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ジャッカルの日 みんなのレビュー
- フレデリック・フォーサイス (著), 篠原 慎 (訳)
- 税込価格:924円(8pt)
- 出版社:角川書店
- 発売日:1979/05/30
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紙の本
全身全霊
2012/01/30 23:43
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:SlowBird - この投稿者のレビュー一覧を見る
今さら言うまでもない超有名作品だし、名に恥じない傑作、超弩級サスペンス。
アルジェリアに対して融和的だったドゴールを暗殺しようとする極右組織が、暗殺のプロを雇う。1960年代ともなれば治安は安定し、なまじ乱暴なことなど簡単には出来ないし、怪しい人間がうろうろなどできない、その上組織は当局にマークされている。そこでフリーの暗殺者に高額で依頼するのだが、彼はこの不可能事をやり遂げると言う。オーストリア、ベルギー、イタリアと準備に転々とし、遂にフランスに入国して、そしてパリへと、着々と計画の成功に近づいていく。
対するは、極秘裏に暗殺者を突き止める任務を与えられた一人の刑事。これがまた、正体のまったく分からない、いつどのように行動を起こすかどうかも、本当に居るのかどうかさえも分からない暗殺者を探し出せというのだ。情報機関でも特殊部隊でもなく、名探偵でもない、現場の一介の刑事が、泥臭い捜査でそれを成し遂げてしまう。
この天才的暗殺者と、地道一筋の刑事が、追いかけ、逃げながら目的を遂行しようとする、スリリングな展開は息もつけない。強靭な意思と卓越した能力を持っている暗殺者と刑事が、個人の持つ能力をフルに活用し、五感を総動員しての追跡劇。
このどこから現れたとも知れない暗殺者の能力はどこから来たのか。大戦、あるいは冷戦構造での代理戦争たる各地での紛争の中で生まれ、磨かれたものだろう。その能力がアルジェリア解放に反対する勢力のために使われるというのは逆説的にも見える。もっともドゴールが暗殺されてもされなくても、フランスの対アルジェリア政策は変わらなかったろう。一方刑事の優秀さは、個人の能力もあるだろうが、その組織に育てられたものでもある。それぞれにプライドと、自らの義務への責任感によるにせよ、アナーキーな破壊者と小市民でしかない両者の対決に構造的な意味は見いだせそうにない。それが体制を揺るがす大事件であるという認識が幻想に過ぎないと、彼らの人物像は語っている。現代の言葉で言えば大国主導のグローバリズムから取り残されていく人々、彼らによって世間は右往左往し、しかしまた大勢にさして影響は無いというのも、また現代的な一断面なのだろう。
紙の本
シャルル・ド・ゴール大統領暗殺を企てる武装組織とそれを阻止しようとするフランス官憲の追跡を描いた一大スリラー小説です!
2021/02/05 10:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、イギリス・ケント州アシュフォード出身の作家で、スパイ小説や軍を舞台にした作品が多く、世界各国で親しまれているフレデリック・フォーサイス氏による作品です。同氏は、『ビアフラ物語 飢えと血と死の淵から』、『ハイディング・プレイス』、『オデッサ・ファイル』、『戦争の犬たち』、『シェパード』などの作品を発表されています。同書は、1960年代のフランスを舞台にして、シャルル・ド・ゴール大統領暗殺を企てる武装組織「秘密軍事組織(OAS)」が雇ったプロの暗殺者「ジャッカル」と、大統領暗殺を阻止しようとするフランス官憲の追跡を描いたスリラー小説です。全頁がハラハラドキドキの連続で、同書が世界で読まれる理由がわかります。ぜひ、まだ読んでおられない方には、ぜひ、おすすめの一冊です!
紙の本
ものすごい読後感
2017/05/28 15:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
史実とフィクションを混ぜて作られるこの物語はやはりとても面白かった。ジャッカルがド・ゴールの暗殺準備を進める過程はとてもリアリティーがあって面白かった。
紙の本
ジャッカルの日
2016/01/29 17:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わかにゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
外国の人の名前って、ややこしくて読むのにつかれるけど、読んでよかったですー
映画化もされているんですね、
いつか見てみたいです。
紙の本
これも傑作です
2001/12/02 22:00
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る
設定がいいよね。英国人の殺し屋がイタリアで武器を調達し、ジェノバからフランスに潜入する。これではフランスは勿論欧州各国の警察はさぞ大変だろう、捜査が。南仏のまぶしい太陽の下からアルファロメオで徐々にパリに向けて北上するジャッカル。途中瀟洒なシャトーホテルで貴婦人とラブアフェア。おしゃれ! それにしてもジャッカルを追い詰める刑事はさすがです。こういう地道な警察官の活動が、我々の生活を守ってくれているんですね。敬礼!