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川上弘美さんの書評集。面白かった。普通の書評と違うのは、何といっても、川上さんが小説家という点。あらすじの説明に終始したり難しい言葉を並べることなく、本と正面から向き合い、その印象が川上さんらしい平易で感覚的な言葉で表現されている。文章を目で追うだけでなく、全身で小説を体験している、と思う。
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尾崎翠評が入ってたので購入。やっぱり「何が面白いか分からない」けど、面白いんだよね、尾崎翠って。また人生折り返しに入ったら研究を再開したいなあ。
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川上弘美さんの小説は残念ながら好きでも嫌いでもないのですが、私の好きな本がたくさん載ってたので、趣味が合いそうと思って購入しました。書評というより、ひとりごとのような、詩のような、感覚的な文章 ですが、本選びのセンスが好きです。
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書評集となると、紹介された本をメモしながら読むものなのだが。これだけは、文章の中に漂う空気を破りたくなく、メモなどせず一気に読んだ。
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「好きな本があるよ、いい本があるよ、みんなもよかったら読んでね!」という、あとがきにあった川上弘美さんの声がたくさん聞こえてきた、面白い書評集でした。
好きな人がおすすめとして語ってくださるのを聞くのは楽しいです。小川洋子さんしかり、この川上弘美さんしかり。読み友さんたちも勿論。
どれもこれも面白そう…と思いましたが、今すぐにでも、と思ったのは、「むずかしい愛」、ジム・クレイス「死んでいる」、ジャネット・ウィンターソン「オレンジだけが果物じゃない」、倉橋由美子「老人のための残酷童話」、町田康「告白」、古井由吉「辻」、酒井順子「枕草子REMIX」、久世光彦「謎の母」です。
心に残った一文は「(中略)むろん簡単にその素晴らしさを提示できる本など、ほんとうはつまらない本なのであるから、これでいいのだ。」心強い言葉です。
これからも読み続けます。
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川上書評集。解説を書いているのが豊崎社長だからという訳でもないけど、基本的に、同じ方向性を持つ書評集という印象。そこに、同じ作家としての感性が添加された感じ。豊崎書評愛好家としては、本作からも同様の満足度が得られた訳です。あとは、本人のあとがきでも触れらているように、新しく書かれたものほど、作品を読みたくなる度が高まっていく感はあり。そういうところにまで自覚的であれる、ってのが素敵だけど。後半を中心に、読みたくなった本も少なくなく、ふとした折に、ブックガイドとしてお世話になります。
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ぱらぱら読み。
吉田修一や江國香織、小川洋子、私も好きな作品がいくつか。
時間が経って、なんども読み直すと、また違った印象を持つんだろうなぁと思いながらも
なかなか再読ができていないけれど、
好きな本を再読してみようと思った。
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川上さんの新聞に掲載された書評や単行本の後書きが纏められた作品。
10年以上昔のものばかりなので今その本を探すのは難しいものがあったりする(実際気になった本を大きな書店で探すが売っていないことが多い)。
書評もそうだが総じて本について深くは書くことはないので勿論ネタバレの心配はない。しかし、その背景、どこが魅力かなどを自身の感性を混ぜて(メインかもしれない)書かれてるのでより魅力的に感じられて面白かった。
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さらっと読んだ。読みすぎてしまうと川上弘美さんの感想になっちゃいそうなので、影響されないように、という気持ちを込めて。
好きな作家さんの好きな本って、この人の中にない思想の作品か、共感できる作品だと思うのでこれから読む楽しみができました。