紙の本
まず、タイトルに驚く
2022/03/20 21:03
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投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
京極堂シリーズ以外の京極夏彦の作品を初めて読んだ。まず、タイトルに驚く。そして、すごく凝った構成のミステリーである。連作短編のような構成で、6つの話が収められている。あっと驚く結末である。
紙の本
これもまた嫌な小説
2020/07/02 17:03
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでいるうちに弾劾されている気持ちになる、かなり嫌な小説。
ページ全体に悪意を塗り込めたような重ささえ感じた。
紙の本
まるで自分に言われているかのよう
2019/01/10 01:07
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投稿者:環 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「死ね」。子どもの頃、誰もが1度は言ったことがあるのではないだろうか。「死にたい」。誰もが1度は思ったことはないだろうか。主人公である男が死んだヒロインに関係している人々を訪ね、ヒロインについて聞いて回るこのお話。1つのお話の終わりに必ず主人公が吐くセリフは、まるで自分に言われているかのような錯覚に陥る。
紙の本
名作です。
2016/12/23 00:15
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投稿者:おさる - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公のケンジが関係者の人を訪問して、
故人のことを尋ねて歩きます。
その関係者の証言の矛盾を次々を
突いていきます。
みんな持っているような矛盾を突くので、
心がいたいときがあります。
日々のふるまいを見直す機会になるかもです。
紙の本
死ねばいいのに
2012/12/19 00:43
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投稿者:toshi - この投稿者のレビュー一覧を見る
百鬼夜行シリーズしか読んでいなかったけれど、これは現代もの。殺人事件被害者の関係者を訪ね歩く主人公、結構失礼で、無神経なので反感を覚えるにも関わらず、いつの間にか自省をさせられる。題名になっている一言が、なんか自分に対しても言われているような気がしてくる。
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2012/11/19 Amazonより届く。
2024/5/11〜5/15
殺人事件の被害者アサミについて、4回しか4回しか会ったことがないというケンヤの関係者ら6名と会話から浮かび上がる人間の身勝手さ、常識に囚われている視野の狭さ!会話しながら各人が自分の価値観を崩されていく様にページをめくる手が止まらない。そこで炸裂するタイトル「死ねばいいのに」のセリフがもたらすカタルシス。いやあ、すごい小説だ。
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待っていた文庫化。
衝撃的なタイトルの本作「死ねばいいのに」
ケンヤの軽い口調が、物語のアクセントになっていて決して楽しい話ではないのに読むのが止まらなかった。
人は愚痴愚痴と文句をいう。愚痴を言う。あっさりとタイトルの言葉を言うケンヤが怖くもあった。
まるで自分に言われてるみたいでどきりとした。
ラストも驚かされた。
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ミステリーと思わず読んだほうがいい。犯人誰?とか思わず、読み進むのが吉。
セリフのテンポがいいのでスラスラ読める。
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強烈なインパクトを放つタイトルから、もっと毒のある内容をイメージしていたが、読んでみると意外なほどライト。しかし、ある種の「憑き物落とし」ではあり、短いながら結構も美しいので、京極作品の入門編としては最適かも。妖怪なし、蘊蓄なし、現代版の「憑き物落とし」。
ちなみに「死ねばいいのに」は、「生きるってそういうことじゃねーだろ」だったり、「ちゃんと生きろよ」だったり…いろいろ。
それやこれやとは別に、もう一つ。
こういう構成の小説(または脚本)を書いてみたい、と十数年前から考えていたのだが…もはや無理だな(^_^;) これを超えるものが書けるとは到底思えない。
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何だか説教くさい内容が続くし犯人も想像ついちゃうしで、途中で読む気なくしかけたけど、
最後で裏切られました。
読み終えたあとの脱力感は結構堪えます。
全体として好き嫌いが分かれる作品のような気がしますが、読みはじめた方はぜひ最後まで。
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うーん。
タイトルのインパクトに期待しすぎてしまったかな。
「死ねばいいのに」は「あんな奴死んでしまえばいいのに!」ではなく、「そんなんだったら無理して生きてないで死んだらどうだい?」的ニュアンス。
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京極作品にしては量的には少な目だし、蘊蓄とかがないから比較的読みやすいかもしれない今作
しかし内容は心に突き刺さるような話でした
登場人物たちは皆自己中心的で、ハタから見るとうわぁというような部分が多い人たちなのですが、少なからず自分と似たようなところもあるわけで…
ケンヤの言葉が自分に言われてるように思える部分もあって辛いけど、それでもやっぱり皆似たようなもんで…やっぱりそうこうしながらも生きていくんだろうなって
アサミの気持ちは最後までよくわからなかったけど、最初掴み所がない感じだったケンヤは最後にすごく近く感じました
読了後はいろんな想いが錯綜してなんとも言い表せない気持ちです
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単行本で発売された時、タイトルのインパクトすごいなと思ったのを覚えてる。でもその時は買おうとまでは思わず、結局今回文庫化されていたのでなんとなく「懐かしいな」という感覚で手に取った。読んでもいないのに(笑)
それが読み始めたら、止まらない( ゚д゚)自分が問い詰められてるような、後ろめたいような不思議な気持ちが襲ってくる。
今の若者が使うような軽い口調で、ズバッと心に刺さるような鋭いことを言ってくるケンヤ。彼から発せられる言葉に最後まで目が離せなかった。
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さすが京極夏彦、文章が凄くて引き込まれる。どちらかというと好き嫌いの別れる作品で、ミステリィとは言い難いかもしれんけど、俺は嫌いじゃない。
登場人物の一人一人の言い訳が、自分に当てはまり、主人公の言葉が胸に刺さる。
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京極夏彦作品の割りには読みやすく、すんなりと読了出来た。
これがミステリーかと問われれば、難しいところだが、著者の訴える
べきことは十分伝わってくる作品であった。