紙の本
怪談の定番中の定番
2012/05/30 10:47
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽかぽか - この投稿者のレビュー一覧を見る
耳なし芳一、雪女など日本の怪談の定番と言えばまずこの一冊をおすすめしたい。外国人が英語で書いたものを逆輸入したとは思えない名文。個人的には「安芸之助の夢」が好き。
紙の本
水難事故の聞き取り
2023/06/27 19:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:amisha - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本各地の伝承を聞き取りした小泉八雲。
水難事故や台風の話がいくつかあったと思うが、ここには焼津の漁師の体験談が生々しく描かれている。それを読みたくて購入。
私の祖父が大雨の土石流に流された話も書きとめておこうと思った。
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小泉八雲ことラフかディオ・ハーンの怪談話集である。いろんな都市伝説やら心霊話が溢れる現代においても小泉八雲の怪談は独特の怖さのようなものを読み手に与えてくる。純粋に一人で読んでいるとジワジワとくる怖さ。日本の怪談話の魅力のようなものを教えてくれる一冊。
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まーほとんど民話が基になってるんで、ぶっちゃけそんなに面白い話があったわけではないと思うし、あんまり覚えてない(笑)のですが、ハーンの感性が日本人的だったのかなぁ、なんて思いました。『草ひばり』と漱石の『文鳥』なんかを比較してみても楽しいかも、です。
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話は良かったのだけれども、そこは矢張り外国人であるからなのかなぁ。
日本独特の文体の美しさというか、雅さというか。それがなかった。欲しかったなぁ。素材がよだれがでるほど旨そうなだけに。。
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メジャーな「耳なし芳一」とか、「雪おんな」の話だけじゃなくって、日本古来の日本人の心情が詰まっている作品集。
夫がとても気に入ってる古い文庫本を、昔薦められて読んで、驚きに似た、しかし静かな感動を覚えました。
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日本人ならではの美しさを、美しくすっきりと書いてあるのに魅入りました。
今ではもう見られない美しさだと思いますが。
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小泉八雲(ラフかディオ・ハーン)が集めた日本の古典怪談。「雪女」「むじな」「耳なし芳一」といった有名どころから地方の民話まで収録されているので、古典怪談入門の書としても良いかも。じんわりとした静謐な美しさを湛えた一冊。外国人から見たニッポンの姿に注目。
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文章の書き方が面白い。
ラフカディオハーンと知りつつ、ギリシャ人だとは知りませんでした。
意外とグロい感じでありつつ、
見聞きしたものだから、理由はしらねー的なフェイドアウトもなかなかおつ。
とても日本に誠実な文章の書き方をする人。
つか頭相当いいんだろうなっつー感じで。
かっこいいっす。八雲はん。
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●2009年8月読了
小泉八雲の48編の短編集。
「日本人の微笑」や「耳なし芳一」などの有名なものから、エッセイなど多様な作品を収録。
八雲の愛する日本の心が、今は失われているような気がしてならない・・・
この中で特に印象に残っているのはなぜか鮫人の話。
鮫人って人魚なのかなぁ。涙が宝玉になるなんてすごいなぁ。
いくら好きな人にあげたいからって鮫人に泣けって強制するなんて、なんて現金な主だ。
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古き日本に魅せられた一人の外国人ラフカディオ・ハーン
彼が、彼の時代の全ての外国人、日本人が感じていたであろう新しい文化に触れ合う
まさに、かるちゃあしょっく
「停車場にて」という話で
人として当たり前であろう
子どもに対する想いが綴られ
「微笑み」という話では
日本人の争いを避ける笑顔について、日本独特であるという結論を出したり
違うなぁと思う点もあり、共通する点もあって
国や年代を超えているのに、理解に至れる感覚はすごいモンだ
人間っておもしろいなぁと思った
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きっかけは二宮ひかるの作中に記述があったから、たまたま借りた本であるがその内容と同一のものが載っかってて良かった。思ったよりも残している作品が多いのもこれを読んで初めて知った。
あとがきによると小泉八雲は元々霊的なものとかに興味があるといっているらしく、確かにその内容はどちらかと言うと幽霊を扱ったり、輪廻の話を持ち出してくる展開が多かった。またよくある昔話のネタもあった、自分の読んだ頃の絵本なんかはけっこうコチラのほうを元にして作られててもおかしくないくらい同じだった
単位をポンド・フィート・マイルとかで表してるのがちょっと違和感があっったけど、それは序盤のきっかけで、西洋的(今では普通の?)ツッコミとその回答が物語の意味を理解するのに大きく役割を果たしている。最初の方の短編は特にそうであるが、小泉八雲の考察とその隣にいた友人の解説が、物語のオチや流れについてどの程度つながっているかを今の自分を含めてよりなんだったのかをみせてくれた。
後半から入ってくる中編は日本人論があったり、よりスパンの長い物語をかいていた。おそらく古くからある昔話を西洋の解釈で噛み砕いた後、出版され、それを今の現代語訳に直したことでここまで読みやすくなったのだと思う。
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ちょっと日本に夢見過ぎというか、美化しすぎなんじゃないか? キリスト教への嫌悪感と神秘主義への傾倒があったようなので、日本のアニミズム的神道や悠久の輪廻たる仏教に魅せられた、ようだ。晩年は日本に失望していたらしいが。
紹介してある話は雨月物語や今昔物語から持ってきている様子。
「ヘブライ語による旧約聖書の歌唱」というCDを聞きながら読んだが、雰囲気があうことあうこと…
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小泉八雲といえば、怪談。日本人ではない(日本人に帰化したんだっけ?)小泉八雲に、日本の古い怪談を教わるというのはなんだか不思議なものです。しかし、ホラー映画や心霊写真など、むやみに恐怖心ばかり煽る現代のメディアの中にあって、古くからある日本の怪談を、活字でじっくりと読むことができるのは、小泉八雲のおかげです。
実際のところは、小泉八雲は海外に日本のことを紹介するために、こういう怪談等を発表したわけですが、それが巡り巡って、現代の日本人が自分の国の話を知る一助になってしまったというのは、なんだか皮肉ですね。
『耳なし芳一』『雪おんな』『ろくろ首』『食人鬼』『牡丹燈籠』などの怪談を初めて読みました。
で、思ったのが、日本民族というのは本当に【情】に重きを置く民族であって、どの怪談を取ってみても、ただむやみやたらに人を呪うだとか、化けて出るだとかいうわけではなく、この世に遺した恨みつらみや恋心なんかが話の筋にあるということ。
だから幽霊やお化けの気持ちが分かるんですな。もちろん全部、架空のお話ですが、あながち江戸時代には本当にこんな話が事実としてあったのかもしれないなあと妙に納得する自分がいて。
小泉八雲の怪談は、決して気を失うような怖い話ではなく、古き日本人の深層心理をよく捉えたお話です。読み物としても非常におもしろい。上田和夫さんの日本語訳も抜群にうまいんでしょうなあ。
とりあえず夏場なので、皆さんも読んでみてはいかがかしら。意外な発見をするかもしれませんよ。
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日本について英語で書かれて和訳された・・・というまるで逆輸入のような本(笑)。日本の美しさをこれだけ生き生きと描いているものはそうはないでしょう。