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以前、読んだ時はこの巻が一番苦手でした。
私は慶王が大好きなので、
幼い泰麒がちょっと物足りなかったのだと思います。
でも、今回、改めて読み返して、
今さらだけど、よくできているなぁと思いました。
決して泰麒は幼くて弱虫じゃないんですよ。
あの時、理解できなかった自分が情けない。
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前回読んだ時はそこまで泰麒に移入できず、
むしろちょっと苦手でした。
今思うと魔性の子の広瀬のよう。
同じ子ども目線だった分初めから敵対的な。
改めて読むと、居場所と自分自身を探し迷う泰麒に完全母目線です。
日本に戻ったら戻ったで絶対居場所はないのに、
それでも思い返せばただただ会いたいという泰麒に、
むずむずいらいら、でもぎゅーっと。
母になったからでしょうか。
十二国記の強い女性が好きです。
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結局『月の影〜』から再読する勇気が出ず「『魔性の子』繋がりでこっちから読んでもいいよね!」と自分に言い訳して『風の海〜』から読んでしまいました(苦笑)。
泰果の状態で「蝕」に流され、10年後に戻ってきた幼い麒麟。泰果が流されるシーンの汕子の嘆きは、大層な描写があるわけでもないのに本当に苦しくなる。戻ってきた泰麒の愛くるしさは微笑ましく、まだ陽子の前王時代の景麒もどこか幼さと不器用さがみえる。泰麒の折伏シーンの緊張感、王選びの不安と、選んでしまってからの一層の不安。延チームが出てくると安心するというか、いつも良いとこ持ってくなぁと思う(笑)。
自分が何ものであるのか、麒麟である自分とは何なのか、自分はどうあるべきなのか、間違っているのではないか。不安定で幼い麒麟の揺らぐ心と、それを支える周りの愛が胸に沁みる。
善くも悪くも容赦なく心を浸食してくる十二国記の世界は、締め付けられる程に暖かいものが溢れてくる。
さて、これでようやく『月の影〜』を読む心構えが出来たかな。
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初めて読んだ時は単に物語の展開に引き込まれていったけれど、時間が経って改めて読むと人物の心の動きの細やかさに気付く。
完全版が全部出たら泰麒の物語を時系列順にして、一通り再読しよう。
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新潮社版 十二国記 エピソード2
エピソード0 『魔性の子』 で主役だった高里要の神隠し時代のお話です。
中盤辺りまでほのぼのな展開ですが、幼く無邪気な子供が大人の期待に応えようとする様や、その使命の重圧、罪の意識に捕らわれていく心理描写が見事です。
これ読んだ後にもう一度 『魔性の子』 を読み直したくなります。
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ごめんなさい、愛情をもらうばかりで。
新装・完全版シリーズ3作目。10年前に蝕で蓬莱(日本)に流れ着き、再び戻ってきた戴国の麒麟・泰麒の話。愛らしい幼い麒麟の悩みや不安に誰もが胸が締め付けられるのではないでしょうか。突然変わった世界で、自分は人間ではなく「キリン」だと言われて、なるほど!と納得できるはずもない。そして、天与の力を教えてくれる先輩麒麟は本当に言葉が足りないあの麒麟。前作に引き続きやきもきするが、このシーンでこの人選だからこそ、十二国記シリーズのキャラクターの描き方の上手さが際立つ。前作「月の影 影の海」で王の話を読んでから、この麒麟の話を読むと一気に十二国記の世界に引きずり込まれること必至。
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使命に覚醒する主人公の麒麟の成長を描いているのだけれど、どちらかというとそれよりも世界観を楽しむ、といった意味合いの方が楽しめた気がします。
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魔性の子で登場した泰麒の幼少期の話。
この話
景麒の言葉が足りないことに
心底もやんもやんするよね。
いやいやいや
女官さんたちも…そこは教えてあげようよ…
今まで違う世界で暮らしてたんだから…って思っちゃうよね。
泰麒…どうして…また日本に戻っちゃうんだろう
気になるわぁ
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「あー、やっと繋がった...」これが最初の印象。
どうやら、私は十二国記を読む順番を間違えていたらしい...(Episode 0となっていたので、何よりも最初に「魔性の子」を読んでしまったのですが、それがやっと 繋がった)
で、もとい感想。
この十二国記に記されている様な世界の存在を、地球外や次元の違いを含めて信じるかどうかは個人の自由として...
今の時代「生きづらい」と感じている子供・大人が多くいるのは真実。その中で(理由は何であれ)結果として「死」という形で、今自分の足が就いている世界との離別を選択している人が増えてきているのも、これも真実。
私は、そこまで深刻に「生きづらい」と感じた事は無い(か、あったけど忘れたのかは不明)から分からないのかもしれないけれど、
そんな人たちにこそ この様な「現世ではない何処か」を信じる力を持ってもらえたら良いのかもしれない...と思えた一冊。(そして描写が細かくて、本当に何処かにあると思えてしまう)
もちろん、信じたところで目の前の問題は変わらないのかもしれないけれど、心だけでも違う世界に瞬間移動させることが出来る事で、何かが変わる。そんな力強いエネルギーを感じられる一冊。
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エピソードゼロに繋がる物語。エピソード2。同じ設定の世界を描いているのにエピソード1とも全く異なる印象。
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前作が能動的に動くのであれば、こちらは受動的な主人公の話。これを読んだ後に「魔性の子」を読むのもいいだろうなあ。
とことん受身でいる泰麒が、「自分の意思」を持つこと。それがどんなに大きいことか。
彼の選択にはこちらもドキマギします。
前作も出てきた景麒が予想以上にかわいいです。
この後の話がわかっているだけに、どうなっちゃうんだろう、と戴の国の行く末が気になるところですね。
相変わらず世界観に圧倒されてばかりで感想がうまく書けない。。
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泰麒のお話。
素直で幼い泰麒が可愛い!
魔性の子の高里から馴染んでいるので、幼年期はこんなにくるくる表情が変わるのが意外だった。
そして汕子がとっても美人さん♪
最後まで楽しんで読めました。
続きが楽しみです(^ ^)
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十二国記のエピソード2「風の海 迷宮の岸」を読んだ。「魔性の子」で登場する高里の神隠しの間の物語。この巻では、麒麟の王選びの方法、キリンの姿に変身する「転変」、妖魔と契約する「折伏」について詳しく描かれている。戴国の麒麟である幼い泰麒の葛藤に眉を寄せ、それを温かく見守る女怪の汕子、女仙の蓉可にホッコリし、初めての折伏シーンにハラハラした。そして泰国王の即位の儀、新しい物語がスタートしたなとニンマリ。次巻を読む前にもう一度「魔性の子」を読みたくなった!
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十二国記の麒麟のことがよく分かる1冊。
転変とは、
妖魔をどうやって使令にするのか、
王を選ぶとはどういうことか、
女仙とは、
女怪とは、
蓬莱で育った戴国の麒麟に十二国のありようを周りが優しく教えてくれる。
『「…うちに…帰りたい…」
「そうでしょうとも」
「お母さんに…会いたい」
それを聞いて、この小さな麒麟は本当に寂しいのだと、 そう思った。』
泰麒が反則的にかわいい。
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十二国記シリーズは本当に面白い!
ファンタジーなのに、あり得ない世界観に構えることなく気づけば夢中で読んでいる。
本作を読んで麒麟について、新しい王について、前作にも増して世界観がくっきりしてきた。
麒麟という運命を受け入れていく泰麒の底にある強さがよかった。
レビューを見るとどうやら魔性の子に続いてるみたいだけれど、どのタイミングで読めば良いのだろう。
とにかく泰麒のこれからがまだ続くというのは楽しみ。
早く次の巻が読みたいです。