、
作品が俄然色彩を帯びてきた。
追記:何がgreatなのかと。主人公が最終的に決別を示す、昔ながらの富裕層に(いっときでも)もの言わせてやった成り上がりという点と、愛する人のために、憎き彼女の旦那すら含めて誤解をさせたまま人生の幕を閉じた生き様(殺されてしまったわけだけど結果としてそうなったと言う意味で)がgreatなのかなと。すべては愛のために。(わたしは愛なんて信じませんけどね)彼の人となりのすべてを物語る言葉ではないけれど、その点でわたしはその言葉に共感をする。
投稿元:
レビューを見る
ギャツビーなんてさ、一人の女性に想いを寄せ続けてさ、彼女に近づくために危ない橋を渡って金持ちになり、最後は彼女が起こした交通事故を彼が起こしたと勘違いされ殺されちゃうっていうヤツなんだけどさ。そこがねー。切なさとか儚さとか思いとか、いいねなんて思うんだよね。情景描写もとても綺麗だしね。僕は新潮文庫のこの訳が大好きです。
投稿元:
レビューを見る
「ノルウェイの森」の主人公が不動の1位にあげた作品。
ワタナベと永沢さんとの出会いの一冊ともなった作品。
最後の結末は悲しくも美しかった。
投稿元:
レビューを見る
ギャッツビーさんの良い話。風景描写がすごく良い。そのためか何か話がよく分からんくなる瞬間とか、誰やコイツ?とかなったりするけどまぁええわ。
投稿元:
レビューを見る
ギャツビーという男の物語 ニック君から見たギャツビー 昔の恋人とヨリを戻したいギャツビー 恋人には家庭があった 未練タラタラ? 成り上がりのギャツビー 元恋人の旦那の不倫 ある事件からギャツビーはひとつの決断をする