紙の本
事件の真相がなかなか見えないうえに、最後のどんでん返しともいえる真相と犯人に驚きでした。
2020/02/26 08:07
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
事件の真相がなかなか見えないうえに、最後のどんでん返しともいえる真相と犯人に驚きでした。犯人らしい人物はそこそこ見えたし、特に真の黒幕は初盤で当りをつけ、実際正解だったのに、どうしてもその動機が説明つかなかった。結局、真の問題点が解明される最終まで本当の意味での解明は持ち越しでした。読みごたえからして5点でも良いが、競馬に余り興味が無いことと、主役が誰なのか不鮮明になってる分、ちょっと減点でした。流石、江戸川乱歩賞を受賞した著者の力の入ったデビュー作でした。
紙の本
デビュー作から上手い作家さんでした
2017/06/13 20:59
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投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品が岡嶋二人さんのデビュー作なのですね。
私が手に入れて読んだのは上の紹介にある新装版ではなく1984年出版当時の24刷版で、裏扉の紹介文にもこれがデビュー作であるとの記述もなかったので、本編を読み終えて最後の解説を読んでそのことを初めて知りました。
本作品で第28回江戸川乱歩賞を受賞されています。
やっぱり上手い作家は最初から上手いのだと改めて教えられました。
競馬の世界の中でも生産牧場を舞台に選んだ時点でかなりマニアックなお話になりそうなものですが、おそらくほとんど競馬のことを知らない人が読んでも問題なく楽しめるものになっています。
血のスポーツとも言われる競馬を本当に見事に利用して面白い推理小説になっていました。
私はこの作品のおちがとてもよくできていると思いますし気に入っています。
この作品だけでなくて最初の3作は全て競馬が関係したものだと言うのも解説で知ったので競馬好きな私としては探して手に入れて読んでみたくなりました。
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投稿者:坦々麺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
30年以上前の作品ですが自分には違和感無く楽しめた。銃殺された競馬評論家の大友隆一の妻・香苗が主人公の物語だが、破綻していると思う夫婦生活でも長年の夫婦生活での性が哀しく思える。競馬界という特殊な舞台なのに解りやすく、登場人物も個性的で(特に自由奔放で頭の回転がいい綾部芙美子)最後まで飽きることなく読めました。
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投稿者:はるはる - この投稿者のレビュー一覧を見る
岡嶋二人の作品は、学生時代に多分ゲームブック以外は全て読んだ。いずれも面白いが、最初に読んだこともあってが、今作が一番自分には印象に残っている。改め読み返しても良い作品だと思う。
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あまり馬の話に興味沸かず
犯人がわざとだとは思うが、話の途中であっさりわかってしまう
スリリングな展開になりそうで、残念ながら主人公の香苗の周辺に
筆が戻ってくるととたんに日常的なタッチに変わるため流れに乗り切れず。
登場人物の芙美子さんは面白いキャラで魅力的。
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初めての岡嶋二人作品。
どんでん返しというには微妙な感じかもしれないけど、無駄なく、そつなく、綺麗に展開する。
題材がサラブレッドという自分のあまり詳しくない分野ということもあり、没頭には至らず。
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きれいにまっとまっている作品。
そのまとまり具合ゆえに物足りなさを感じがち。
探偵ミステリではないのは個人的には好きだが、判断は別れるか…
競馬を知らなくても分かる内容。
しかし知らないが故に最後の解決部分に深みを感じにくくなった感は否めない。
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競馬はやったことがないけれど、小説ではたまに出てくる。
この作品では、ミステリの核心なだけあって、謎解きに必要な情報は提供してくれる。
主人公が素人という設定なので、感情移入できる感じ。
30年前の江戸川乱歩賞の作品なのに、古さはそんなに感じない。全てが無駄なく収まる感じ。
それでいて意表をつく部分もあって。
岡嶋二人の作品は外さない、と思う理由かな。
読んで損はしない。
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競馬に関することはよくわからないので、読む前は少々不安だったのですが、知識が無くても楽しめる作品でした。三十年以上前に書かれた作品だけど、それほど古さを意識することもなかったし、終盤の二転三転する展開にも引き込まれ、最後まで飽きさせない作品だと思います。
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なかなか別れられずにいた夫が、突然射殺されたとの知らせを受けた主人公。こんな別れ方はしたくなかったという後悔の念と辛い現実と闘いながら、親友と共に事件の真相へと巻き込まれていきます。ミステリーとエンターテイメントの要素がすべて噛み合って、驚愕のラストへ向かっていく疾走感がたまりません。競馬に詳しくない自分でも十二分に堪能しました。それにしてもこの「焦茶色のパステル」と言うタイトルが秀逸すぎます。
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競馬に興味はないので、読む前は正直どうかなと思っていたけど、そんな心配はまったく無用でした。もし同じことを考えている人がいたら、とにかくすぐ読むことを薦めます。
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レビューの高さから期待していたけど、イマイチだった。ん?これどういうこと?なんか説明不足じゃないかな…と感じるところが多かったのが一番の印象。人物の描写も軽く、読み応えが無い。
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読みやすかった。
競馬をあまり知らなくても、面白かった。
しかし、どんでん返しは評判よりライトな感じ。
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宝飾デザイナーの香苗は
突然の刑事の訪問を受けた。
競馬評論家の夫・隆一の知人が殺害され
直前に夫が被害者を訪ねていたという。
その夫も、訪れた先の牧場で猟銃により
殺害されてしまった。
隆一と共に牧場長と一組の
サラブレッドの親子が犠牲となった。
夫は何故殺されたのか。
香苗は親友の芙美子と共に
事件の真相を探る。
ただ競馬に携わる人間が
事件に巻き込まれた、というのでなく
競馬、サラブレッドが事件の核心に
深く関わってくるのだから、
競馬ファンとしては堪らない。
すっきりとして非常に読みやすく
テンポの良い文体が特徴的。
登場人物のキャラも非常に魅力溢れる。
特に探偵役の芙美子は、
自由奔放でエネルギッシュ。
女性らしさは全くないが、
機転が利き、鋭い観察力で
事件の真相へずんずんと進んでいく。
女性2人で挑んだ危険な冒険も
ハラハラさせてくれた。
競馬を題材の中心としているが、
知識のない読者も十分に楽しめる作品。
どんでん返し、予想外の強烈な一撃、
というのは無かったが、
何故事件が起こったのか
いわゆるホワイダニットという所が
よく出来ていて楽しめた。
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うーん。
なんとなく、推理ものは好きなんですけど、なんだか時代が違いすぎるせいか、楽しみきれませんでした。
被害者の妻とその友人が独自に調べたり、そこに刑事やジャーナリストが混じって会話をするのもなんか変な気がするし、被害者の妻の友人が明るすぎるというか、、、物語のバランスとしてはいいのかもしれないけれど、違和感があったかな・・
あくまでも好みだとは思いますが、期待してたほどは楽しめなかったというのが私の感想です。