紙の本
様々な分野の薀蓄に感心
2012/01/24 15:15
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紫月 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回の舞台は能登の料亭。
そこは当主が代替わりするたびに、大量の死者が出るという、呪われた家系だった。
しかし、『呪い』と定義づけられるほどの確固とした事実も根拠もなく、麻衣やナルは調査に息づまる。日本海を臨む老舗には、どんな謎が隠されているのか?
そんな中、ナルが霊に憑依され、倒れてしまう。
恐怖の対象がはっきりとしない、漠然とした恐ろしさ。
そんなものが、じわじわと迫ってくる。
日本特有の、いわば土着の信仰、宗教などが上手く組み合わされ、日本海を臨む舞台設定と相まって、読むほどにうねるような恐怖が迫ってくる。
海から、何が来るのか。
呪いの大本、大きな力を持つものとは。
今回は憑依されたナルを筆頭に、レギュラー陣の多くがいつもとは異なる動きを見せる。
「胡散臭い」とレッテルを張られていた巫女の綾子が、本書では大活躍だ。
また、真砂子と麻衣の間にも奇妙な歩み寄りが見られる。
登場人物の関係が変わっていくのもシリーズ特有の読みどころだが、次巻はいよいよ最終巻。
今回、ちらと秘密の片鱗を見せたナルの正体も知りたいし、登場人物それぞれの関係がどうなるのかも、気になる。
とりわけ、麻衣と真砂子の恋心が。
宗教、呪術、心霊学、民俗信仰、と様々な分野の薀蓄にも感心させられるシリーズだが、ホラー小説としての面白さも秀逸だ。
本シリーズを読まれる方は、ぜひ1巻から順に読むことをお勧めしたい。
紙の本
小野先生ラブ。
2012/06/12 21:39
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投稿者:ゆきんこ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
新刊が待ちどおしい…
紙の本
今回は凄まじい・・・(^_^;
2012/01/28 23:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:K.K - この投稿者のレビュー一覧を見る
今までの事件(怪異)は優秀なメンバー達によって、少しずつ真実に近づき、解決に至るまでどきどきしながら読めたのだけれど、さすがに小野さん、終盤(最終巻)に近づくにあたって、この巻はおいそれとは解決の方向に向かってはくれません。
作者の力量の凄さを感じさせる一冊に仕上がっています。
もともとホラーは苦手なはずなんですけれど(^_^;
ここまで魅力的な登場人物達に惹かれて、ただ怖いだけではない一流のエンターティンメントな世界から離れられずにいます。
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日本海を一望する能登半島で料亭を営む吉見家。この家は代替わりのたびに、必ず多くの死人を出すという。依頼者・吉見彰文の祖父が亡くなったとき、幼い姪・葉月の背中に不吉な戒名が浮かび上がった。一族にかけられた呪いの正体を探る中、ナルが何者かに憑依されてしまう。おまけに憑依された者はその後も続出し、家族の命を狙う。もう誰のことも死なせたくないと奔走するメンバーだが、リーダー不在のSPRに最大の危機が迫る。
ゴーストハントシリーズの中で一番面白かった。一番人気者であろうナルがほとんど登場しないのに・・・(笑)特に後半で正体が分かるまでの謎は本当に想像もつかなくて、先が気になって気になって仕方なかったです。話の持って行き方が上手い。いつもは完全にナルに持っていかれっぱなしの出番も、今回はぼーさんや綾子がきっぱり決めてくれてカッコ良かった~。対処法は散々騒いだわりに意外とあっけなかったけど。綾子にはそんな秘密があったんですね。この人もまだ色々抱えてそうだな・・・。リンさんが叫んだ理由は最後に明かされますが、まだまだナルの正体は謎があるので、最終巻で解明されることを願って。
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代替わりの度に多くの死人が出るという吉見家の調査で能登までやってきたSPR。
ナルが取りつかれてしまったり、調査中にも被害が広がったり色々大変な今回。そして今回の見どころは綾子の活躍。今まで活躍が無かったと言っても良い綾子が本当に巫女だったと思わされた。
もう、次で終りなのが寂しいよ。
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舞台となるのは古き因習と伝承が残る田舎の邸。
閉鎖的で湿っぽい雰囲気がとても魅力的だし、今までのゴーストハントシリーズとは一線を画す内容で、関連する民俗学の本を読んでみたくなりました。
そして、遂に巫女としての能力に疑問符が付きまとっていた綾子が、その能力を見せてくれました。こんなに凄い巫女だったとは。
それにしても、作中で麻衣に突っ込ませていますが、どいつもこいつも自分の能力や発生条件などを語らな過ぎ。人としてのコミュニケーションに過分に問題がある。秘密主義はナルだけでお腹いっぱいだ。
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漫画版だと省略されている部分が小説だと細かく検証されていて面白かったです。
でも基本は漫画版を読んでからのほうが料亭と洞窟を頭の中でイメージしやすくてわかりやすいかもしれません。
どこにでもあるような道祖神や古い言い伝えは、どこにでもあるからこそ怖いのかもしれません。
そして、ようやく綾子の活躍が見られました。
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毎度、ゾクゾクを楽しんでいます。
次巻でこのシリーズは終了ですよね・・
楽しみがなくなっちゃう~
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今回は老舗旅館を舞台に、呪われた一族をめぐる和風テイストのホラーとなっています。民間信仰や民俗学的な背景の説明が非常に興味深い。
情報を集め怪異の原因を探っていく過程が論理的で、これぞゴーストハントといったところです。
そしてこれまでいいところのなかった彼女が本領発揮する回でもあります。
ぼーさんは相変わらずかっこいいな。
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もともと、複雑なプロットだったけど、リライトされて更に難解に。
それぞれの見識が存分に披露されてたね。
リンさん出番もちょっと増えてた(笑)
麻衣ちゃんのスキルも着実にレベルアップ。
拝み屋さんとしても一流では。
あと一冊。楽しみではあるが、寂しくもあるな。
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話の筋がわかっていようと、怖いもんは怖いっ!
蘊蓄が追記されてる??
ナルちゃんの影が薄い…。
恐怖を忘れた頃にまた読み直そう。
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ここまででシリーズ中一番ややこしくて、嬉しかったですw
ミステリはやっぱある程度ややこしくないとねd(^-^)
怖さ的にはさほどでもないですが、ラストのバトルの迫力はすごい。
何より、とうとうナルの能力が明かされたのが、きゃっきゃうふふですよ♪
あ、あと表紙が面白いよ!
次巻でもう最後なのかあ……
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マンガを先に読んでいたんだけど、マンガを読んだときは「怖い」と感じたお話で……大抵の場合原作の方が怖いので、怯えてたんだけど、本を読んで感じたのは「民俗」的な感じでした。
怖くはないけれど興味深く面白かった。
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巻が進むにつれてメンバーのことが少しずつ暴かれてくというか秘密がわかってくる。このキャラ達が愛しくてしょうがないのに次が最後なのに読みたいけど読んだら終わっちゃうのがいやっ!
ナルの秘密が少しずつわかってきたぞー。怖かったけどおもしろかった!ただ、吉見家の家族がいっぱいいるので誰ご誰だか途中でわかんなくなっちゃう(*_*)
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待ちに待った巫女回。
前の悪霊シリーズの頃からシリーズ中1、2を争う好きな巻。
見所はなんといっても綾子が活躍するシーン。
気持ちいい!とにかくすっきりする!
リンやぼーさんあたりが力をぶつけて霊を祓うのに比べて、
なんと優しい祓い方!
他にも、
ナルの力の片鱗を見ることが出来るところとか、
麻衣の夢についてとか・・・
ラストに繋がる重要な巻。