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兼ねてより読みたかった本。面白かった!
ウルトラマンは仏陀でボブ・ディランでその教えはビートルズの「イマジン」だった!?仏教とロックの符号というとんでもな考え方だけれど、小学生の時から仏像大好き少年だった氏の言葉に納得させられる。
「誰かになりたい」という憧れを「自分なくし」と名付けるのには脱帽。俺だったら、「この憧れこそ俺だ!自分みっけ!」と勝手な確信をしてしまいそうなのに…。
でも、「これこそ自分の理想だ!」と半ば暴走気味に追い求めるよりも、随分気が楽になる気がする。「自分」というものに囚われがちな人にオススメの一冊。
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20111221 みうらじゅん、みうらで変換された。さすが、ストレートによんではいけない気がしてつい裏を考えてしまうのはイメージのせい?
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みうらじゅんさんは読むたび、本当に文章が巧いなぁと思いますが、本書を読んで何となくその理由が分かった気がしました。
みうらさんは宗教や生きる意味など、なかなか答えの出ないテーマについて語ったりもしますが、意見に「自分」を極力ねじ込もうとしないような印象があります。
それは本書でも語られている「自分無くし」という、仏教の精神から来てるものなのでしょう。
本家本元、小池龍之介さんもそうですが、「自分無くし」を心がけた文章は気持ち良く、幸せな気持ちになります。
勿論内容もかなり良かった。以下備忘録
「団体に無理矢理所属するよりも、ひとりの人間に惚れ込めばいいのです。」
「本当はできるのに、変わることを恐れて、できないと決めているだけです。つまり「自分らしきもの」があると思っている。そしてそれをキープしようとしている。だから変われないのです。」
「人間関係が上手くいっていない時というのは、得てして相手の機嫌を取ることを怠っている時です。」
2014/7/31追記
http://tacbook.hatenablog.com/entry/2014/07/31/071000
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仏像をウルトラマンの延長線上に置いて、そのかっこよさに魅せられ仏教にのめり込んでいった少年時代。
仏教の修行は煩悩をなくすこと。現代の人は、一生懸命「自分探し」をするが、万物流転、諸行無常の世界観に基づいて考えれば、自分をなくすことことに、心の平安が得られることになる。確固たる自分なんて元々存在しないということに気づくことで楽になれる。
そんな事実も、仏教の教えからだけでなく、ジョージハリスンのアルバム「オール・シングス・マスト・パス」やボブディランの「ライク・ア・ロールングストーン」「風邪に吹かれて」に見出だすところも、さすがにみうらじゅん。
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するするっと読み終わった。
「自分なくし」「機嫌をとる」の部分は、そっか、これまでのは、そんな修行をする機会を得られてきたってコトか、とか、素直に自分と照らしながら。「自分探し」ということばに感じる空虚感はコレか・・とか。
仏教や地獄に関する部分は、はじめて知ることが多くて興味深かった。なんとなく買ったのに、思いがけず面白かった。
きっとときどき、読み返すと思う。
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rockな時間が有するのはロクでもないblues.色々やって体当たりして笑ったゆえの、この虚脱感はhappy.評価というのはみうら氏の著で面白いものが他いくつもあるのに、ここまでやりきった感はこの本ゆえの圧巻。憧れの裏の儚さが、いつでも儚さからくる憧れを見事に描写する。
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この人はほんとに天才だなぁと思う。
仏教や仏像をこんなに面白おかしく話せるなんて。みうらじゅん目線で生きたら、きっと人生が何倍も楽しそう、と思わされます。
人生に悩んだときに使う、
「不安タスティック!」
というフレーズを知れたことは、すごい収穫。
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著者の仏教・仏像に対する思い入れはよくわかったけれど、書いている途中で面倒くさくなったんじゃないかな、なんてところもあって、そのムラも含めて、らしい、というべきか。
仏教なのかわかりませんが、フグ・カニ・スッポンを奢らないと人はいうことを聞かない、というところが一番ウけた。
「自分探し」ではなく「自分なくし」、「不安タスティック!」で乗り切っちゃえばいいという、お気楽マイ仏教。いいんじゃないですか。
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MJのいつものゆるいだじゃれで、
仏教がとっつきやすく説明されてる、わかりやすい仏教書です。
僕滅運動と接客行は、目からウロコだった。
考え方ひとつでゆるく過ごせるってことを、教えてもらいました。
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このくらいとっつきやすいところまで、「仏教とはなんぞや」を書いたみうらさんは、この本を執筆している間、相当な修行をしたんだろうなぁ。
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仏教の概念をみうらじゅん式に解釈して紹介してくれる本です。
こういう考え方をすれば、良い意味で割り切ってやってけるんじゃない?といった、作者ならではの人生観が垣間見えてきます。
印象に残ったのは、「自分なくし」や「ご機嫌取りになってみる」という部分でした。
個性への憧れや、相手の機嫌を取ることへの後ろめたさ等、なんとなく世の中の価値観に流されて、いつの間にか思い込んでいることに対し、ちゃんと自分なりの考え方を持ってその是非を捉えている作者は、テレビでのイメージとは裏腹にすごく真面目な人なんだなと。
自分が今、大乗仏教的に生きているか、小乗仏教的に生きているか、結果どういう点で不満があるか、その不満は生きる上での方針を切り替えることで改善しうるか、などなど。この本を読んで、そんなような事を考えました。
ざっくりまとめると、仏教にも通じる「みうらじゅん」の考えかたを知ることで、自分の考え方の幅が広がったような気になれる本でした。
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みうらじゅんが半生を振り返りながら語る仏教論。言葉の使い方はさすがのユルさですが、意外にまじめに語ってますな。
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おもしろい。「親孝行プレイ」という思想?を知って以来、ずっとみうらじゅんさんに興味を持っていた。この本は、私にとって新たな発見。日本語を読める人みなに薦めたい。
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宗教と聞くと胡散臭いものと思われる昨今。仏像ブームを先駆けて作ったともいえる、みうらじゅん氏の仏教本。とかく敷居が高そうな仏教界ではあるが、氏独自のカジュアルであり、かつ奥が深い仏教観には笑え、感心する。
特に、「自分探し」ではなく、現在には「自分なくし」が求められるのでは?という言及には驚く。オンリーワンが重要と言われて久しいが、逆に仏教が求める「諸行無常」、「諸法無我」の前には、社会のために自分をなくすというよりは、世界の前に自分をなくしたほうが生きやすいのかもしれない。煩悩が多き、私には難しいが、流転する世界における仏教的な生き方には大きく惹かれるので、これを読んで明るく修行していきたいw
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みうらじゅん流仏教入門‥というのがまさに紹介するにふさわしいのかもしれない(笑)
以下備忘録。
・他人を否定するような、「いや、」「でも、」などそういう言葉は使わない。
・「そこが、いいんじゃない!」
を口癖にしてみる。時には、楽にことを構えられるかもしれない。