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有名な画家、アンリ・ルソーの名画を巡る謎と陰謀。ミステリ感覚でもあり、恋愛小説でもあり、映画を観ているよう。絶対に美術館に行きたくなります。読んでる途中で絵を検索したくなりますので、お手元にPCを・・・
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西洋絵画の勉強になる。
美術業界全体の動きがよくわかる。
芸術鑑賞する目が変わる。
美術史のミステリー
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美術館に行きたくなる本。
カバーデザインはアンリ・ルソーの「夢」。この本を読むまで、ルソーという画家を良く知らなかったけど、読んでからは実物を見に行きたくなりました。MOMA行きたいな。
ルソーの他、ピカソやエル・グレコなどの作品がたっくさん出て来て、iPadで検索しながら読みました。欲を言えば、挿絵を入れて欲しかった。
ルソーの「夢」にとても良く似た絵画、これも同じルソーと思われる「夢をみた」の取り扱い権利を巡ってルソー研究家2人による鑑定バトルが繰り広げられるのですが・・・
鑑定バトルといってもX線検査や、塗料やカンバスの組織解析が行われないのが私には最後まで引っかかってしまいました。鑑定期間として7日間も与えられるのですが、本を読む限り研究家の二人が肝心の絵画に対峙するのは始めと終わりの時だけ。じゃあ、その間は何をしていたのかというと、依頼主に渡された著者不明の謎の本を1日1章ずつ、読むだけ。なぜこんな回りくどいことをするの?と最後まで疑問が晴れませんでした。結局、最後のプレゼン対決でもこれといってその真贋を判定すべき根拠が明示されていなかった。ただ、こんな夢の無いツッコミはさして、重要じゃないのかもしれません。
一番大事なのは絵画に対する情熱と、絵画そのものが持つロマンですよね。
とっても夢がある内容です。絵画を見る目が変わりました。
近々、地元の美術館に行ってみようと思います。
原田マハさんは史実や背景を良く調べる作家さんだと思います。
今度は日本の時代ものを手がけてみて欲しい。
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ダン・ブラウンを読んでいる時の高揚感に近いかんじ。
ルソーの画が以前から好きだったので、より面白かった。
読んでいる間に美術館熱が高まって、実際に出かけてしまった。
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"ルソーを心から愛し、その画家としての評価を世間に認めさせようと力を尽くす人。この人こそ、アンリ・ルソーの真の研究者。真実の友なのだ。"
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「カフーをまちわびて」という本を書いた人です。ご存知の方も多いかも。ピカソ時代の画家であるルソーを取り上げ、その作品が真作か?贋作か?を解き明かしていく絵画ミステリーです。 こうして書くと「ダヴィンチコード」を思い起こさせますがまったく別物だと思いました。
ミステリー性はそこまでなく謎解きって感じではないです。話の展開が上手なので引きこまれますが、よくよく考えると「あれ?これ偶然?」とかw
カフーにあるような恋愛/純愛(?)が主となってくるのでは?と思います。なのでそれが嫌な人はがっかりするかも・・・・
「キュレーター」と呼ばれる仕事内容やピカソやルソー、アポリネールといった人たちの「熱情」みたいなものを感じました。
何気なく文章にヒントがあったりするので、全部見終わってから見なおしてみると面白いかも。
ただ、この構成2部になっていて、監視員として織絵が登場する2000年とオリエが研究者である1983年と。
それ自体は問題ないんだけど真絵の登場意義ってなんだろう?と想像してしまいます。
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面白かった。
一枚の絵画からこんな素敵な物語を紡ぎ出すなんて凄い。
久しぶりに美術館へ行きたくなりました。
※読了後にネットでルソーについて調べたら、本書に描かれているイメージと少し違ってて、やや興冷めしたので、読書中のネット検索はオススメしません。
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「春の戴冠」以来、絵を思いながら泣けてきてしまう本に出会えた。
アンリ・ルソーはモネやルノワールを見に行った絵画展で、見たとたんに魂をぎゅっとつかまれてしまった絵。
理由なく、「ただ、好き」と自分の本能が求めてると初めて感じた絵。
遠い遠い美術館にも足を運んだことがある。
主人公の男性は決して魅力があると言うわけでもない。最後まで読者を不安にさせるし、周りの人とのやりとりも男らしいわけでもない。
でも、結局ルソーへの愛だけは本物だったってことかな。
吹っ切れた後の、彼の行動はキレがあり、説得力もあった。
ルソーを愛した人たちが決して不幸にならなかったことが、
最後、本当に嬉しかった。
小説の中の物語の真偽は、どうでもいい。
ただひたすらルソーを愛し続けている人たちに喝采。
そして私も益々ルソーが好きになった。
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文体が華やかで作品の雰囲気によくあっている。
登場させた小物を使いこなせていない感がややあるが、教養小説としてストーリーも面白く知的興奮を得られる。
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1900年前後の、パリの雰囲気を感じてみたい。絵と1番向かいあっているのは、画商でもなくキュレーターでもなく監視員、というセリフが印象的だった。
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ミステリーの仕掛けはいまいちながら、その弱点が気にならないほど小説内のルソーとヤドヴィガの物語が沁みる。加えてピカソがかっこいい。ということでMOMAにまた行きたくなったぞ。
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絵画ミステリー、これは本物か、贋作か。
といった単純な問いかけだけではなく、はるか遠くの地から、そして
遠くの時からの挑戦文。
第一章が効果的なプロローグとなって読む私たちを
バーゼルへ、パリへと誘ってくれました。
てっきり、私は「あっ、あぁ~そうか・・・」と思ってしまったのでしたが・・・
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個人的に24年度ベスト5に入ります。(断言!)
読み終わって、アンリ・ルソーの絵を鑑賞したくなります。
ルソーについては緑の絵というイメージしか無かったのですが、人物像を掘り下げると俄然興味が湧きます。
また、参考文献にも興味が出ます、読んでみようかな?
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評判になる理由が分かる本だった。
著者は1章でこれはいけると実感したと思う。2章からはジェフリー・アーチャーの訳文風。最後、娘の反応を見て「ボールがぽん、と跳ねるのを感じた。」の一文が良い。ここで使った「しれっと」という言葉が気になって。
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時を超えて、魂を芸術に転写
して生きている人々の生。
ミステリーとして括るには抵抗が
有る。
ルソーの描いたジャングルの馥郁と
した薫りに包まれ彷徨う男女。
きっと、この世界からでたくないと
思っているに違いない。