紙の本
死刑と冤罪
2017/07/15 17:11
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
かなり緻密に練り上げられた作品。死刑は国民が国に懲罰を代行して貰っているのだと今回初めて気づいた。国の一員である以上 自分の手が真っ白いわけじゃないんだな。
紙の本
おもしろい本です
2017/02/11 21:37
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投稿者:ME - この投稿者のレビュー一覧を見る
終盤以降逆転に次ぐ逆転もあり、一息に読めた。評判通りのおもしろい本と感じた。死刑制度や囚人生活についても詳細に紹介されている。どんな時も感情的になり、悪いことはしてはいけないと思わせる本である。
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死刑制度について物語の中で色々な考察があって、考えさせられる部分はありました。
推理小説として、犯人捜しの展開は面白く、先が気になって一気に読めます。ラストへの駆け抜け方は、ちょっと都合が良く感じてしまったものの、意外性はありました。「意外性のある推理小説」っていうタイプの本を探している中で手に取ったけど、その点では★4。
映画化されてるようですが、2時間程度に詰め込んだら、ただのドタバタ劇で終わりなのかな?
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高野作品三作目(ジェノサイド、グレイブディッカー)。今作も張り巡らした伏線を怒濤の如く回収するラストまで一気読みしてしまいました。デビュー作にして映画化もされたみたいですが、映画の評判はよくないみたいです。
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2012/4/9読了。もと刑務官と、刑務所から出所したばかりの青年が、死刑囚の冤罪を晴らすという依頼を受けて殺人事件の真相を追うという話。
ラストの急展開、意外な真相には驚かされました!二人ともつらい過去を背負っていて、その過去が事件の背景とうまく絡んでる。死刑制度や犯罪の被害者心理、加害者心理を題材として扱っていて、普段あまりなじみのない内容に引き込まれました。死刑制度の是非を論じられるほどこの分野の知識が無いですが、もと刑務官の『どのくらいの罪をおかせば死刑になるか皆分かっているのに、死刑囚となる人間は次々に現れる』というような意味合いのせりふが印象的。
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刑の執行が迫る死刑囚に冤罪の疑いを見つけ、無実を証明しようと奮起する刑務官と、保護観察中の男。
なかなかオープンに語られることのない死刑制度についての語りが興味深かった。法律と実際の死刑執行の矛盾、執行官の苦悩、応報刑思想と目的刑思想…他にもいろいろ。
ミステリーとしても引き込まれ、どんでん返しの真相には驚かされた。特に終盤は息もつかせぬスピード感で一気に読んだ。
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かなりワクワクドキドキし、引き込まれた。だいたい途中で犯人は誰かわかってくる中、この人かー、あれ?違う?だったらこっち?と、迷わせる手法もうまく、楽しめた。
が、最後はちょっと期待外れ。
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ジェノサイドが素晴らしく、別の作品を読んでみたいと思い、購入した本。
最初から最後までハラハラしながら読めた。作者はこれを2週間で書いたそうだ。内容も作者もすごい。とても面白かった。
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刑務官の仕事についてよく知った。恩赦、死刑制度、目的刑と応報刑。
死刑制度を維持しているんは、国民でも国家でもなくて、他人を殺す犯罪者自身。
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最近出張が多いのでアマゾン先生の推薦により購入。私の好みの「爽快な読後感」はないが、伏線の巧緻さ、死刑制度など設定の意外性など上質なミステリーでした。
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江戸川乱歩賞受賞作品。
殺人を犯した青年と刑務官が、服役中の「無実の罪を着せられていると思われる」男の冤罪を晴らすため、その男と自分達のために二人でベストを尽くそうとする物語。
死刑についての内容も詳しく調べ記述してあることや、遺族感情、殺人を犯した青年の心理描写の巧さに惹き込まれ、続きを読みたくなる作品。
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圧巻。後半はもうトイレにも立てないぐらい目が離せない展開だった。
殺人について、死刑について、正義について……。本当によく書かれている。これがデビュー作なんてどうかしてるよ。
執行方法については思う所があるが、基本的に死刑制度には賛成だ。今までもこれからもその思いに代わりはないつもりだ。それでも考えさせられた。もっともっと考えていきたいと思う。
それにしても、これがビギナーズラックなのかどうか確かめる必要があるな。
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友人の勧めで図書館にて借りる。
死刑を扱い、作者の客観性な視点の上で、様々な「それに関わるもの」の人間たちを描き、読者に問いかけてくる。
そういう意味で、死刑制度そのものを知り、理解し、考える上で、本書は最適だ。
合わせて、裁判の不確実性、刑期の考え方、冤罪、恩赦など、日本が持ち合わせている、加害者、被害者遺族への問題をも含んでいる。
それらを巧みにストーリーとして昇華させて、飽きさせず読ましているところに、作者のフィクション力の高さを見ることが出来る。
出てくる人間達は、大きな傷を抱えている。
人間が生きるという当然の権利を阻害された人々。阻害した人々。そして、阻害することをしなければならない人やそれらの家族。
どれが、どれと比較して「いい」とかいう問題ではない。
傷が癒えないのは、阻害に対して、自問自答を繰り返しているからである。
本当の恐ろしさとは、犯罪に関わらないことで、「私には関係のないこと」とし、関わった人々をただ蔑むことで問題の本質を覆い隠していることが、いかに多いかという点であろう。
その意味でも、各登場人物の「社会」の中で置かれている偏見、差別を「自分が置かれた場合」や「友人が犯罪者になった場合」と具体的に落としこんで、想像するのが大切である。
それをした段階で、この本は、ミステリーという範疇を超えて、更なる意味を読者に投げかけるのだと思う。
時期をおいて、再度読みなおしてみたい本である。
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死刑が迫っている死刑囚の冤罪を晴らすために刑務官と前科者が調査をする話。
死刑を、死刑を執行する刑務官の視線から描いた場面は印象的でした。死刑執行は「誰かがやらなきゃいけない」、それは確かだけどでも何というか…いろいろと考えさせられる内容です。
他にもテーマとなるような話はたくさんあり、なかなか読み応えがありました。
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ハラハラしながら一気に読みました!
ストーリーの面白さに引き込まれながらも、死刑制度について漠然とした考えしか持ってなかったけれど、考えなくてはならない事だと認識させられた!