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対談形式で読みやすい本だけど、知らないことがいっぱい!
さすが池上さん。
各宗教のアウトラインを知るにはとても良い本だと思います。
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産まれた国によって、または親や学校の教えによって、異なる宗教。
海外に出ると、この宗教の違いをひしひしと感じる。カトリックとプロテスタント、スンニ派とシーア派、神道と仏教、ヒンドゥー、それぞの違いや人々の特徴などがわかりやすく書かれているので、宗教学入門には適していると思う。あくまで入門なので、造詣が深い方には物足りないかも。でも自分にはかなりの部分で繋がらない知識を補完できる内容だった。
”世界が見える”というのは、政治や歴史の背景に宗教が大きく関わっている、という理解。
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・日露戦争の時、巨額の融資を日本にしてくれたのがリーマンブラザーズ。彼らはユダヤ系で、ユダヤを迫害するロシアを敵視していたから。
・民主主義で原理主義が台頭する。
・カースト制の下では、テーブルの上を掃除する人と下を掃除する人は別々に雇わなくてはならない。
・インドがターバンのイメージなのは、じつはヒンズー教ではなく、シク教の人材を、イギリス植民地時代に重用して世界各地に連れて行ったから。
(植民地支配のときは、少数派を重用して抑えさせるのが常套手段であったとか)
・シク教にはカーストがなく実力で上にいける仕組みで、インドの重要なポジションをおさえている傾向が強い。
以降の対談は、ふーん、ぐらいか。
ただ、人間は致死率100%という表現は面白いな。
そして、団塊の世代は「意識中心主義」
なるほどねぇ。
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池上彰が聞き役となって、宗教のプロフェッショナル8人と対話する。日本語の「神」と英語の「God」が全く違う概念だとか、「結婚式は教会で、葬式は寺で」みたいな宗教ちゃんぽんは日本では古代からある尊重すべき文化だとか、宗教入門書としては最適。イスラム教に入信する日本の若者が増えている(なぜなら、解りやすいから)など、意外な事実も盛りだくさん。日本人の大多数は自らを無宗教だと思っているが、実はそれこそが世界でも稀に見る高度な宗教観が身についていることの証拠である。それにしても、養老孟司の言葉「人間は致死率100%」は、けだし名言だなあ。
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仏教、キリスト教、神道、イスラム教について、どういうことをいっているのか、素人でもわかりやすく、解説してくれている本。宗教について知らなかったことが、よくわかってよかったです。日本人は無宗教なのではなくて、いろんな宗教に対して寛容であるとか、たしかにねーと納得。
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池上彰がそれぞれの宗教に詳しい人にインタビューしつつ、基本的な教理や意義を解説。
仏教が世俗化、経済主義化してることに警鐘を鳴らしてたのは納得。
日本人は無宗教、というより社会や生き方に自然と宗教的な考え方が根付いている、という考え方も頷けた。
にも関わらず、どんな宗教であっても、ただ目先の資金集めや信者獲得などに走って、教理や本質の説明や説教に踏み込んでいない現状は大いに問題だと思う。
対談本だったので、どうしても情報量が少なく、入門の入門レベルになってたのは残念。
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池上彰が、宗教に関する人物にインタビューする形式。
それぞれの宗教の歴史的な成り立ちとか、政治とか文化とどう関係しているかとかを中心に質問されてる。
まあ、既に知ってるようなことが多かったし、インタビュー形式っていうスタイルのせいか、あんまり学問的ではなかった。
あとがきで著者本人が、これはあくまで入門書やから、一つ一つをしっかり学んでほしいって書いてるくらいやしね。
でも、イスラム教の部分は結構勉強になったし、イスラム圏に住む人たちの精神構造にどう影響を与えてるのかまで言及されてて、勉強になった。
あと、『バカの壁』を読んで、あまり好きではなかった養老孟司氏にもインタビューされてたんやけど、改めてこの人の理論は苦手ですww
人間の致死率は100%やからって、死を受け入れること=生きることを諦めることではないからね。
相変わらず、じじいの戯言やなー、と感じてしまいました。
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対話形式で宗教:主に仏・キリスト・イスラム教・神道について解説される本作品。正直あまり頭に入って来なかった。日本では他の国に比べ無宗教が多く、他人がどんな宗教を信仰していようと差別をしない。一方、海外では無宗教であることは、反キリスト・反イスラムを意味することとなり、差別の的となる。ゆえに日本における無宗教の「無」とは仏教でいうところの空に近く、海外からは宗教からの解放された世界と考えられている。また、年を経るにつれ宗教信者が多くなるのは自身の死をどのように迎えるか考えるためである。宗教が日々の生活に既に根付いているからこその無宗教であるが、今後さらなる進化が見込まれる。
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今まで日本人は無宗教だと思っていたが、そうではなく逆に日本人は宗教に寛容であるということがわかった。
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「宗教に込められた想いを知る」
各宗教についての勉強というよりは、各宗教に込められた思想についての勉強という感じ。
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池上彰氏は、普段学ぶことに無関心な人たちにも「学ぶ楽しさ」を教えてくれる素晴らしい人だと思った。周りの人に本を読む人が増えたので嬉しい限りである。
本書は、大部分の日本人が軽視している「宗教」について学習できる。平易な内容なので読みやすい。シク教や神道に関心が湧いてきた。
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知っているようで、実はよく知らない宗教の話。自分はイスラムの話も新鮮だったが、特にアメリカキリスト教徒の思想が、ある意味イスラムよりも濃厚な「原理的」な思想だったとか、輪廻転生は熱帯の生命力から生まれた思想であるとか、本当に新鮮だ田。
日本人の静かでしなやかな宗教感も再認識した。コーランに出てくる「天国」の描写が、現実の日本の風景と重なるなんて!だから自然災害が多く過酷なこの国に、人々は住み続けたのだろうな。
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僕のようなド素人にはちょうどいい内容。宗教は気候風土が反映していて、日本の場合は豊かな自然、湧水が流れ、緑が育ち、いろいろなところに生命が生まれてくる土地から神道の八百万の神々になっているらしい。であれば、今の日本の心の乱れは、自然が失われつつあることに原因があるのかもしれない。イスラム教やキリスト教の人達が自らの宗教を信じそこに救いを求めるように、日本人も無意識のうちに神道(ありとあらゆるものに神様がやどる)を信じているようだ。そして一神教ではなく、他の宗教を排除しない豊かな心も持ち合わせている。日本人が日本人らしく生きるには、もっと自然に囲まれた生活をしていく必要があるのかな。そういえば名字も自然を表す言葉が多く使われている。僕の場合も石と田だし(笑)。今後もたまには宗教に関する本を読んでいこうと思う。
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言われてみれば「何なんだろう」と思うテーマに惹かれ読み始めた。
池上さんの作品はわかりやすい解説ですっきりすることが多いが、このテーマに関して「何なんだろう」は解消されず。
印象としては、宗教家は専門的な見地で、自分たちの世界で完結している。いくら「葬式は要らない」が出版され危機感を持ったとはいえ、相変わらずお高くとまっている印象を受けた。副業的または家業的に受け継いだ宗教家が脈々と受け継ぎ今後も期待は出来ない。一部の人のものでなく、宗教とは一般的な生老病死を中心とした教えであるのならば、もっと開かれた宗教となるべく尽力すべきだと思う。新興宗教の方が民の視点で物事を見れている証明ではないだろうか。
養老さんの死生観やイオンの投じた葬式ビジネスの部分などは興味深く読むことが出来た。
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とかく敬遠されがちな「宗教」。でも、「宗教」を考えることは、いつかくる「死」への準備作業であり、同時にそれは善く「生きる」こと。
それは、ポスト3.11の今だからこそ、もう一度考えてみたい重要なテーマでもあります。
池上さんは、いつものように、とても分かりやすく、そして肝心なことだけど、今回もとってもフラットな立場で「宗教」を紹介してくれています。
他の宗教を知ることは、同時に他者(世界)を知り、自分を見直すこと。
今までとは違う視点で世界が見えてくるかも。
改めて、宗教学・民俗学を知りたくなりました。