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無償の愛。綺麗事かもしれないけれどやっぱり素晴らしいこと。
マリの献身っぷりにはもう…
人間って捨てたものじゃないと思えます。
もちろんそうじゃない人もいるわけだけど。
電車の中で読んではいけません。
涙こぼれる寸前でした。落ち着くまで駅でたたずんでしまった。
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浅田次郎の作品には絶対的な「悪」が存在しない。
どんな「悪人」でもちゃんとその心持を書くことにより、そこに暖かみを感じてしまう。
この小説は特に、そんな作者のやさしさがよく現れている作品だと思う。
文句なく、お勧め。
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「だって、愛されることは幸せじゃないけど、愛することって、幸せだもんね。毎日、うきうきするもんね」
「ありがとうなんて、言うなよ。俺はそう言われるのが好きじゃないんだ。感謝されるのは、権威だからな。病気や怪我に打ち克って生きるのは人間の権利、それを支えるのは、医者の権利だ」「義務、じゃないんですか」「ちがう、権利だ。好きでやってるんだから、権利だよ。俺は、おまえのおふくろを切らせてもらう。いいか。」
「春名先輩の冠動脈形成手術は百パーセント成功している。俺は九十五パーセントで、あとの五パーセントはノーサイドだ。その五パーセントの意味をわかってほしい。ノーサイドを怖れるのは、俺も春名さんも同じだよ。つまり、切る勇気があるかないかだ。日本中の腰抜けどもに言いたいことは山ほどあるが、口では言わん。俺のメスで物を言わせてやる」
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天国というか、地上につくった楽園にむけて疾走するような話です。主人公の安男と、その母と、兄弟たち、離婚した妻、世話になっている女性の人間模様がどこか懐かしくて悲しい。。
読み終わったら、たまには実家に電話くらいしようかな・・・という気持ちになりました。
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浅田次郎は泣かせる小説が数多くある。私は、この本を読んでボロボロと泣いた。私の母は心臓弁膜症で、私が中1の冬に1度目。そうして私が42才になったときに心不全で倒れ、とうとう人工弁になった。その手術に耐えられる体力が出来るまで内科的治療を受け、違う病院まで私が母を車で送っていった。さすがに100マイルなんて離れた病院ではなかったが、それでも車の中でいろんな話をした。主人公とは違い、私は公務員で安定した生活ではある。しかし、手術前の母への想いは主人公と同じ。映画化され、映画も見に行きこれまた泣いた。中年の男性を泣かせる、ずるいツボを押さえた小説である。
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落ちぶれたダメリーマンが母親に捧げる無償の愛。底に落ちたからこそ見える母の息子に対する愛情。よかった。
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泣かせる系。でもって、復縁するか愛(?)をとるか、究極の選択みたいな話も出てきてせつなさすぎ系。話の引っぱり方が見事だよなー。
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やっぱり泣いてしまいました。
無償の愛、無限の愛、すごいなぁ。母の愛って偉大です。
死ぬほどの思いをして子どもたちにごはんを食べさせて、立派に巣立っていく子どもたちからは何の見返りも求めない、むしろ自分を踏み台にして母のことは忘れるほど幸せな生活を手に入れてほしいと望む。。。
私も一人の息子を持つ母ですが、いやぁそんなふうに強くなれないな~。でも、子どもの幸せを願う気持ちはとってもよくわかります。
子が母を思う気持ちについて。
主人公の安男は、いろんなものをすべて失ってはじめて母を思いやるようになる。二人の兄とひとりの姉は、それぞれに社会的な地位もあり経済的にも豊かな生活をしていて、でも病気の母のことはあんまりかえりみない。
「おかあちゃんが死んじゃえば、子供のころの苦労をみんな忘れられるもの。人間って、案外そういうものだよ。けっして薄情なわけじゃないんだ。高男も優子も秀男も、ものすごく頑張った。頑張って出世した。あの子たちのまわりにはね、子供のころからずっと幸せだった人ばかりがいると思うの。だからね、だから、おかあちゃんのことはもう忘れていい。石神井のアパートで暮らしていたころのこととか、貧乏したこととか、新聞配達とか、頭さげて奨学金をもらったこととか、そんなことはみんな忘れればいいの」
こういう母の思いに甘えてるのかな。
自分自身を振り返っても、ここの部分は身につまされました。。。
無償の愛といえば、マリちゃんも。とても悲しい人で、すごく大きな愛を持った人です。でもやっぱり悲しすぎるなと思いますが。
ほかにも藤本医師や曽我医師、小林さん、いろんな素敵な人たちが登場します。これにもまた泣かされるんだよね。
とっても温かいいいお話でした。
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やっぱ上手いよな~。泣くってわかってても泣いちゃうもん。
主人公と同じように年老いた母親がいる者にとって、とても他人事とは思えない小説だった。
「安男ガンバレ!走れ!とにかく走れ!行けーー!」
「かあちゃんガンバレ!死ぬな!」と つい熱くなった。
良い先生に出会えて本当によかった。 ここに出てくる兄姉以外みんな好きだわ。
マリ、あんたは凄い!
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【内容情報】(「BOOK」データベースより)
バブル崩壊で会社も金も失い、妻子とも別れたろくでなしの中年男城所安男。
心臓病を患う母の命を救うため、天才的な心臓外科医がいるというサン・マルコ病院めざし、奇跡を信じて百マイルをひたすらに駆ける。
親子の切ない情愛、男女の哀しい恋模様を描く、感動の物語。
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"今のおまえは貧乏だから、金で買えないものを知っている。でもそんなことは、おかあさんの本意じゃないさ。貧乏なおまえに助けて欲しくはない。金持ちのおまえに見捨てて欲しい。おかあさんはたぶん、そう思っている。"
母って、そんな無償の愛をもてるものなの?
そんなできた人間になるの?
まだ母になったことがないから、わからないけど、
母だって誰かにそばにいてほしいし救いはもとめると思う。
確かに辛いときにこそ、近くにいる人のありがたさを実感する。
自分がうまくいってるときは、おざなりになってる。
こんな利己的じゃなくて、
支えられてる自分を自覚しながら日々丁寧に生きたい。
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母からおすすめだよと言われたので読んでみた ら
途中からずっと泣きっぱなしだった
曽我さん登場シーンは感動
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私には登場人物に今一歩、感情移入できませんでした。
でも、この手の母息子ものは、丁度ピンとくると
「好きな一冊」になるかたもいるかもと思います。
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刺身、マグロと言ったキーワードで必ず思い出す作品。浅田作品ヒューマンドラマ部門で必ずノミネートされるであろう佳作小説♪
生きることの苦しみと理不尽と刹那さに裏打ちされた幸福感、極上の人情物語!
私の中で脱!漫画を決定付けた小説の一つです!
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浅田次郎はいわずと知れた人気作家だ。小説家というジャンルではトップクラスの売れっ子かもしれない。しかし、今回もダメだった。病状の重い母を人生に疲れた息子が伝説の名医の病院に運ぶ。これだけ。あまりにも主人公に対してご都合主義すぎる展開と、人物たち。なにかタイトルを先に思いついてそれに併せて物語を強引にはめ込んでいってるような違和感がぬぐえず。でも、高評価なんだよなー。本当にわからない。でも、この小説を読んで自分の好きな小説の傾向がなんとなくわかった気がした。リアリティのある現実的なものが好き、マザコン的な小説は嫌い。そう考えるとかつて読んだリリー・フランキーの「東京タワー」があまり響かなかったのもうなずける。
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ずるい系。
浅田さんらしい、泣けーーーーーーっ!!!という、気迫に負けて号泣。
こんなに世の中うまくいかないことは分かっているけど、小説の中でくらいは、こんなうまい話があっても良いのかな?