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陽子が異世界に連れ去られた訳が明らかになってくる。その世界の様子にもだんだん慣れてくる。彼女に提示された命題はとてつもなく大きなものだった。これは誰でもしり込みすると思う。それでも挑もうとする陽子は強く大きくなったと思う。
もとの世界に戻りたい気持ちを抱えたままだろうに、いま出来ることをする決心はどうやってつけたのだろう。
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当然のことながら★5つ、むしろ★10つ付けてもいい。遥か昔、全シリーズ読んで全部持ってるけど、新装版&最後に新刊が出るとあって、私には前代未聞の再購入をはじめた。やっぱり素晴らしさは色褪せない。これが発行当初、今でいう「ライトノベル」だったことに驚く。深みのある世界観の構築に、これはもはやSFファンタジーじゃなく、こういう歴史を持つ国がどこかにあった気さえする。その圧倒的な現実感が、世界が変わっても変わらない人の世のありようや、人を信じること、人の愚かさ、という不変のテーマを薄っぺらくしない。そんな大きな流れとは別に、麒麟や王の宿命という、とても物語的な切なく、美しい設定のバランスが絶妙。全部知ってるはずなのに、次巻が待ち遠しい。
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ちょっと飽きかけた上巻だったが、下巻はこれはずっと面白かった。
ライトノベルでこういう深いストーリーはウケるのか?ライトノベルというだけで読者層が思いっきり限定されそうなモノだが、大したものだ。いや~、今まで読んでいなかったのはもったいなかったなぁ。
続きが早く出て欲しいよ。次は10月か・・・
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ヨムヨムに掲載された2篇+書き下ろしが出版されると聞いて今からとても楽しみです。
しかし、すでに講談社文庫とW・Hで揃えていたから揃えなおす気はなかったのに・・・。
山田氏のイラストが想像以上に美麗で!店頭でパラパラ確認して、どうしても揃えたくなり買ってしまいました。
絵はW・Hの時よりもアニメの設定・デザインに近く、名場面がイラストになっているのが嬉しいです。
小野主上を応援する気持ちも込めて、シリーズ全巻揃えます。
何年かかっても続編を待ち続けます。
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突然主人公の前に現れた景麒。訳も分からず異世界に連れてかれてしまい過酷な運命に身をゆだねられてしまう。
上巻では、連れ去られ、着いた世界では会う人会うヒトに裏切られていく。そして、信じることをやめてしまう主人公・陽子。さらに、もとにいた世界でも、自分には居場所がなかったことを、水禺刀から現れた猿に再確認させられてしまう。いい子であることを演じ続け、それも疲れてしまった。
しかし、下巻に入ってから陽子に、再び希望の光が差し始める。その上がり具合が引き寄せられる。まずは、楽俊。半獣という意味が最後のほうにわかるのが面白かった。また、楽俊の優しによって陽子も人を信じること・優しく接することの意味を教えられる。これは読者にも訴えかけるものがある。
また、物語的にはところどころ、延王との会話等でウケ(?)を狙った会話運びなどがあり、それも読みやすくしている一因であると思った。
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ああ、読み終わってしまった。新規書き下ろしの表紙と挿し絵の素晴らしさは勿論、本文にも魅了された。もう十回は読んでいるのに。陽子の気高さ、己自身の王であること、生きるということ。読むたびに胸に焼き付く。
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楽俊~!
あーやっぱいい奴ですねー。
ほてほて、にやられました。なごむわあ。
他人がどうあろうと関係ない。
自分がどうあるか。まっすぐ背を伸ばして、前を向いて生きていけるか。
疑って疑って、追い込まれた末にそうするしかないと思っていた陽子が
楽俊と出会って、卑怯な自分になるのは嫌だ、そういう生き方はしたくない、とひとつの出口を見つける瞬間が好きだ。
その瞬間サルが鞘にもどるとこがまたなんかいい。
思わずアニメを見かえしてしまったので、景麒と再会するとこで終わってしまったので、えっ、ここで終わるの~!っと思ってしまった。
そうか、アニメは全部うまいこと入れ込んでたんだなあ。
うう、続きがメッチャ読みたい~!どうせなら一気に全部刊行してほしかった、と無茶なことを思ったり。
そうそう、背表紙の唐草文様のようなイラスト、全部あつめるとちゃんと繋がるらしい。いやーなかなか素敵なことをしれくれる。
一番上の十二国記とゆーシリーズ名の字体がなんか好きだ。雰囲気がある。ほんっと揃えるのが楽しみになるわ~。
そして、景麒の、捕まっておきながら、全く悪びれない言いようが笑えた。
裸で御前にはまかりかねる、にも。
この王と麒麟の凸凹具合がまたいい。そーいや、王と麒麟の関係だけでも
いろいろあるよなー。そのバラエティさもこの作品の魅力かも。
楽俊のどっちを選んでも後悔するなら、
やるべき方を選んどけ、っとゆー一言がぐさっと刺さった。
今の私にぴったりの一言。
そっかー、そうだよなあっと。
ほんっとーに、この作品にはガンガン頭を、いや、心をぶたれるなあ。
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上巻で個人的にわからない部分が全てはっきりした。自分が王だということがわかっても故郷へ帰りたい思いが消えず、国を統べる大役に戸惑い、苦悩する陽子。自分と重なりました。この本が読めて良かったです。
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何度読んでもこころに響く大切な言葉がたくさんある。弱い自分と向き合わなくちゃ前に進めないんだとわかる。
自分に打ち克つんじゃなくて、認める。受けとめる。難しいことです。
それもいろいろな出会いがあったからこそだよね。
人生のはじまりの物語です。
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完全版始動、ということで買って久々に読みました。
大体のながれは覚えてても、やっぱり細部は忘れているので、おもしろかった。
新しい挿し絵も素敵でした。
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再読でも引き込まれてしまう十二国記シリーズ(*^^*)
心許ない黒麒が、このシリーズのキーの一つであることを再確認。
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ただただ帰りたかった元の生活。
裏切られ、襲われ、追い詰められ、信じることを忘れていく中で、
楽俊と出会い、玉葉と再会し、そして、雁に到り、多くを知る。
本編ではないが、下巻のあとがき(北上次郎氏)の十二国記への
思いが熱すぎる。ラノベとして納めておくのはもったいない。
大人が読んでも十分胸打つシリーズ
下記ネタばれ
追い詰められて誰も親切にしてくれないから、だから人を拒絶していいのか。
善意を示してくれた相手を見捨てる事の理由になるのか。絶対の善意でなければ、
信じることができないのか。人からこれ以上ないほど優しくされるのでなければ、
人にやさしくすることができないのか。
「・・・・・そうじゃないだろう」
人を信じることと、人が自分を裏切ることは何の関係もないはずだ。
自分が優しいことと他者が自分に優しいことは、何の関係もないはずなのに。
独りで独りで、この広い世界にたった独りで、助けてくれる人も、慰めてくれる人も、
誰一人としていなくても。それでも自分が他者を信じず卑怯に振る舞い、見捨てて
逃げ、ましてや他者を害することの理由になどなるはずがないのに。
故国で人の顔色を窺って生きてきいた。誰からも嫌われずに済むよう、誰にも気にいられるよう。
人と対立することが怖かった。叱られることが恐ろしかった。いまから思えば、何を
そんなに怯えていたのだろうと、そう思う。
ひょっとしたら臆病だったのではなく、単に怠惰だったのかもしれない。
自分の意見を考えるより他人の言うままになっているほうが楽だった。
他と対立してまで何かを守るより、取り敢えず周囲に合わせて波風を立てないほうが楽だった。
他人の都合にうまく合わせて「いい子」を演じているほうが、自己を探して他と
鎬(しのぎ)を削りながら生きていくよりも楽だったのだ。
卑怯で怠惰な生き方をした。
どこが違う。何が変わったの。私は楽俊を友達なのだと思ってた。友達に豹変されるような地位が王座なんだったら、そんなもの、私はいらない。
そういうのは差別っていう。楽俊は私を海客だからといって差別しなかった。なのに王だと差別するんのか。
私が遠くなったんじゃない。楽俊の気持ちが、遠ざかったんだ。私と楽俊の間には
たかだか二歩の距離しかないじゃないか。
人は愚かだ。苦しくなれば、なお愚かになる。
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恐ろしい世界に巻き込まれて、
泣きながら「その場しのぎ」をしていただけの陽子が、
どんどんと変わって行く様に感嘆する。
喋り方も変わり、もはや「王子様」じゃないの!くらいの格好の良さ。
「平たく言えば、私は莫迦だというこということだ」から始まる
陽子の言葉には、確かな成長が表れていて じーんとしてしまった。
面白かったー
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読み終わるのがもったいなくて、先に進みたい気持ちとページをめくりたい気持ちが葛藤していた。
ありえないと思っていても現実から繋がる十二国記の世界を想像してみたくなるし、麒麟や半獣などの絵でしか想像できない生き物の登場にワクワクする。
上巻の暗い雰囲気とは変わり、楽俊との出会いで陽子に希望が見えはじめ、二人のやりとりに途中うるっときながら陽子が背負う運命にドキドキした。
新刊がでるのが本当に待ち遠しい!!
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「私を、異界へ喚んだのは、誰?」
海に映る美しい月影をぬけ、ここへ連れてこられた陽子に、妖魔は容赦なく襲いかかり、人もまた、陽子を裏切る。
試練に身も心も傷つく陽子を救ったのは、信じることを教えてくれた「ただひとり」の友─楽俊。
ひとりぼっちの旅は、ふたりになった。
しかし、“なぜ、陽子が異界へ喚ばれたのか?なぜ、命を狙われるのか?”
その真相が明かされたとき、陽子は、とてつもない決断を迫られる。
。・゜*・。・゜*・。・゜*・。・゜*・
H24.7.19 読了
面白かったぁー!!
寝る間も惜しんで一気読み。
人気があるのが分かった。
図書館で借りたのだが、購入決定。
せっかくだから、続きを読むのは続編が発売されるまで待つ。
早く読みたいなぁ。
続編への期待を知って、昔からのファンの方がずっと新作を待ってる気持ちを察すると、もういたたまれない…。