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童話のイメージしかなかったけれどんも
実は詩集もある
ものすごく、読むとものすごい重圧を感じた
春と修羅 修羅の部分の詩が とくに
妹に対する思い そして 自然に対する思い
そして、そこから現れてくる わたし
詩には宮沢賢治という人 そのものがあらわれている
それは 何も飾らない言葉
だから これだけの おもいことばが 描かれるのだろう
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『永訣の朝』は、思い出すだけで泣ける。
今日天国へ逝ってしまう妹へ。
宮沢賢治はいつだってピュアにしてくれる。
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いままで生きてきて諳んじられた詩はひとつだけ。
「雨ニモマケズ」ただひとつです。こどものころ
必死になって覚えた記憶があります。なぜ、そんな
ことをしたのか忘れてしまいましたが。
「雨ニモマケズ」ことあるごとに読んできましたが、
読むたびに印象が違うのです。こころに響いてくる
イメージが違うのです。読むたびに、あたらしい詩に
出会ったような新鮮な気持ちになるのです。だから、
これから先も、ことあるごとに読んでいこうと
おもいます。
わたしが持っているこの詩集にはたくさんの付箋が貼って
あります。数え上げたらきりがないくらい好きな詩集です。
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よくわからないものも多いけれど、
今の自分に響くものも沢山ある。
現在は
「小岩井農場」の「パート九」がすごくお気に入り。
「すきとほつてゆれてゐるのは さつきの剽悍な四本のさくら」
からはじまるもの。
あと、
「高原」
海だべかと おら おもたれば
「永訣の朝」
(あめゆじゆとてちてけんじや)
この二つは、小、中学校の頃?教科書で読んで忘れていたものが
ちらほらと出てきて、
なんだか懐かしくなった。
それと同時に、
幼い頃は、
読んでも本当に意味することは分からなかった
深く共感できなかったであろう詩も
この年になって読むと
当時よりずっと、身に迫るものがある。
それって、すごく楽しくて、嬉しくて、幸せなこと。
生きる喜びって、こういうところにも見出せる。
私たちの心は、
変わらないように見えて、
その実大きく変わっていたことに。
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私という現象は 有機交流電灯の 一つの青い照明です。
賢治が言ったこと、みんな覚えておこう!さすれば世の中は少しずつ楽しくなる。そんな青春パワーポップ的、ちょっとかっこいい言い回しの、結局お洒落な歌集。
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たしかに影響を受けた時期がある。今は、探さなければ、どこにあるのかわからない本。この本の中には、なかったはずだが、たしか『よだかのほし』?に出てくる「なべての悩みを、たきぎに燃やし、ともにつくらん、はえある世界」?だったっけ、印象的です。数年前、ドキュメンタリー映画で、教師としての宮沢賢治さんに教わった人たちが、もうおじいさんになっていて、賢治先生の思い出を語る、というのを観ました。そのおじいさんたちが語る賢治先生は、魅力的でおもしろい先生だったようです。
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高校の時に出会って衝撃を受けたのが、「眼にて云ふ」でした。
そのあと、伊坂幸太郎氏の「魔王」にて引用されているのを見て懐かしくなりました。
宮沢賢治といえば「銀河鉄道の夜」、クラムボンでお馴染みの「やまなし」など名作の列挙に事欠きませんが、それでも一番印象に残っているのは「眼にて云ふ」でした。
あんなにさわやかに死に際を描写できるのだ、と感心しました。
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「わたくしといふ現象は
仮定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
(あらゆる透明な幽霊の複合体)
風景やみんなといつしよに
せはしくせはしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈の
ひとつの青い照明です
(ひかりはたもち その電燈は失はれ)
これらは二十二箇月の
過去とかんずる方角から
紙と鉱質インクをつらね
(すべてわたくしと明滅し
みんなが同時に感ずるもの)
ここまでたもちつゞけられた
かげとひかりのひとくさりづつ
そのとほりの心象スケツチです
(中略)」
(『春と修羅』 「序」より)
あまりにも、卓越した、この「序文」。天性のものなのか、あらゆる「苦闘」の果てにたどりついたものなのか、賢治の、「『本質』を見極める『まなざし」には、思わず絶句し、嘆息するほかない。
このひとの、様々な経験、社会・文化・宗教・自然、人とのかかわり、ありとあらゆるものから吸収し得る、おおらかで鋭い感性、博学多才ぶり、それを独自の表現で、芸術作品や、具体的な行動へと昇華していく「ちから」。
そうでありながら、
「四月の気層のひかりの底を
唾(つばき)し
はぎしりゆききする
おれはひとりの修羅なのだ」
(「春と修羅 (mental sketch modified)」より)
そう、自分自身が「一己の『修羅』」であることを、厳しく、苦々しく、諦念を以て、見つめることを、やめない。
それでいて、農村のくらしや災害の厳しさを、我が身をもって知りながら、郷里への素朴な愛着と、深く優しいまなざしが、その根底には脈打ち続ける。
賢治の「詩(心象スケッチ)」は、「このひとは、こうである」という「決めつけ」をしようとした瞬間から、するりと、抜け出していってしまう、「賢治、そのもの」に感じられる。ちょうど、「習作」の、不思議な文章で書かれた、「とらよとすればその手からことりは空へとんでいく」の「句」のように。
圧巻なのは、あまりにも有名な、妹トシとの別れをえがいた、「無声慟哭」の、「永訣の朝」等、一連の「詩」。これは、レビュー不可能なので、ぜひ、ご一読をお勧めしたい。(一説には、このことがあってから、賢治は、その後「銀河鉄道の夜」のモチーフとなる、樺太への汽車の旅へ、一人旅立ったとされる。)
「おまへがたべるこのふたわんのゆきに
わたくしはいまこころからいのる
どうかこれが天上のアイスクリームになつて
おまへとみんなとに聖い資糧をもたらすやうに
わたくしのすべてのさいはひをかけてねがふ」
(「永訣の朝」より)
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わたくしといふ現象は
假定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
初っ端からヤバすぎる。
ブルーハーブがライブで歌っていた「告別」も最高。
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独特な世界観、比喩、リズムが美しい詩集。 まだまだ理解出来ないところがあるので、これからもたくさん読み返すことになりそうです。
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詩を読むのがとんでもなく苦手だということが分かった。
学校の授業以来に「永訣の朝」を読んだけれど、とても感動した。
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2013/11/06/Wed.〜12/28/Sat.
アンジー『アストロボーイ・アストロガール』の歌詞中にある「ガラスどころか空気だま」は、「蠕虫舞手」から来てるのかな。
【その他印象に残った詩】
◉「『心象スケツチ 春と修羅』より」の「恋と病熱」「永訣の朝」「松の針」「無声慟哭」
◉『詩稿補遺より』の中の「境内」
◉『「疾中」より』の「眼にて云ふ」「夜」
◉『補遺詩篇より』の〔雨ニモマケズ〕「夜」
科学用語、宗教用語、そして方言も含まれ、文語体に慣れていないというのもあって…正直難解ではあった。
まだ全てを理解はできていないけど、妹のことをうたった詩はやはり胸に迫るものを感じました。
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宮沢賢治の存在は唯一無二だと思う。
斬新な語彙。その語彙の集中がこれほどその人自身を物語るとは。
賢治にあっては科学の解釈であったり、自然や鉱石や山や森や、はたまた夜の星空や、農業であったり、それらの語彙の集中。
「〔あすこの田はねえ〕」以下、台風直前から直後にかけての田の実りに対する賢治の歓喜と絶望の落差のすさまじさといったら。
また読み返そう。次はお気に入りの詩を見つけるために。
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最近、人が死ぬってことをよく考える。死って、一体なんなのだろうか。
永訣の朝を読むたびに、死という旅立ちは本当に孤独で、それを取り巻く人々には、なすすべもない儀式なのだという悲しみを、つよく胸の内に感じる。
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『あすこの田はねぇ 〜 』
の“これからの本当の勉強は〜”というところは私のこれからの勉強に対する目標になりました。