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すべての人を対象に「人生を無駄にしないための智恵」を語りかけてくれる一冊です。甘い言葉は決して多くありません。むしろ耳が痛いような指摘が続きますが、人の生き方の基準となる考えが書かれており、参考になります。
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自分にも他人にも厳しい曽野女史による、例によって言いたい放題な本。「本当の貧乏とは、今晩食べる米がないこと」「いちばん幸せなのは、小金を持った庶民」など、いつもの主張が小気味よく響いている。
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「人間の基本」というテーマが広すぎるためか、多方向に話題が進み、散漫な印象を受けた。いろいろな話題が楽しめてそれはそれで良いのかもしれないが、個人的にはあまり入り込めなかった。
どんな物事にも善悪両面ある、現地に行って「空気」をかぐことが大事といった聴くべき内容もあるが、失礼ながらお年寄りの繰り言としか受け止められない部分もあった。
著者が何を考えているのか、これまでどのような体験をしてきたのか、ということは分かった。
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平和な時代の穏やかな気持ちでいるときにこそ、読んで気持ちを引き締めたいと思う。教育を考えるときに、子どもが幸せになるためには、甘やかしてばかりではいけないということを痛感させられる。自分の頭と手を使って、どんな状況の中でも生きていけるような精神力と技術をみにつけないと・・。
厳しさの中に、どんな辛い中でも一筋の明かりをみつけて打開していく力があるんだ、ということを愛情を持って教えてくれる本だった。
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正直なところ、曽野さんの本は苦手な部類に入ります。基本的に人生論や哲学などの人文系は好きな分野なのですが、なぜなんだろう。
本書もそうですが、氏の著作に書かれている内容は、きれいごとや建前を排して、人間の本音ともいうべき欲望と、それでも人が生きていくにはどうするか、という根源的な投げかけに満ちています。一つ一つに対して、なるほどと思いつつ、どうしても最終的に心の奥のほうに落ちてこない感覚がある。
おそらくですが、飾りを剥ぎ取られ、本質を突きつけてくるその文体に、自分の中で、現実的な人間くささを実感できないからなのだと思います。このような本音で迫る生き方を自分はしていないし、またそういう人にも直接的に会ったことがおそらくない。
曽野さんには講演会なども含めて、お会いしたことがありませんが、逆にいえば、生の声を聞くと、本当の意味で目から鱗という体験ができるかもしれない、と思ったりもします。
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いざという時に、どう対処できるかで人の大きさは決まる。
そのために持つべき、考えるべき、人としての基本を全8章に亘って綴る。
書かれた内容には概ね納得できる。
日頃からこのようなことを考えているかいないかで、
いざという時の対応には雲泥の差が出るのは頭で考えても分かる。
しかし、個人でその域に達するのはやはり限界があると感じる。
改めて、教育の果たす重要性を感じるとともに、
その転換点に今来ているのだとも感じた。
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人間には両面性がありどちらも受け入れて生きて行くことが、必要。
結論として強い主張があるわけではないが、著者の考え方はよくわかった。
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人間は誰でも善と悪、生と死の両面を持っていて否定するのではなく、それを認めて生きて行くという事を当たり前として考えている様な哲学的な本の様な感じ。
作者のバッサリ切り捨てる様な感じの中に、そうなんだと納得出来るところもあった。
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曽野綾子さん、82歳・・・って思ってなかった!
年齢としてはお婆ちゃんなんだけども、なんだか若々しいイメージがあった。
曽野さんの論説や対談は好きで、この「人間の基本」も再読。
ご自身の経験から、人生における様々な要点について曽野なりの視点でズバリと解説されている。
所によっては、何だか怒られているような気持ちにもなるけども、やはり、曽野さんの正しさをの感覚に触れるのは気持ちがいい。
ユーモアに溢れ、人間にとっての芯を持った方の素敵な本。
話の所々にいろいろな運命が潜んでいるのを感じることができる。
「そもそも相手の中のなにかを批判するときは、翻って自分の中にも同じものが含まれていることを理解する必要があるのです。それが自分を笑いものにできるユーモアに通じるんですから。」
「教養はもしかするとその人間の肝の据わり方だともいえます。他人にどう思われようと、自分は自分なのだという強烈な個を備えながら、大切なことを静かに語れる。人間総体としての教養と魅力を言うもの 」
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【内容(「BOOK」データベースより)】
人生を無駄にしないために必要な足場、それが人間の基本である。末端ばかりを大切にする時代にあって、それがなければ、周りに流され、やがては自分を失い、死んでしまうこともある。ルールより常識を、附和雷同は道を閉ざす、運に向き合う訓練を…常時にも、非常時にも、どんな時代でも生き抜くために、確かな人生哲学と豊かな見聞をもとに語りつくす全八章。
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第1章 人間本来の想像力とは
第2章 「乗り越える力」をつける教育
第3章 ルールより人としての常識
第4章 すべてのことに両面がある
第5章 プロの仕事は道楽と酔狂
第6章 ほんとうの教養
第7章 老・病・死を見すえる
第8章 「人間の基本」に立ち返る
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人間のとしてあるべき心の持ち方を説いており、良い事を言ってはいるが、全体的に面白味のない内容でもある。
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読み易いし、間違った主張も少ないような気がするし、いや、寧ろ、同意見であることが多い。しかし、頭に残らない。
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著者が残り少ない人生の中で、残したいメッセージの一部だと感じ伝わってきました。ありがたい内容であり、教育として受け継いでいくべきものだと思います。少し突っ込み過ぎの内容もありましたが枝葉であり、幹としては良書だと思います。
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曽野綾子さんの本は、
自らの人生について考える上で、
将来のことを考える上で、
更には自分のこれからの時間の使い方を考える上で
非常に参考になる点が多いです。
これも勉強になった1冊でした。
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北さんの推薦本。
本作で述べられている事柄は、作者の、圧倒的な人生経験(戦争経験、僻地の貧困体験等)から述べられている。(驚くべき行動力だと思う)
ために、心に響くべきだと思うのだが、案外、反発する所が多くあった自分に驚いた。
つまるところ、「個」の重視と「公」の重視について、色々な観点から述べられているとのだと思うが、作者の言うところの、オールオアナッシングではないということだろうか。
答えを求めて読書してはいけない。自分の頭で考えろ。ということだろうか。
以下、どきっとした文章の引用
作文は、自分が、何をどう感じ取ったかを書く訓練ですから、それに対して他人がどう思うかという葛藤なり、衝突なりが伴います。それで誉められることもあれば、貶められたり、馬鹿にされたりもするわけですが、他者を通した結果を受け止めることで、自分を見つめることができる胆力も鍛えられます。作文能力、表現力というのは、一種の武器なんですよ。武道と同じように。
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幼稚園から大学まで聖心という育ちのためか、一般市民からは生粋のお嬢様と思われている作者だが、15歳の時に縁談が破談となったり、母娘ともに父から暴力を受け続けていたりと悲惨な青春時代を送っており、社会に出てからも60歳を過ぎた両親を熟年離婚させたりと、なかなかの苦労人である。本書は教育・常識・教養など、人間の「基本」となる部分をしっかりと確立もせずに、見た目やルール・そして金銭面の損得という「末端」ばかりを重視する今の風潮に流されずに「凛々しく」生きるためのアドバイスが詰まっている。例えば「貧乏」とは贅沢が出来ないことではなく、「今日の晩御飯を食べることが出来ないという状態」であると論じ、アフリカなどの僻地と比べると別世界であり、世界的に見ても恵まれた暮らしを送っている日本人の甘えを叱咤する。時に愚痴っぽい言い回しや、また上から目線も少し気になるが、人生の大先輩からの心優しいお説教と思いながら読んでみたい。