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この作品は、鴎外の作品の中でもあまり知られていないものなんだけど、性への目覚めを、自然主義小説風に(鴎外は自然主義には反対の立場です)自分の学生時代の体験を振り返る形で描いています。当時はとってもセンセーショナルな内容だったのでしょうが、今読むと、正直で純情な学生さんの悩みが、微笑ましいほどです。
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なんか激昂しながら読んでた気がする(なにそれ)
ドイツで鴎外博物館行って来たけど、すごいいいところでした。あの書棚がたまらんでした。
かたかった。
もしかしたらすといっくとかんちがいしてる。や、ストイックってその部分むしろフィーチャーしてる上での名称だと思うから、もしそれだったらストイックでいいのか。どうでもいいけど。(わからんだけじゃの!BAKA!)とにかく文体とか文章とかがかたいって印象がいい。
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性に関する経験の履歴を綴ったとかなんとかいう出だしですが、大丈夫か鴎外。当時は問題作とされたようですが、昔ってすごいな
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性欲とは、人生において重要なのだろうか?幼少時からの幾つかの経験を通して、著者は愛の情熱がなければ性欲は無意味だと示すために筆を執る。
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こんくらいで発禁だなんて時代を感じますね。
愛って言葉が出来る前、ラブの概念は忠だったから男色が珍しくもなかったんでしょうね。
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2006. 10月頃
なんだかオーガイ先生の文壇復活作品だそうで
気負って書き始めるも、途中から息切れした雰囲気がします。
これが発禁になるなんて、当時はさぞおカタい世の中だったようで。
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森鴎外の性についての自伝的小説。といっても特に官能的なことが描かれているわけではなく、客観的・分析的な目線で淡々と綴られている。どちらかといえばアンチエロティシスムな作品であると思われる。
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なんか明治当時の衆道文化に妙に詳しくなってしまった一冊。書生間とか。なぜタイトルに「新潮文庫」がついているのか…?
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性について自伝的に書かれた、当時の発禁本。しかしながらそんなにエロス!!というほどではないのですが、当時の文化なんかがうかがえてすごく面白かったです。
軟派・硬派だとかは以前漫画で読んだことがあったので、あ・これのこと!って思いました。本当にあったんですね…!
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哲学を教えている主人公が、自身の性に関する成長を顧みて自伝を書く形で進んでいくお話。性の萌芽から、硬派としての書生時代、そして吉原での出来事などを書いてしまった後に、自身の洋行中に起こったことを書く前に筆を止めてしまう。 この話はとてもおもしろかったです。うん、共感できるところがたくさんあった。男性としてかならず避けて通れない道を赤裸々に語ってくれます。性欲、それは永遠のテーゼなんですね(゚∀゚)ちなみにこの作品は当時、その内容が過激すぎたため連載していた雑誌が発刊禁止処分を受けました\(^o^)/
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本人の性生活の歴史を赤裸々につづった本。ところどころおもしろい部分もあったが、読み終わった後何も心に残らなかった。つまらん。
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当時発禁処分まで受けた問題作ですが、内容はいたってシンプル。
どちらかというと淡白ですな。
内容よりも語り口の美しさが素敵。
08.09.22
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鴎外の性生活をその芽生えから青年期まで綴った自伝的小説。
当時発禁になったというだけにどれほどエロいのかと思いきや、全然普通で健全。
この時代の人も辞書でエロワードを引いていたという所が妙に笑えてしまった。
いつの時代もお約束としてやっているのだなと。
また見合い結婚が当たり前の時代に「俺みたいな醜男と誰が好き好んで結婚などするのか」と自覚してしまう鴎外の卑屈さは作家として信頼をより深めてくれた。
男尊女卑の時代なんだからそこはもっと自信持って良いだろう、とこっちが励ましたくなった。
早すぎた喪男。
鴎外は文理において優れた功績を残した秀才として見がちだけど、妙な俗っぽさがあってそこに惹き付けられるのだなと思う。
最後の言葉が「馬鹿馬鹿しい」だったという、その俗物さうかがわせるエピソードも魅力的に感じてしまう。
結局満たされなかったのかどうかは知る由もないが、これだけの人物が満たされなかったと思うと我ら凡人も諦めがつくというものだ。
男の根底にあるものを理解するなら鴎外を読むのが手っ取り早いだろう。
そして現代の理系博士全員に性的な小説を書いて欲しくなるのだ。
小谷野敦だけに独占させておくには勿体無い(小谷野は文系だけど)。
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禁止発売された連載である。 それだけで面白みある。 買った時ただ変わった外語の題だねと考えて、何か新潮なものでも書いてあるみたいな心持。 マア読み始まったら、私欲の生活のラテン語だっと知ってちょっぴり冷えてしまった。 幸い鴎外先生信じたる者だし、この事も滅多に書かないんだし、また張り合い有って読んだ。 性欲で題にしても欲と言う成分がかなり薄く感じます。 むしろ人の成長必然に随って、特別な課題として性に対する認識の更新、成り行きを冷淡に観察とゆような作品です。 近頃鴎外先生に敬愛の折折文献を調べたら、陸軍に勤めていた時分に随分厄介な事を起こして、医療衛生に関るものなので人々の命を奪うほどな悪影響も与えたそうです。 実に残念の極まりだ。 如何してこんな酷い過ちになるのかしらと考える最中、恰もこの本を見て案外とその意気地を理解してみてしまった。 人生は自己弁護であるんだ。 負けじ魂はいかなる罪悪の深みへ落しかねない . . . 僕もこの負けじ魂のために、行きたくもない処に行くことになったのである。 折れないプライトでもあれば、自ら持っている自信心に賭けるのでもあるだろう。 ですからその遣り方は認めなくても考え方だけは確かに少なくとも解しえることになった。 そしてやはり鴎外先生の硬く弾けない生き方に敬仰しかねない。 情熱が誰かに見えなくても、衒学だの、自己弁護だの、雑報にも劣れてると云っても惚れたものは惚れたのだ(笑) その冷徹な精神の運び方に、その生への軽蔑と生への愛情の混淆に呼び返される我が涸れて行ったこころ。
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百物語と同じで、適当に書き散らかして飽きたら終わりみたいな展開でした。
唐突に終わるのでびっくりします。