紙の本
本質は変わらない?
2018/05/15 21:38
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投稿者:451 - この投稿者のレビュー一覧を見る
民主党政権時代の本だが、歴史や本質を知るのには大いに役に立つ。
自民政権にもどった今の話も知りたい。
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この日教組研究入門書、やや保守っぽい気がしないでもないけど、間違いなく読む価値がある。教育に少しでも関心のある人は読むべきだね。僕も日教組については具体的な内容をあまり知らなかったけど、この一冊でそこそこ知識を吸収出来た。難しい言葉も使ってないし、とっても分かりやすい。新潮新書では、創価学会研究入門書である島田裕巳の『創価学会』が良かったけど、この本も同じくらいに良いね。新潮新書は入門書系に強いな。
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日教組に関する文献を読んだ。免許更新制度の廃止問題、全国学力テストの無意味化、教員免許のための大学院必修化などの背景を、日教組という組織の成り立ちから再考するきっかけに。完全な中立はあり得ないが、なるべく中立に判断するためには組織への正しい理解は必要だと思う。
組織というものは大なり小なり成り立ちや歴史に引きずられるものだから、組織を知ることで、その組織人の行動が理解しやすくなるものらしい。それを知った上で、どう付き合うかを考える必要がある。組織はその存続のために行動しがちなので、第三視点の導入や、ワクチン摂取などの前知識の共有が必要など。
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あまりにもストレートな題名だったので買うのが怖かった。
でも、読んでみると面白かった。
中立的な立場から日教組をみている。
疑問に感じていたことがこの本を読んで解決した。民主党政権になり、滅びかけていた日教組が蘇ろうとしている。
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日教組が悪い。
そう思っていたが、実は日教組だけではないということには目から鱗。
でも日教組はとんでもないことには変わりない。
じっくりと日教組の動向を伺うのに、一つの資料となる好著。
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読み進めていくと、確かにその通りとうなずくところ多々あり。日教組について知りたいのであれば、一読の価値あり。わかりやすかったです。
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(推薦者コメント)
日教組についての解説。批判的観点に偏り過ぎずに問題点を指摘する。日教組が子供に及ぼす影響とは何か。
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日教組の歴史が要領よくまとめてある。社会党,共産党との関係や,新左翼による加入戦術なども。
昔通っていた小学校に,ギターで「戦争を知らない子供たち」を弾き語る先生がいた。他にも学校って色々と不思議な違和感あったけど,戦後教育とはこんなものだったのかーというのは大人になってから本を読んで知った。
成人してから膝ポンすることって他にもいろいろある。成長するって過去を体系づけていくこと。脳の記憶容量は人生でそんな変わんない。情報は,大人になるほど効率よく圧縮されてしまってある。
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公立学校の教職員の労働組合である日本教職員組合、略して日教組について一般向けに解説した入門書的な本。
日教組というと、反日的な歴史教育、組合員たる教員の政治活動の参加、子供への過保護(体罰禁止など)といった事柄で悪名高いが、思えば自分は日教組について詳しいことは知らないので、参考のために読んでみることに。
著者は多くの日教組批判はデタラメであると述べた上で、日教組に関係する事件を取り上げつつ「戦後民主主義の申し子」と形容する。どういうことかと言えば、反日的教育=自虐史観は1947年5月15日、文部省(現・文部科学省)発表の「新教育方針」に従ったカリキュラムに基づくものに過ぎないし、政治活動についても文部省との労働協約で保障されたものだし、体罰禁止も既に1879年の「学校令」で定められていたもので、戦後になって初めて決まった方針ではない、といったことである。
日教組と文部省(+自民党)は文教政策を巡って対立関係にあることが認知されているが、それはプロレスショーに過ぎず、共犯関係にあったのだと言う。そうすることで日教組と文部省はそれぞれ自分に向けられた批判の矛先を相手に逸らすことができるし、自民党は日教組を叩くことで保守票を取り込める。
著者は日教組を一種の宗教組織に準える。戦後民主主義を布教するムラ社会的な組織だと。日教組が基本的人権の尊重を掲げる戦後民主主義と、人権を認めない共産主義という、相容れない思想を同時に標榜していたのは、インテリ層を取り込むためだったそうな。そう言えば日本のリベラル派はどこか共産主義的なイメージがある。
私も日教組に所属する教員の中に、「尊敬する人は金日成主席」と言う人や、自衛隊員を父に持つ小学生に対して「○○くんのお父さんの仕事は人殺しです」と言う人のような極端な思想の持ち主がいることを聞いたことから、悪い意味で左翼的な組織だとは思っていた。
だが、「日教組が日本を堕落させた元凶」といったような感情的、短絡的批判にも賛同できなかった。有力とはいえ、たかが一労働組合が1億人以上の人口を抱える国全体を左右すると考えるのは、過大評価が甚だしいと思っていたから。著者の主張に従えば、教育現場の現状や、文教政策について日教組だけを批判するのは片手落ちである。日教組を生かしてきた文部省(文科省)も視野に入れて批判するべきだと言う。
戦後の政治や社会にも密接に関わる話なので、結構勉強になった。
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日教組というと、現代教育の諸悪の根元のような言われ方をしている先生の組合というようにしか知識がなく、本当のところ一体何なんだろうと思い、本書を手にした。
私の認識それ自体はまさにその通りだったのだが、果たして実態は必ずしもそうではないらしい。ということはわかったが、どうもなんとなくピンとこない…。
著者いわく、本来はたいした力もない弱体団体だったのが、民主党政権になったことで俄然権力を手にし、今後の政治的動きに要注意、ということなのだが…。
こんな旧態然とした団体が幅を利かせていることに、限りなく違和感を覚えたことだけは確か。
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本書は、日本教職員組合-略称「日教組」-の設立から今日に至るまでの歴史と思想を追ったものである。ただし、巷のいわゆる「飲み屋論壇」とは異なり、長年批判されてきたにも関わらず、なぜ組織は存続できたのか、あるいは、なぜ今なお三〇万人近くの教員が所属し続けているのかといった「謎」を史料に基づいて分析している。
例えば、文部省(文科省)と日教組は長年対立関係にあったと思われがちである。だが、元をたどれば、日教組は「文部省から手渡された「新教育指針」という手引書によって誕生し、その手引書の教えを愚直に守ってきた」(p.52)だけであり、むしろ協力関係にあったと指摘する。また、最近では自民党が民主党批判のネタとして日教組を取り上げることが多い。しかし、これについても、両者(日教組と文部省)の対立が表面化した後、五五年体制で政権を握ってきた自民党は「自社なれあい構造」(p.186)を文教部門にも持ち込み、日教組を(弱体化は図りつつも)存続させてきた過去を明らかにし、今日まで選挙時の「浮動票獲得のネタ」(p.199)に利用してきたに過ぎないとして、自民党の責任を追及している。
著者は、教育正常化のためには日教組の弱体化が不可欠であると述べているように、日教組には批判的な立場を採る。しかし、巷の「何でも日教組が悪い」という議論には与しない。むしろ、本書が最も批判の対象としているのは、そうした無責任な日教組批判-例えば、自称“保守”政治家による批判など-であると言えよう。批判する以上は、まずは敵の正体を正しく理解してから・・・という著者の姿勢には見習うべきものがある。
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概略をさらうのには良書。現場にいた過去がありながら極力客観的に努めていることには好感が持てる。
戦後の教育行政はある種の敗戦からの反動で、過去の全否定。
それを現代に至るまで愚直にまで追及しているのがこの組織。
過程において完全に手段が目的化してしまっているのには笑える。
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お勉強に本棚に眠っていた本を再読。
うーん。社会主義とか共産主義のしっかりとした
勉強が必要だなー。。
と実感。個別の本よむとこれらの主義って
納得しちゃうから怖いけど。w
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以前読んだ『創価学会』と同じように、なるべく中立的なスタンスからこの本は書かれています。
日教組とはどのような組織なのか。
ステレオタイプ化されている日教組の印象を分析しながら、誤りは誤りとして反証を示し、正しきは正しきとして実証をしていきます。
また、民主党がなぜ日教組の言いなりなのか、日教組の現在はどうなのか、日教組をここまで存続させてきた存在は何なのか、という点もしっかり分析しています。
それに、誤植も少ないです。
悪印象を与えがちなのが、(僕の読解力の低さもあるでしょうが)ところどころ出てくる引用です。
引用はふつう論議の裏付けに使うと思うのですが、この作者はちょっと違うようです。
「このような主張をしている人たちがいます。 (引用を連ねる) しかし・・・」
という風に、長々とした引用を読ませたうえで、それを逆接でつなげてくるので、少し混乱しました。
ただ、日教組について、精通できる点はよかったですし、作者個人の意見は小さい字で書いてくれているので、整理はついていました。
”飲み屋的論法”で批判するだけでは何も変わらない。
しっかりと実態を見つめて、事実をきちんと把握した上での批判が重要ですね。
★★★☆☆
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内容が本当なら何故この組織がこんなに注目されるんだろうか。史実をちゃんと教える意味でも文教施策は大事だね。隣国を見てると特につくづく感じる。