紙の本
ジェレミー
2015/09/28 17:29
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投稿者:のきなみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品の中でジェレミーはやっぱり外せないキャラなんだなぁと。初期とは少しキャラが変わってきている気もするけど人を上手く操ってるところとかはやっぱりジェレミーで素敵。
ただそもそもジェレミーは無実だよって後出しされるのはちょっと・・・・この作者は伏線をはってひっくり返すのが得意だと思うのでもう一捻りあると信じてます。
この頃海外の作品がなかなか翻訳されなくなってきている中、このシリーズは続いてくれてて嬉しいです。
紙の本
書籍「ブラッド・ブラザー」過去は変えられない、けれど救済はあるはず
2011/12/24 14:53
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投稿者:soramove - この投稿者のレビュー一覧を見る
「この作家の本を初めて読んだ、
とにかく海外ミステリーが好きなので
ハヤカワやアマゾン等を検索して物色
この小説他6冊ほどを「BK1」でまとめ買いした、
買うのはほとんどbk1というサイトだが、
ここはポイント制度や不定期の買い物券があって便利
ただ本の紹介が少ないので
どんな本かは他のサイトで調べてから
このサイトでまとめて買っている、
そのあたりが充実したらいいのに」
アラバマ州逸脱行動矯正施設所長である
ヴァンジー・ブロウズがマンハッタンで殺された、
親交のあった市警のカーソン・ライダー刑事に
捜査が命じられるが
様々な証拠が彼の兄のジェレミーが犯人と示す、
兄は父を殺害し他に数人の女性を殺したことで
矯正施設に入っているはずなのに
調べるとどうやら脱走したらしい。
どうして
何が起こったのか
戸惑いながらも
新たな事件の捜査を続ける主人公、
一緒に捜査に当たっている刑事には
まだ重要参考人が自分の兄である事を
告げていない・・・
果たしてどうなる。
主人公と同じ様な立場になって
兄の存在をいつ告白しようか、
それとも自分の信じるように
兄は今回の事件は無実でそれを証明すべく
真実を解明しよう
そうだそれがいい、
そんなふうに主人公と一緒に揺れ動く心を経験する、
このあたりの描写力はすごい
映像を見てるような
自分自身も完全に主人公になっていた。
兄が父を殺した「理由」を
充分知っている主人公である「私」
きっと同じ時間を過ごした
子供時代を懐かしむように
そんな大切な思い出を粉々にした
少年時代の犯罪を憎みつつ
実行犯の兄をどうしても憎む気になれない主人公
彼の気持ちが痛いほど伝わる
けれど彼は刑事でもあり
与えられた事件の真相を暴かなければならない
それがとても悲しい事実を突き付けようと。
犯人を推理するミステリーというより
登場人物の心の動きに焦点をあてて
生きることや
そのうえで人間としてやらなければならなかったこと、
仕方ない、それでは済まされないことは
もちろんたくさんある
許される殺人っていうのは
無いのだろう
けれど・・・・
色々考えさせられて
ページが少なくなるのが惜しくなるような小説だった。
★100点満点で85点★
soramove
紙の本
ディーバー好きにおススメ
2018/12/16 06:49
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
ブックオフで見つけ、面白そうなので、買ってみました。シリーズものだったのですね。ジェフリー・ディーバーが好きなら、間違いなく楽しめます。主人公よりもあいぼうのハリーがいいなぁと思いました。次は1作目から読んでみたいと思います。
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連続殺人犯・ジェレミーが施設から脱走しニューヨークに潜伏。カーソン・ライダーは彼の弟であることを隠しつつ捜査に協力するのだが……。
スピーディな展開の裏に隠された緻密な構成に脱帽。ある重要なシーンを冒頭に持ってくる大胆さ、周到に計算された誤導や伏線は見事としか言いようがない。カーリイ ってこんなに巧い作家だっけ?。
シリーズの次回作への期待も高まるね♪
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カーソンの兄、ジェレミーの巻
天才美形青年殺人鬼ジェレミー(ちょっとツンデレ)
好きでないわけがあろうか、いや、ない。
ただ、予想外にレクター博士化
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つまらないという訳ではないが、少しご都合主義的なところがあるように感じてしまった。それでも、いたるところに張り巡らされた伏線が次々と回収されていく様は見事で、気持ちがいい。
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シリーズなのに気付かずにいきなり4作目を読んでしまいましたが特に問題なく堪能して読了。遡って読むつもり。シリーズ前作までは気になりつつも装丁のドクロがイヤで敬遠していたやつだ、、、、でも面白かった!事件は大変血なまぐさく、犯人は幼少の頃から筆舌尽くしがたい虐待を受けており、こんなのをウハウハと面白がっている自分をどうかと思うほどだが、面白い。登場人物の心理描写と、ストーリーの組み立て、謎ときが何層にも重なったち密な構造になっていて先が読めないままわーっと最後まで引き付けられます。ありがちな尻すぼみになることもなく、無理に強引なところも無く、大変良く出来たミステリです。しかし血なまぐさい。でも描写がそれほどしつこくないので、娯楽小説としてスッキリ読めます。読後感も爽やかです。
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これ、すげー。
ここ何年も、日本の作家しか読んでいなかった私。
お恥ずかしながら覚えているのはスカーペッタシリーズとか。
で、たまたま会社にあったのを読んで、
もう目から鱗とかがつんとハンマーで頭を殴られたみたいとか。
なんとも説明できない、このすごさはなんだなんだ?
とにかくオモシロい!
ネタバレるのであまり詳細は書けないけれど、主人公と相棒・ハリーのやり取りと、
主人公の邪悪な魔法の杖であるジェレミーのキャラがもう、最高。
これだけの感動は、羊たちの沈黙以来かも。
あるいはボーンコレクター。
洋モノを読み慣れるまでに時間がかかり、
(だって変な形容詞とか日本人にはわかりにくい比喩が多いんだもん)
しかしこの作品で、久しぶりに洋モノの扉を開いちゃう予感。
最後に一言。
これがシリーズ物の3作目とは‥あうぅ。
ちゃんと最初の1冊から読んでいたらきっと、その伏線に泣いていただろう。
伏線を知った上で読んでもなお、最高作品だと思うけどね。
映画化されないのは、なんでだろう?
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連続殺人犯のジェレミーが収容施設から脱走し、NYで三度凶行に及んだと言う。ジェレミーの弟・カーソンは兄の犯罪計画を阻止すべく捜査に加わるが…。
いやー、面白かった。
話の展開とかは予想の範囲内だったけど、それでも頁を捲る手が止まらなかった。
「百番目の男」からリアルタイムで読んできているけど、カーリィは本当に1作毎に成長がはっきりとわかる作家だ。
1作目は荒削りで強引だったけど(それはそれで悪くなかった)、今作では角が取れて、気がついたら先に進んでいるという風に読み手を引っ張っている。
そしてなによりジェレミー兄ちゃんの活躍が素晴らしい!
知性的で魅力的で狡猾で、今回檻の外に放たれたことでその魅力を
余すとこなく発揮してくれている。
兄ちゃんファンには嬉しい限り!
そしてこの兄ちゃんと、悩める弟(そりゃ、容疑者のシリアルキラーが兄なんて口が裂けても言えない)カーソンの脳みそをフル回転させての対決が全編を通して堪能できる。これがまた面白い!
それだけでなく、事件の本筋に絡んでくる様々に張り巡らされた伏線、NYPDとカーソンのやり取りなど、まさに1冊で2度3度と美味しいミステリだった。
本を閉じたあとに、すぐまた読み返したくなったのは久しぶりだ。
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ハンニバル・レクターの遺伝子を引き継いだかのようなシリーズの4作目。
あちこちにパズルのピースが置かれているのだけれど、全体像は最後まで解らない。
エンターテイメントとして文句なし。
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とても緻密な計算のもとに書かれた本格ミステリの傑作。シリーズを最初から読んでいる人にとっては、いろんな意味で感慨深い作品とも言えるだろう。少なくとも私は、中盤辺りで発したジェレミーの一言に、全身が粟立つような気持ちになったし、ちょっと泣けた。
これからのシリーズの展開が楽しみだし、できるだけ次作が訳出されることを期待している。
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ジャックカーリー最新版、これはおもしろかった。 2巻目のデスコレクターはつまらなかったので3巻めは買わなかった。 これはカーソン刑事シリーズの4巻め。 カーソンはいまいち感情移入しにくいけれど、これはおにいちゃんが主役のような物(あのおにいちゃん)ありでした!
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カーソン・ライダー最新刊、ジェレミーも出るよの巻。
この主人公は感じがいいなー、あんまり出番がないけど相棒もいい味出してるなー、それにしても事件は血腥いぞ……おやっ?なんか妙に既知感が……あ、(ポン)頭蓋骨じゃん!!
『百番目の男』も『デスコレクターズ』も『毒蛇の園』も読んでたわ、わたし。それも結構面白く読んでたのになー、途中まで前作が頭に浮かばなかった。しばらくぶりの新刊だったせいにしておこう。
巻を追うごとに読みやすくなり、ジェレミーは曲者度を上げ、事件はセンセーショナルで、カーソン刑事は爽やかだ、というのが魅力かな。
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これは面白い!
狩人としての本能を持つ、凡庸にして凡庸ならざる刑事カーソン・ライダー。
その兄にして、天才的なシリアルキラーであるジェレミー・リッジクリフ。
施設から脱走した兄を追い、カーソンはNYに飛ぶ。そして巻き起こる残酷無残な連続切り裂き殺人事件……という体裁のミステリーです。
とにかく構造が精緻にして巧妙。最後の一文で全部がひっくり返る、といったタイプの作品でこそありませんが、計算された物語の配置は幾何学的ですらあります。特に中盤以降、カーソンが狩人の本能を目覚めさせてからは手に汗握るの一言。サスペンスとミステリの融合として出色でしょう。
キャラクターも大変に魅力的。クールでスマートなシリアルキラーたるジェレミー・リッジクリフに目が行きがちですが、主人公カーソンの造形も素敵です。なまくらにしてカミソリ、とでも申しましょうか。一人称が「僕」というのも、ジェレミー以外とはどこか距離を置いたようなカーソンの造形にマッチしています。
一気読み保証。お勧めです。
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シリーズものの最新作だったんですねw
全く知らずに読んだけど、すごく面白かった。
話の流れももちろん緻密に書かれた伏線は
最後の最後までひとつ残らず意味を持って
無駄なものも足りないものも全然ない感じ。
ウイットの効いた文章も
血なまぐさい事件を扱って、眉をひそめそうな内容の本なのに
途中何度も噴き出しそうになるくらい。
他の方のレビューを読ませていただくと
最新作が一番面白いとのことだけど
せっかくなので全部読もうと心に決めました。