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2009年10月19日読了
旧約聖書のストーリーを阿刀田流にまとめたエッセイ。これ一冊であらすじをすることができたので、非常に有益だった。以前から、聖書について一定の知識を持っていないといけないという気持ちを持っていたが、これを読むことでもう少し深い入門書に入っていけそう。
西洋人の物の考え方は聖書によっているというが、この程度の知識ではそれについて深く考察するところまではいかないというのが、正直な感想。
さらに、深い解説書を読む必要があるだろう。
ただ、新約聖書を知っていますかと合わせて非常に有益な本。今度は、ギリシャ神話を知っていますかを読みたい。
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面白かった!
つかず離れず・・いや、突き放しつつ、他者の信仰への謙虚な配慮を忘れない軽妙さと、物語作家ならではのリズムと想像力で、世界にまたとない独特の聖書案内になっている。
しかも、表現はあくまで明るいが、それを裏打ちする思考は重厚。
信仰を持ってるわけじゃないけど、キリスト教や聖書の世界を勉強してみたいなと思ったら、入り口として最高です。
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こんなにわかりやすい宗教解説本を見たことねぇ!
旧約聖書と新約聖書の関係、またコーランとの関係にも触れ、入門として土台を固めるには完璧だろう。
神々の世界から始まり、アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフ・・・ダビデ、ソロモン・・・ユダ王国、イスラエル王国、バビロン捕囚、預言者たちへ・・・
そのわかりやすさは阿刀田氏の例えに拠るところが大きい。
現代風に言えば・・・とすぐに小ネタをはさんでくるので見てても飽きない。
そして何よりも信仰を持たない阿刀田氏が信仰を持たない人々のために筆を走らせたものであるので、無神論者で知識が欲しい人にはたまらなくいい本となっている。
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軽い。とにかく軽い。
読書習慣がなくても聖書の知識が全くなくても問題ないくらい、
ライトな文体で内容が集約されています。
筆者の独断でいらないところを削り、構成を変えてアレンジして
あるので挫折のしようがないくらい読みやすいです。
単に「文章が読みやすい」というだけでなく、無宗教の日本人が
旧約聖書をどうとらえればすっきりするか明快に示されている
のが面白いです。
本当のキリスト教信者(ちょっと違うけどユダヤも)が読んだら
怒るかもわからないけど。。
この本を読む限り、神様って傲慢で嫉妬深い女の子みたい。
とりあえず聖書を齧った気になりたい人にお奨めです。
ソロモン王とか、よく聞くけどこういう人だったのか(笑)
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この本は、ずっと以前から持っていて、何度も読み返しています。
阿刀田 高さんの本は、どれもユーモアがあって楽しくて読みやすいです。
旧約聖書の解説本は他にも何冊か読みましたが、これが1番わかりやすい気がします。
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学生時代にチャールトン・ヘストンの「十戒」を初めて見たとき、この原作が読んでみたいと思って探したら、旧約聖書の中の物語でした。とにかく原典を読むのは苦労するし時間が掛るので、エッセンスを知りたいのであれば、この本が良いと思います。
堅苦しい聖書の内容が、楽しい小説風に読めるのが良い。
もちろん著者のコメント・妄想付きです。
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イスラム教っていうから、自分には関係ないけど、とりあえず少しは知っておこうかと読み始めたら、天地創造だ、アダムとエバだ、ダビデだソロモンだと、ふとしたところで耳にする逸話が満載です。しかも無宗教の阿刀田さんの語り口が軽妙で分かり易くて、ザラッと理解するにはもってこいの本でした。ヨーロッパの近代思想だって、ここからの脱却、反発なのねーとか。面白かったです♪
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"第8話アダムと肋骨"が秀逸。
創世記とサルトルの対比による、宗教的考えの解説が分かりやすかった。
■創世記
本質が、実存に先立つ
←人間は(たぶん、神によって)何者であるか決定された後、存在する。
■サルトル
実存が、本質に先立つ
←存在した後、人間は(たぶん、自己によって)何者であるか決定する。
*本質は、定義と置き換えること可みたい。
日本人にとって当たり前に思えるサルトルの主張は、
有神論者にとって斬新で、鋭利なものだったらしい。。
私の分かりにくいレビューを読んでストレスをためるより、
実際、読むことをお勧めする(笑)。
さあ、P186をめくってみようwww
余談ですが…
有神論者は、法や西洋医学に強くなりそうだよね~。
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阿刀田高著の旧約聖書の紹介本。1991年。旧約聖書に書かれているいくつかの内容を、非常に読みやすい文体、噛み砕いたストーリーで教えてくれる。一度は聞いたことのある話が著者独特の面白い表現で書かれているため、聖書にこれから触れるにはもってこいの一冊。
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イスラム教を知りたいところからこのシリーズを読み始めたけど、これもまた面白い。イスラム世界の問題が拡大している今、タイムリーでもある。
この後にもう一回、イスラムのやつを読みなおそうかと思ったけど、どこに行ったのか行方不明。
予言者ではなく、預言者。
あいやーっ、よっ!
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イタリア旅行の予習として読む。
むつかしい内容であるはずの旧約聖書を簡単に理解するのに最適な本。
ほとんど知識がない私にも楽しく読むことができた。
入門書としてみんなに勧めたいです。
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旧約聖書を知っていますか読了。阿刀田さんって小学生の頃に数冊読んだっきりでほとんど覚えてなかったけど、めっちゃチャーミングな語り口ですね!どんどん読みたくなる台詞回し。「ダビデ、すてき、こっち向いて!」って、つまりそういう本。ほんとにエッセンスだけだけど楽しかった~
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イタリアに行ってきてから復習の意味で読みました。これだけ噛み砕いて、信者でない目線で書いてくれると助かります。読んでから行った方が絵がよく分かったでしょうね。
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旧約聖書に出てくるお話はどこか神話のような物語として読んでしまって、本当に「神」がいいたかったことってなんなんだろう??と考えちゃうことが多かった。
実は神学の本質を伝える大事なものな訳で、これをきちんと読まなければ、これだけ問題なっている中近東問題も、とても理解できないと、楽しい語り口で教えてくれる本です。
旧約って、深いね、
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分かりやすい、面白い。
旧約聖書を実際に読むかというと、長すぎて「ウゲー」ってなっちゃうけど、これなら読む気になる、そしてすぐ読める。
実際聖書なんて読まなくても教会へ行って、
耳学問でキリスト教徒の人は世界中見れば山ほどいるはずだし、
日本の仏教徒だってお経なんて読んでいないのに仏教徒だ。
それを思うと、この本は普通のキリスト教徒程度の知識を簡単に手に入れられる、とっても便利な本なのかもしれない。
こんな感じで聖書の話を下世話な話に落としてみんなの笑いを取りながら語っていく司祭って絶対いるだろうな~