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嵐の晩に一人の少年を拾った主人公の雑誌記者がマンホールに子供が落ちた事件に遭遇した事から始まるドラマは、少年がサイキックだと言う告白で、どんどんと物語の中へと惹きこまれていった。
サイキックの力により、何故子供がマンホールへ転落する事になったのかを聞かされ、半信半疑ながらも真実を知ろうとする主人公の高坂と共に、読み手側も同じ気持ちで高坂と一緒に真実を探っているような気持ちになった。
前回の「魔術はささやく」と同じように、今回の小説でも何か大きな事件が起きて犯人を探していく、という形態ではない。
高坂が、少年が持つ力が果たして本当なのかを色んな人を通して調べてゆき、その課程の中で、高坂自身の過去がわかってき、また特殊な力を持って生まれてきてしまったばかりに、苦しむだけの毎日を過ごしている傷つきやすく正義感の強い少年が描かれている。そういった、人間模様や人間の内面の掘り下げ方がすごく上手い。
そうして、そうい事が描かれていく中で、じわりじわりと、これから起きるであろう事件へと、確実に話しが進んでいくのだ。
そして、物語もかなり後半になって、話しは急展開していく。
それまでじっくりと読んでいた所に、いきなり緊迫感が生じてくる。
宮部みゆきの作品は、サスペンスの形を借りながら、様々な人間のドラマであり、社会の問題や、人間の中にある、色々な心を描いている。
読んでてずっと感じていたのは、人間の心の裏表の存在。
有るのが当たり前だと思う。だけど、その中が見えてしまうサイキックの少年は、可哀想だった。
あとは、主人公の高坂の過去の結婚破談のエピソードにも、高坂の友人と同じように腹がたってしまった。相手の女性は、結局、思いやりに欠けた人だと思った。自分の設計した人生を、設計図通りにする事しか頭にないのだ。そこには人間としての大切な部分が存在していないんだと感じた。
そして、その後慰謝料を請求してきた、と言う父親の話しに至っては、「この親にし・・・」
と思った。
結局彼女は、その後結婚した相手から殺されそうになり、主人公がそれに巻き込まれるわけだが、彼女は事件後、何を思って生きていくのだろうか。そのへんがちょっと興味が湧いた。
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「魔術はささやく」や「クロスファイア」と同様、超能力者を扱っているが、この人が書くと、彼らの能力や苦悩が現実味を帯びて感じられるのが素晴らしい。
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個人的には宮部作品の中で5本の指に入るくらい好きな作品。中学生のときに読んで、号泣してしまった記憶が…。
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初めて読んだ宮部作品です。
宇多田ヒカルの曲を初めて聴いた時も衝撃的でしたが、彼女の作品を初めて読んだ時もかなりな衝撃でした。
決してハッピーエンドではないけれど、読んだ後の爽快感はピカイチです。
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これも不思議な能力を持ってしまった少年のお話です。
相手の心がわかってしまうって・・・なんか怖いですね。誰しもが一度は「あの人の心がわかればいいのに」と思うかもしれませんが、やっぱりそれは怖いことだと思います。
というか、この子は物のこころ、というか記憶までみえてしまうんです!!いやほんとすさまじき能力です。
物の記憶か・・・考えさせられます。
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うまく言葉に出来ない。
うまく言葉にできないとき、私はいつも泣きたくなる。
この感覚はなんだろう。
宮部みゆきの作品の根底にあるものは、なんだかそういうものばかりのような気がする。
言葉にできなくて、泣きたくなって、ぎゅうってなって、たまらなくなる。
それを言葉にして物語にして見せてくれる仕事をしてくれるのが宮部みゆきという作家なのだろう。
どの作家が好きかと聞かれたら迷わず宮部みゆきと答えるだろうしお勧めの作品はときかれたら迷わずこの本をお勧めします。
のちに「クロスファイア」や「蒲生邸事件」、「震える岩」などいわゆる超能力を題材として扱った著書の、原点がここにある。
キャラクターもストーリーもどのジャンルを書かせてもひとことでいったら面白いものを書くこの作家の一番のすごいところは、生身の人間が抱えているものを放り出そうとせずにきちんと描こうとしているところだと思う。
さみしいのにやさしくて、せつないのにあたたかい。
このひとの、溜息のようにどこかひとつだけほっとできるラストを書かれるところがすごく好きです。
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わかってしまったらきっと面白くないしつまらない。先の展開もきっと読めてしまうだろうから、無駄な「能力」はない方が人間らしく生きていけるのかもしれません。
もし、身近にそんな能力を持つ人がいたとしたら…
ノーコメント^^;
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嵐の晩だった。雑誌記者の高坂昭吾は、車で東京に向かう道すがら、道端で自転車をパンクさせ、立ち往生していた少年を拾った。何となく不思議なところがあるその少年、稲村慎司は言った。「僕は超常能力者なんだ」。その言葉を証明するかのように、二人が走行中に遭遇した死亡事故の真相を語り始めた。それが全ての始まりだったのだ…宮部みゆきのブロックバスター待望の文庫化。
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少年がかわいそう…能力を持って生きることのタイヘンさ、、想像もつかない。面白い!宮部みゆきの中でもベスト3かなー。
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ミステリーとして読むとちょっと超能力の存在を邪魔に感じる…(そりゃー反則だろ、みたいな)
SF(?)として読むと面白いかな。しかし宮部作品の少年はなんでこんなにもスレてないのだ…
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嵐の晩だった。雑誌記者の高坂昭吾は、車で東京に向かう道すがら、道端で自転車をパンクさせ、立ち往生していた少年を拾った。何となく不思議なところがあるその少年、稲村慎司は言った。「僕は超常能力者なんだ」。その言葉を証明するかのように、二人が走行中に遭遇した死亡事故の真相を語り始めた。それが全ての始まりだったのだ…宮部みゆきのブロックバスター待望の文庫化。
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宮部みゆきが得意とする超能力を持った主人公を中心に進むストーリー。超能力を持つため心を傷つけてしまう少年の心の内をリアルに描く。
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初めて読んだ宮部みゆき作品であり一番好きな作品でもあります。
人とは違う能力を持っている2人の少年(一人は青年か)の苦悩を描くミステリー。登場人物の心理描写が秀逸。
この本のおかげで超能力ものが好きになったかも。
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宮部みゆきのサスペンス。
ファンタジーというか特殊能力を持った少年。それを少年は―超能力という。触る事で過去を知る事ができる能力。それを巡るサスペンス。凄い面白かったけど、最後がいまいち納得いかなかったかも。
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超能力を持った主人公が出てくるって話だった気がします・・・けど、おもしろいことには間違いない、はず。