紙の本
かなしけれ=愛(かな)しけれだろうな
2005/06/02 11:27
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:湖衣 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ささいなきっかけで食わず嫌いが完治する。
宮沢賢治の詩というと、口語体の軽い詩ばかりと思っていてきちんと読もうとすら思わなかった。
ちょうど最近、矢野絢子さんという高知在住の歌手が「敗れる少年の歌へる」という文語詩に曲をつけていて、この詩の入っている文庫を探したら新潮だけだった。
きみの星こそかなしけれ
天沢さんのセンスの良さ、信頼できる編纂。
紙の本
幻想的なだけではない
2019/08/15 04:24
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投稿者:藤和 - この投稿者のレビュー一覧を見る
宮沢賢治というと、銀河鉄道の夜のような幻想的な作品のイメージが強いけれども、この詩集からはなんというか、生々しい命というものを感じる気がする。
言葉の選び方は所々学者っぽいところがあるけれども、その固めの表現と感情の動きが独特の雰囲気を出している。
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2度目の挑戦中。
数ある賢治の作品の中でも、難しい本。
その上、好き嫌いが分かれてしまうのが詩集。
“プラネテス”4巻でゴローが読んでるのは、たぶんこれに違いない…
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長い詩が多いと思った。じっくり読んで楽しみたいです。
しかし、あんまり考えずに書いた心の声ではないかと思うのですが…
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I love Kenji Miyazawa's poetry. One volume is summarized by Shincho-Bunko. It is readable and many masterpieces are also collected.
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同じく卒論でお世話になった賢治さんの詩集。メジャーなものを集めているので読みやすい。
個人的には「小岩井農場」「薤露青」「青森挽歌」「雨ニモ負ケズ」がオススメ。
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一行目から鳥肌もの。
“私という現象は、仮定された有機交流電燈の、一つの青い照明です”
一瞬で異次元へ飛ばされる。
個人的には『告別』が好き。
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はじめて読んだ時は、全然わからんかった。この人あたまおかしいんとちゃうかくらいの勢いで理解できなかった。
今は、ない想像力をむりやり働かせてます。
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いつも旅行に持っていきます。
大好きな詩集です。
ひかりわななくあけぞらに
清麗サファイアのさまなして
きみにたぐへるかの惑星の
いま融け行くぞかなしけれ
雪をかぶれるびやくしんや
百の海岬いま明けて
あをうなばらは万葉の
古きしらべにひかれるを
夜はあやしき積雲の
なかより生れてかの星ぞ
さながらきみのことばもて
われをこととひ燃えけるを
よきロダイトのさまなして
ひかりわな丶くかのそらに
溶け行くとしてひるがへる
きみが星こそかなしけれ
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きれい。あとはちと長い。
詩じゃなくて心象スケッチだからあたりまえなのかなー。
一応目は通したつもりだけどあまりの厚さにすべてしっかり読めている自信がない。
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目の前に情景が浮かぶような、綺麗な言葉の選び方。遠出をする時は絶対これを持っていくようにしています。
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宮沢賢治さんはとても有名で、小学生の時、中学生の時、高校生の時よく読んだと思います。なんかまた読んでみたくなり、この詩集を買いました。とても懐かしく感じ読みやすいので是非読んでみてください。
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彼は詩を心象スケッチと呼んだ。自分の心の風物をそのままスケッチする。
普段読まない分野で、僕にとっては非常に難解だったので、思い切って考えずにリズムよく淡々と読んでいた。
彼の宙宇的視野がよく伝わり、また胸に響くスケッチブックだった。
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童話のイメージしかなかったけれどんも
実は詩集もある
ものすごく、読むとものすごい重圧を感じた
春と修羅 修羅の部分の詩が とくに
妹に対する思い そして 自然に対する思い
そして、そこから現れてくる わたし
詩には宮沢賢治という人 そのものがあらわれている
それは 何も飾らない言葉
だから これだけの おもいことばが 描かれるのだろう
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『永訣の朝』は、思い出すだけで泣ける。
今日天国へ逝ってしまう妹へ。
宮沢賢治はいつだってピュアにしてくれる。