電子書籍
逃げていく赤い金魚
2021/10/11 07:04
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投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
(本当は紙の本で読んだのですが、
うっかりレビューを電子書籍でしてしまいました
変更の仕方がわからず・・・このままで)
ネタバレあり
ザ・バーバーの続編
(作者さんの作品で続編は珍しいかと)
なので、ザ・バーバーを読んでから読むことを推奨します。
と今回の話は・・・
ハルと正田の話というよりは
ハルが陳の作った檻から出て羽ばたくみたいな話になってました。
事件も前回ほど深くハルに絡んでいるわけではなく
その事件のせいで正田は忙しくて登場が少ないし(笑)
ハルが自分の気持ちと自分の状態に向き合い
自分がこれからどうするか決めるという話でしたので。
ただ陳ほどでないにしろ、
毛利についてはもう少し書き込んでも良かったのではと思ったりします。
陳についていえば・・・
まるで紫の上のように育てていたのに、余裕かましてたら
ハルの心は飛び立ってしまった感じで、忸怩たる思いもあるでしょう。
それでもハルとの縁で正田を牽制するあたり
執着の深さを感じました。
福井と文也の少年少女みたいな感じも微笑ましく
福井が今後出世した後の4人の関係も見てみたいと思ってしまいました。
(福井は確実に正田より上の階級になっているので!)
余談ですが
口絵のエッグベネディクトに・・・このシーンはどこ?って
そわそわしたのですが・・・ラスト近くに出てきて悶えた。
いやー私も作って欲しいわーって。
これ作ってくれる男は滅多にいないよねーって(笑)
☆3.5
電子書籍
シリーズ 2作目
2020/08/13 18:38
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投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
『The Barber』の続編
前作は登場人物それぞれに健全ではない何かを持っているようで、ほの暗さを感じたまま終わった
しかし今作で主人公・ハルの「父親であり母親であり、兄でありアドバイザーでスポンサーである」陳昌光のハルに対する人間らしい欲が見えたことで、一気に下世話な(普通の)
恋愛話になったようで安心した
これ以上ドロドロはしないだろうけど、受けにも攻めにも厄介なコブ(めんどくさい小姑)がついていて波乱はあるかも知れない
紙の本
シリーズ2巻目
2017/07/31 23:44
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投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かったけど、脇CPの色恋沙汰が絡むのはあまり好きじゃないのと、陳と毛利にモヤモヤが残って前作ほど乗りきれなかったです。
攻は前作で男は初めてのような反応だったのに、そうでもないのか…。
毛利との関係はあの事件がある限り純粋には向き合えないと言ってるけど、特別な想いがありながら向き合えない関係って、かえって受よりも深い関係に思えました。
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The Barberの続編です。
まだ恋人にはなっていなかった二人がお互いに強く惹かれあい
離れられなくなる。
ハルにはハルの全てを愛し慈しんでくれる大きな存在、陳がいる。
両親との確執があって孤独に耐えている時も、念願かなって
会員制の高級理容室を立ち上げた時もいつも陰日向になって支
えてくれたハルにとって父であり母であり兄でありアドバイザーで
スポンサー。
一生陳の物であると思っていたのに野生の狼に惹かれてしまった
ハル。
その手で大切に育て上げた薔薇を黙って手折られるのを許す筈の無
い陳が、正田の入室を許しハルが自分から去ってしまうと悟った
時の行動は最早世界を牛耳る沈着冷静な華僑のそれではありません
でした。
余所の男に手折られるならばとハルへ迫った陳の心情が堪らなく
素敵でした。
ハルに手をかけようとした陳が思いとどまったのは、正田を選んだ
ハルと一緒に生きる未練があるからだと言い、だから今はハルを許
すと言う。
何と言う深い包み込む様な愛情でしょうか。
身分も立場もおかまい無しの無骨な正田もいいけれど、やはり
皇帝然とした大人の陳が懊悩し乱れる様は何とも言えませんでし
た。
久し振りに水原先生の作品を堪能致しました。
痛さを前面に出されるより内面の夜叉が見え隠れする方が心地
良いですし、文章も品がありこういう水原先生の作品を
これからも読みたい、そう思いました♡
正田は刑事なのでそれらしい事件も絡んでいるのですが、もう
離れていく可愛い坊やを繋ぎ止めようと苦悩する陳様に
翻弄されてその内容は余り心に残っていません。
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やっぱり出ました「The Barber」続編です!アダルトで洒落たムード漂う会員制の理容室が舞台のストーリー。前作では終わり方がフランス映画みたいに曖昧で、いい余韻はあるにはありましたが、そこで終わる?その先はどうなるの??と気になって仕方なくさせられてしまいました。なので、続編の登場はとび上がるほど嬉しいです。
仕事ができて勘もよくて美人だけど、辛辣なことも言ってのけるハル。
この優雅な雰囲気に違和感だらけの事件を持ち込んでくる、刑事の正田。
そして、ハルの幼少からの支援者であり、保護者であり、愛人である経済界の影の大物、陳。
三者三様の愛が入り乱れて、絶対何かが起きると思ってたらやっぱり起きましたね。
キャラ立ちがはっきりしていて、3人とも個性的。ハルは一見やさしいだけの庇護的な存在に見えるけど、男に依存するだけではなく、自分自身の意思で行動できる人間。かなり辛口発言するのも爽快です。
正田は色恋よりも事件、という根っからの刑事気質で男くさい反面、ナイーブなところもあります。今回彼の過去が語られていて、単にガサツなだけじゃないのがわかりました。
でも、いい味だしてるよね、正田。面白い!ちょっと大人げなくて、でもポジティブなところが魅力です。
正田が事件を捜査することに集中してしまい、せっかくいいかんじになったのにずっと会えず焦れったいままのハル。
事件の行方とからむように、なんと正田の同棲疑惑が持ち上がります。正田に男の影!気になる相手は科捜研のクール眼鏡、毛利。
ハルの気持ちが大きく揺れ動くんですね~
とは言え自分にも陳という男がいるわけで、強い態度に出られないんです。でも、はっきり問いただしたいと悩むうちに、ハルは決意します。そこが、とてもよかったです。
自分の気持ちや立場を真剣に考え抜いた結果なんだろうなと思わせました。
陳がどう出るか興味がありましたが、意外な面を見せつけられた感じがありました。少なくともハルに対しては残酷な冷血漢じゃない。
しかし、陳ともまだ先、波乱含みな予感もあるんですよね…
そして、なんか微笑ましいというか、笑えるというか、福井様wと文也くん!こちらもこの先の進展が気になる二人です。このまま、ほのぼのなかんじになるんでしょうか?
とにかく登場人物全員魅力にあふれていて、生き生きしています。
最近の水原センセの作品では、前作とともにイチオシです。
事件にちょっぴり協力しちゃうハルなので、この先また正田に事件勃発で続編が出ることをものすごく期待しています。
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The Barber 続編
全巻の終わり方が”そこで終わるの!?”だっただけに続編が嬉しい!
・・・しかし!!
収まるべきところに収まったな、という感じはあるものの気になる部分が全然書かれてなくて結局どうなの~?って思う部分があり個人的には消化不良でした。
メインカプ、サブキャラ達も魅力的だっただけにちょっと残念。
内容は面白かったけど期待し過ぎちゃったのがいけなかったかな。