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泰麒が可愛い!魔性の子とつながるかんじが面白かったし、それぞれ登場人物の考えがよかった。次が早くでて欲しい
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早く陽子の続き、でないかなーっとおもいつつ。
今回は泰麒のおはなし。
いやーほんと、泰麒はねーかわいすぎるっ。
なんなの、この愛しい生き物は!!ってレベルです。
あの、そう、あの!慶麒でさえ、だからなー。(笑)
私はここでみせる慶麒の表情がとっても好きです。
いやー陽子に会うのはこの後のことなのにねー、もとのもくあみに
なってるからなあ。
はっ、そーいや、なまじちょっと柔和になったから、
前の慶王おかしくなったって、あったっけ?だから、また
必定以上にクールになったとか??うん、まあそーゆー可能性もありか・・・。
麒麟は慈悲の生き物。血を嫌い、争いを嫌い、ただ1人の王のみに頭を垂れるもの。
王が道を違えれば死にいたる病にかかる。まさに一蓮托生。
この存在は十二国記のファンタジー感に必須だと思うけど、
泰麒のように幼く、知識もなければ国を治めるのに殆ど役に立たない気もする。まさに王だけのための存在?
それともまるで優秀な副官のように、実務の上でもバリバリ役立つ麒麟もいるのかな?
まあ、どっちにしろやっぱ王とワンセットなイメージ。
そしてそのイメージがそのまんまその国のイメージにも繋がる。
だから、この後泰国に何が起こったのか、メッチャ気になる。
強大な力を秘めつつも、その自覚も、その力の使い方もあまりないような麒麟と、強い実力と、自負とを持つ、誰もが認める王と、
彼らと彼らの国にこれから何が起こって、最初の物語に繋がるのか、
きっと楽しい話ではないのだろうけど、メッチャ読みたい~!!
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待ってました。魔性の子の種明かしみたいな作品。とにかく泰麒が可愛くてたまらず、育児そっちのけで一気に読んじゃいました。
家族や学校の仲間とうまく付き合えない少年、自分はこの家の子なのか。叱られて雪の中庭に締め出されていたら白い手が自分を招いた。連れて行かれた先は本当の故郷。そして、自分が麒麟であるというのだが。。。
女仙の泰麒のかわいがりようもよくわかる!こんなに素直でいい子がなんで蓬莱でいじめられちゃうのかしら。少年の戸惑いとか安心感とか嬉しさとか、その場その場の感情の揺れにいちいちこっちも動かされちゃう。すっかり母親気分で読めて楽しかった。
「魔性の子」もざっと読み返しちゃおうかな。
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前作ではほとんど語られることのなった麒麟のお話。
シリーズを順番に読んでいくと、いきなり、なんで戴の話?と不思議に思うかもしれないけど、
各国の王や麒麟の行動を共にすることで、十二国のことを少しずつ知ることが出来るように組み立てられている。
今作は泰麒が主人公だから、泰麒が頑張ってるのは確かなんだけど、
一緒に景麒も奮闘中。前作、出番がほとんどなかったものね…。
説明下手はこの頃から顕著だったようで、
ただ、もうちょっと、この時に泰麒を見習ってくれれば、
後の事情が変わったのかもなぁと思わないでもない。
麒麟がしばらくは、女怪に育てられるという下りを読んだときに、
芥瑚(景麒の女怪)は今の無愛想な景麒を見て、昔は可愛かったのになぁとか思わないのかなと
考えるとおかしかった。
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1ヶ月ほどかけて、半身浴中の音読で9割を踏破。残り1割は、終盤の思いつめた泰麒が不憫だったので黙読で一気に読み進めた。
十二国記シリーズは日常で使わない語彙と語調のオンパレードなので音読のし甲斐があって楽しかった。
声に出して読んでいたら、意外と登場人物の台詞が多いと気が付いた。女仙や泰麒、景麒の他愛のない会話で、空気が和らいだり、温度を感じたりできる。だから、難しい漢字が多くても、世界観説明が多くても、重くなりすぎないんだなー、とバランスの妙に改めて関心。
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『魔性の子』『月の影 影の海』に出てくる麒麟が、なるほどこうやって生まれ、こうやって育ち、こうやって王を選ぶのかーと、十二国記の設定や仕組みがよくわかる一冊。
たぶん十二国記シリーズを読むには知っておいた方が良い一冊になると思う。
派手なストーリー展開はないけど、とにかく泰麒が可愛らしく、それだけでどんどん読み進めてしまった。
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後半の盛り上げ方はかなりうまいですね。
淡々と進む前半部分がよいバネとなって後半部を盛り立てていると思います。
妖魔と相対する場面や、終盤の重圧のかかる心理など、ポイントポイントで読み手をぐいっと引き込んでくるので思わず読みふけってしまいます。
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通勤電車で前作を読み終えてしまい、すぐに本屋に立ち寄り次を入手して帰宅。そして明日を待たずに読み終えてしまい、どうしたらいいのだ。(こればっかり。)
泰麒のいじらしさといったら。これでどうしてまた蓬莱に戻ってしまうのかが気になってしかたがない。解説者が「魔性の子」の読み方を示唆してくれたので、読み直してみたい。
そしてこの新潮文庫シリーズの次はいつなんだ!予告してくれ!
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「魔性の子」の高里(泰麒)が幼少期に1年間神隠しに合っていた時の、異界での話。
蓬莱で人の子として育ったために、麒麟として不完全であると思い悩む泰麒の姿が、とても繊細に描かれています。
のちに妖魔を使令として降したり、転変して驍宗を追うシーンなど、
徐々に麒麟としての成長が見られる分、
天啓がわからないと悩む泰麒の心が読んでいて切なく、
驍宗を王に選んでしまったと罪悪感にかられるくだりは、胸が苦しくなるほどでした。
泰王、延王、延麒、景麒で芝居を打つ場面で、
泰麒の王選びは間違っていなかったことが証明され、
泰麒の気持ちが救われたことに、
この話を読んでいて、やっと一安心できた感じです。
この何年か後の、蓬莱や慶国での出来事を既に読んでしまっているため(「魔性の子」「月の影 影の海」)、
陽子と会う前の景麒、延王、延麒を垣間見たのが楽しかったり、
再び蓬莱に行ってしまった泰麒に何故という疑問がわいたりと、
シリーズでも楽しめました。
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【感想】
「あなたが選んだということが大事なんですよ」
という肯定的に捕らえている人生観に好感。
「少年の初恋」と捉えて見ても楽しめる章なんでしょうね。(プラトニックな方面で。)
【引用メモ】
「麒麟が選んだ、まさにそのことが天啓なのですよ、泰麒」 - 337ページ
いたらない自分がどれほど周囲の人間の心を痛めさせているか。にもかかわらず、どれほど深い愛情を注いでもらっているか。――それを考えると切ない。 - 228ページ
「景台輔は決して間違ったことを申されたわけではありますまい。ーなれど、正しい方法が必ずしも最良の方法ではないことを、学ばれる必要があらっしゃる」 - 143ページ
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泰麒が妖魔と対峙するシーンだったり、昇山してきた者に襲われるシーンだったり、盛り上げどころがしっかりしていて、読んでいてあっという間に感じました。
何も知らない麒麟が色々な人と接していくうちに悩みながら目覚めていく過程を読んでいると、親心みたいなものも沸いてくる、そんな一冊だと思います。
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魔性の子の以前のお話です。
ラストに近づくにつれて、ストーリーの中に
引き込まれてしまい、中断するのがもったいなくなるぐらい。
泰麒が幼いので、女仙たちのように、母性本能をくすぐられる
一方で、もうちょっと頑張れよーっと応援したくなりました。
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あまりにも面白すぎて困ってしまったくらい、
話の世界に夢中になりました。
続きが気になって仕方ない。
お薦めしてくれた人は、続きが気になるあまり
講談社文庫に乗り換えたらしいですが、
その気持ちはよくわかります。
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幼き麒麟に迫り来る決断の時――
神獣である麒麟が王を選び玉座に据える十二国。その一つ戴国麒麟の泰麒は、天地を揺るがす〈蝕〉で蓬莱に流され、人の子として育った。十年の時を経て故国へと戻されるも、役割を理解できぬ麒麟の葛藤が始まる。我こそはと名乗りを挙げる者たちを前に、この国の命運を担うべき「王」を選ぶことはできるのだろうか。
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『平成二四年十月一日 発行』版(おそらく初版)を読了。
同作者の作品である『魔性の子』の前日譚的内容…というよりは十二国記の主軸を描いた内容であり、こちらの世界で「神隠し」にあった幼少の主人公がいかにして、あちらの世界で「本来あるべき自分の姿」に目覚めていくかを描いた内容です。
そして…なぜこの作品を「完全版」の最初に持って来なかった?w …と、何度も思いました(^-^;;
刊行順にこだわらず、(本作のような)読みやすいとっかかりの良い作品から出しても良かったんじゃあ…? と、思うこと、しばしば。
とはいえ、この本を読了すると『魔性の子』を読み返したくなるのも事実w この本の「その後」が描かれているので、なおさらです(^-^;;
そして、十二国記を読み始めるなら、この本からスタートして『魔性の子』→『月の影 影の海(上・下)』と読むほうがアリな気もします。…あくまで時系列的な順番ですが。
そういう意味で。
シリーズもので、時系列順にこだわらず、あるテーマや視点をもって描いているふしのある、この「十二国記シリーズ」は、作者ならではの個性ある描き方をしているのは事実。
今回も「国の再建の新たなはじまり」が結びという、物語としては「いや、これからが本番だろ!ww」というところで終了。
これまでの調子で作品内に登場する十二国を描くだけでも大変だろうに、どのような完結をもって、このシリーズをまとめていくのかは、興味あるところ。
引き続き続刊や新作が出れば、おそらく読んでいくであろう…と、思わせた一冊でした。