投稿元:
レビューを見る
よくこの本が世に出たなぁと思ったら、震災前に出た本でした。震災後だったら延期されてただろう。
海に侵食された故郷の話、寂れた団地船、時間が止まってしまった町など、町にまつわる短編集。どこか物悲しい写真がところどころに挿入されているのが印象的。
投稿元:
レビューを見る
「遊園地の幽霊」「海に沈んだ町」「団地船」「四時八分」「彼の影」「ペア」「橋」「巣箱」「ニュータウン」9編収録短編集。
投稿元:
レビューを見る
内容(「BOOK」データベースより)
数千人の人々を乗せて海を漂う“団地船”、永遠に朝が訪れない町、“生態保存”された最後のニュータウン…喪失、絶望、再生ーもう一人の“私”が紡いでゆく、滑稽で哀しくて、少しだけ切ない九つの物語。『失われた町』『刻まれない明日』に連なる“町”を、気鋭の写真家との奇跡的なコラボレーションで描く連作短篇集。
投稿元:
レビューを見る
不思議な三崎さんの世界。
ただ、やはりちょっと飽きてきてしまうのは毎回感じる。奇抜な部分が徐々に薄れていかなければいいが…と感じてしまった。
投稿元:
レビューを見る
町が海に沈む。それは海岸沿いだろうと、内陸だろうと関係なく、まるで地震のように、何の予告もなく訪れる。そしてある日、生まれ故郷の町が海に沈んだ。私は妻に促されて十数年ぶりに故郷を訪れた。海に沈んだ、故郷を。表題作を含む連作短編集。
三崎亜記の町シリーズ。四時八分から時間が進まない町や影が自立して動く町など、ちょっとだけ現実から乖離した町を舞台に、そこの住む町人を淡く、繊細に描いた作品。以前住んでいた街に久しぶりに戻ってみると、当時はまるで街に守られているかのように感じていたのに、もうなんとも言えない疎外感を感じてしまう。そんな気持ちを思い出す。
投稿元:
レビューを見る
「海に沈んだ町」三崎亜記/写真 白石ちえこ
奇想日常短編集。モノクローム。
三崎亜記の不思議な世界。日常に奇想を取り込んだ短編9編です。
小説の合間に載せられたモノクロ写真が、雰囲気を醸し出してます。
惜しむらくは見開きページで写真がぶった切られてしまっていて、ちょっとこれはいただけないわー。。
横開きとかでも良かったのではないかと。
『団地船』『彼の影』『ニュータウン』が好みでした。
『ペア』の結末がちょっとわからなかった。
やっぱし写真が切れてしまっているのが残念すぎるなあ。文章も写真もいいだけに。(3)
投稿元:
レビューを見る
三崎さんワールド。短編集ながら、ひとつひとつの設定が異なり、すべてが奇妙な世界で成り立っている。バッドエンドで胸が痛くなるものもほぼなく、歪んだ世界の中で見える小さな幸せや、当たり前と思い込んでいることへの疑問など、そっと問いかけられるような気持ちになる。
投稿元:
レビューを見る
三崎さん初で、各話の題や、中のモノクロ写真から(怖いの?)と、ちょっとびくつきながら読む。
短編なのでスルスル読め、不思議な世界へあっという間に落ち、早々に読了。
ちょっとしたワードがつながっている感じで、どんどん読んでしまった。
夜中に『四時八分』を読んでしまい…ひとりゾワゾワしたり。同じ話を読み返したり。
白石さんの写真が、また良い味出してきて
なんていうか…独特で面白かった。ゾワゾワ…
『彼の影』が好き
投稿元:
レビューを見る
海の底にぼんやり見える=過去になってしまった寂しさと薄れるしかないもどかしさ。
「団地船」が色々と某島とダブってとても気に入ってしまった。
投稿元:
レビューを見る
不思議が日常の中に常識として生きる世界の短編集。
その設定やストーリーの他にも、味のある写真たちや、話の中に次の話のキーワードが隠されていたりして楽しめます。
目次を分類分けするなら
ほっこり系→「遊園地の幽霊」、「彼の影」
郷愁系→「海に沈んだ町」、「団地船」
不条理系→「四時八分」、「巣箱」、「ニュータウン」
不気味系→「ペア」、「橋」
といったところでしょうか。
どれも好きですがストーリーは「遊園地の幽霊」、「団地船」。設定は「四時八分」、「巣箱」が好きかな。
投稿元:
レビューを見る
高知大学OPAC⇒ http://opac.iic.kochi-u.ac.jp/webopac/ctlsrh.do?isbn_issn=9784022508324
投稿元:
レビューを見る
不思議な非現実を舞台にしながら現実に対する強烈なアイロニーが全編に流れている。とりわけ、役所への批判がいつもながら痛烈。目的を忘れ無批判漫然と日々流されている体質を痛罵している。それぞれの短編に啓示といっていい至言がちりばめられている。「何が幸せかというよりも、結局は人は皆、運命なる名の足枷をはめられて、それぞれの歩幅で歩み続けるしかない。」「異変は稀少であるが故に異端視されるのであって、異変が日常になれば、それは異端でなくなる。」「我々の日常は、ほんのささいな一つの欠落によって、あっけなく崩れ去る。」・・・一つひとつ胸に深く刻まれた。
投稿元:
レビューを見る
町にまつわる短編集
ファンタジーのような、どこにでもあるような、なんだか不思議な透明な話。
挟まれている写真も、話に深い味わいを与えている。
投稿元:
レビューを見る
★2013年5月6日読了『海に沈んだ町』三崎亜記著 評価B+
短編がいくつか収録された作品。現代日本の老齢化社会、沈鬱な今の日本の雰囲気が色濃く投影された短編が並ぶ。
といって、重すぎず、軽すぎず、上手に今の日本の空気が表現されていて、かつ気の利いたというか、思わずそうだよね?!と手を打ってしまうような時代を凝縮した作品が面白い。
これは、借りて読んでも決して損はしない。文庫本になったら、購入もありかなという作品です。私はオススメします。
投稿元:
レビューを見る
や~っぱり訳わからん!!
三崎亜紀の作品は意味不明だわ~
それでも『失われた町』『刻まれない明日』とかは読めたんだけどね~
この作品も影の話とか夢の遊園地とかの話は良かったよ~
でもね~巣箱の話とかねペアの話とか訳わかんな過ぎ
ちょっと僕には行き過ぎた話だったわ
途中途中で写真が入っててページ稼いでくれたから全部読めたけどもうちょっと分厚かったら諦めてたわ