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騙し合いの小説なのに妙に清々しい気分にさせてくれた。それはやはり主人公の2人、特に菜穂子の緊張感のなさと肝の太さがそうさせているのではと思う。主人公は2人だが、前半は熊谷、後半は菜穂子の視点を重視しているのが飽きさせなくてよかった。丹頂の最後に見せた変な器の大きさも良いラストの要因と思う。
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私立高校の先生が待遇改善を求めてオーナーを誘拐する/ から、隠し財産の強奪事件に発展し、という展開/ 序盤、女教師がクレイジーすぎて展開が強引に感じる/ いつもの黒川だが最後うまくいくのが珍しい/
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内容(「BOOK」データベースより)
北新地のホステスと欧州視察旅行に出かける理事長を誘拐した美術講師の熊谷と音楽教諭の菜穂子。私学助成金の不正受給をネタに正教員の資格を得ようとするが、二人を操る黒幕の狙いは理事長の隠し財産だった。教育現場の闇は百キロの金塊に姿を変え、悪党たちを翻弄する。元高校教師の著者が描く痛快ミステリー。
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私学の教員2名が、悪徳経営者の悪事を暴くため(そしてちょっぴり自分たちの利益のために)探偵まがいのことをするお話。
主人公の教員2名の熊谷と菜穂子が、疫病神シリーズの二宮と悠紀をほうふつとさせて面白かった。
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WOWOWのドラマを見てからずっと気になってた原作本。
ドラマが出来すぎてたな。
ドラマの方が断然面白かった。
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スピード感がある展開であっという間に読めた。
日常が非日常に転がっていく展開が面白い。
大阪の女は強い。
肝が座ってるから清々しい。
会話も大阪らしくテンポがいい。
大阪のアンダーグラウンドな所が見れてワクワクした。
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主人公は美術講師と音楽教諭の男女ですが雰囲気は疫病神のシリーズそのままです。最初は何が起きてるかわからないし、正直言うとそんな大した話じゃないんですけど、このリーダビリティはさすがだと思います。この一冊でたった一日ちょっとの話なんですから読み終わって驚きます。人により評価は低いかもしれませんが、私はすごい勢いで一気に読まされてどんでん返し(というか騙し合いですね)も楽しんだので十分満足です。これ、ドラマ化されたんですね。このテンポ、ドラマにはぴったりかもしれません。いつか見てみたいです。
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2020.07.25.読了
黒川作品は本当に不思議。
似たような設定似たような物語なのに、何故か毎回引き込まれる。
読書の時間が待ち遠しくなる。
今回も薄い長編ながら充分楽しめた。
あと1冊で黒川作品を網羅してしまう。
つまらない。早く新作が読みたい。
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ドラマ化されてると知って買った一冊。
高校教師が犯罪に巻き込まれる話だった。
読み始めはあまり興味がわかない話だなと思っていたが、話が進むにつれて話に引き込まれた。
この作品も登場人物や移動場所が多かったりしたが、登場人物はまだわかりやすかった。
場所については大阪の地理はほとんどわからないから、細く書かれてもどうゆう場所かわからなかった。
この作品も死人が出なかった。
黒川さんの作品には死人がでないのが多いと感じた。
痛快で面白い小説でした。
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疫病神シリーズっぽくテンポのいいストーリー展開はさすが。
ただ主人公の2人の高校教師以外の詐欺師連中が間抜けすぎて、ちょっと軽く感じてしまった。
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学校ブローカーなる存在がいることをご存知でしょうか。
少子化が進み、全入学時代に突入しました。
私立学校も、あの手この手で生徒集めに必死です。
私学の理事長、北新地のホステスが私学助成金の不正受給を働く。
不正を働く理事を一掃するべく教室たちが立ち上がるが、学校ブローカーなる存在が裏社会の住人を召喚。
不正受給金はそのまま貰えないので、一度、金の延べ棒に換金してから受け取る算段へ。
しかし、その行手には...
序盤はかなり緩やかで穏やかな運びだが、物語中盤から急加速。
元教師が描く学園?ミステリでした。
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黒川さんの作品は、スピード感のある展開と登場人物達のユーモア溢れる会話が特徴。本作も十分楽しめました!記憶には残らないかも知れませんが、それはそれで、読書の楽しみ方の一つだと思います