紙の本
14年度版「このBLがやばい!」小説部門ランキング7位
2015/10/29 18:35
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:onew - この投稿者のレビュー一覧を見る
14年度版「このBLがやばい!」小説部門ランキングで7位の本。犯人は読む前から知っていたけれど、終盤彼の元同級生が素性を明かす場面は予想以上の悪質さに寒気だつ。門地さんのイラストが淫靡な雰囲気で良かった。
紙の本
タイトルが絶妙
2018/06/21 14:21
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:冬みかん - この投稿者のレビュー一覧を見る
丸木先生の傑作ではないかと。この後も似た感じのお話を書いてらっしゃいますがこの作品が一番だと思ってます。閉じた世界で落ち着く感じなのでダークな話を好む方にお勧めです。
紙の本
“母を求めて泣く子ども”
2021/06/21 08:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
(できれば、これから読む方はネタバレなしで読んでから
レビュー読んでいただきたいです)
かなり病んでいる作品。
作者さんが書いているとおり、
出オチしていますが、
それはそれで問題ないです。
本編のmotherは真治視点、
ショートのchildは塚越視点。
天使とmotherというキーワードが
作品を物語っている。
塚越の病みは深くて暗いですがわかりやすい
(ヤンデレですけどね)
そう思って読んでいるせいかもしれないですけどね。
反して、真治の病みぶりはちょっと怖い
人の悪意には鈍感で(というより深く考えない・・・考えられない)
肉体的にも精神的にも傷を受けながらも結局許容してしまう。
もう・・・そこは深い深い底知れない闇(病み)です。
”母を求めて泣く子ども”
策略と暴力と身勝手さと執着に囚われて、
結局真治の腕の中に囲い込まれてしまいました。
ただ唯一気になったのは近親相姦ネタは必要だったのかということ
(愛人だけでもこの話は十分だった気がしますけど
塚越の女性に対する嫌悪とか憎悪とかは増長されていましたけどね)
ちなみに真治の彼女に対する仕打ちのひどさよ・・・(涙)
「俺がお前を産んだんだ」
「捕まえた」
ここで読後の底なし沼に落ちました。
☆4.5なので迷ったのですが5にしておきます。
電子書籍
ネタバレです
2017/04/22 00:45
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投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る
初読み作家さんです。
塚越が、犯人なら面白いのになぁ〜、でも、そんな展開、木原さんくらいしか書かないか、と思ってたら、まさかの当たり!
最近、ユルい作品を読みすぎてたのかな、、、
それでも許してしまう真治は、ホンマもんの天使ですね。
とっても面白かったです!
紙の本
ナンバーワンだッ
2016/10/31 22:27
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投稿者:壜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作者さんの御本は10冊くらい読んでいる記憶がありますが、
なぜかこの作品が一番好きです。
あらすじを読んでだいたい真相はわかるのですが、
途中の展開でうまく目くらましされて面白かったです。
そして結末でタイトルに納得。
特筆すべきは門地先生の挿絵ですね…
場面にこれ以上ないほど合っていて演出の役割すら担っているように感じます。
またこの組み合わせでタッグを組んでほしいです。
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執着モノ
いやはや、文華先生らしく、物凄くねっとりと執着が描かれています
門地先生の挿絵のエロさときたら、さすが花丸BLACK!
タイトルのmotherの意味は最後まで読むとわかるのです、はい
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あとがきにもあるように、丸木さんファンにとっては出オチ…というか先の展開はなんとなく察しました。テンプレヤンデレキャラを書くのが上手い作家さんだなあと再確認。門地先生ファンでもあるので一度に二度美味しい一冊でした!
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親友(大手財閥御曹司)×中流階級出身学生
高校卒業を控えたある日、主人公はレイプ被害にあってしまう。
そのショックから引き籠るようになったが、唯一親友とだけは接触できていた。
金持ちばかりが集まる中で、妙にウマがあったそいつは、レイプ被害にあったことを知っても、かわらず支えてくれていたのだが。
丸木センセ×門地センセ。
はっきりいってこれは買い逃したら後悔する!と思って買いました。
読んで一言。
丸木先生はすごい人だな!門地先生もすごい人だな!と。
期待値が高いほど、それを外した時の落胆はものすごいものになります。
過去に「前評判でハードルあげてなきゃ普通に面白かったのにな」という作品に出会った経験は大抵の人にあると思うのですが、これはちゃんとハードルを高々と越えて行きました。
タイトルの意味も最後の方でわかります。
ちなみに書店で購入し、カバーをかけてもらう際は、
口絵を表紙カバーに挟みこんでしまってからレジに出しましょう。
エロいです、注意。
執着系の攻めが好物な人にはおススメですよ。
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丸木文華ワールド全開なストーリーで、萌え上がりました。ダークで病んでるのはもはや看板メニュー。わりと読みはじめでこうくるだろうと、ファンならばオチがどうか気付いてしまうんですが、それでもなお面白いと思わせる手腕はさすがです。どんどん進化しているエロさにも磨きがかかっていました。
外見も内面も天使を思わせる真治は、高校卒業間際バイト帰りに襲われて人間不信になってしまい、まともな生活ができなくなるほどの深い傷を心に負います。
そんな彼を何かと親身になって助けてくれたのは、親友の塚越です。真治とは違って裕福で何不自由なく暮らし、女の子にもモテる塚越。
彼に助けられ、護られることでようやく立ち直れそうになった真治ですが、忘れようとしていたあの日のレイプ写真が何者かによって自分の元に送りつけられ、再び恐怖にさいなまれることに。
真治の心情がつぶさに描かれているので、非常に入り込んで読むことができます。やさしくて何でもしてくれる塚越に依存してしまう姿に納得。頷けました。
真治は、あまりにも純粋できれいな心の持ち主ゆえに、他人の心に潜む憎悪や執着にとても鈍感です。うわべしか見えていないんですよね。
「汚い」という概念が希薄です。
印象的だったのは、自分を憎んでいた神崎の吐瀉物を真治が片付けるシーンです。
そんなことができる男子高校生って、すごい。躊躇なく後始末するという行為は、まさに白衣の天使、もしくは母親です。塚越が抱く真治のイメージが明確に伝わってくる場面でした。
塚越が最強ヤンデレでした。どこからどう見ても優しくて思いやりがあって、真治のためならどんな苦労も厭わない、最高の攻です。
そして、ドス黒い執着心に背筋がゾッとさせられます…ここまで、相手をがんじがらめにしようとするその周到なやり口が怖い。
しかし、ただ怖い存在だというわけじゃなく、どこか甘えるような依存心が垣間見えるところが切ないというか、ほっとけない気持ちにさせられたりするのです。
真治はおっとりしていて気付いていないけど、周りは皆塚越の闇に気がついている、というのにも震えます。塚越、とんでもない男だよ。
エロ的にも今回素晴らしく萌えあがりました。門地かおりセンセのイラストがはげしくエロス。内容に合っていて、すごく格上げしてました。
粘着質なエロで、いろんなシチュエーションでのHが満載。いつもの独特な擬音も健在です。攻も喘ぐのがすごく煽られます。Hの描き方が上手すぎる…
だんだん真治が塚越とのHに溺れていく様子がツボ。いろんな意味で嵌められてるなぁ、と感じさせるのがたまらない。
震撼とさせられてなお、深い慈愛も感じることのできる秀逸な一冊です。
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人格障害の傾向があるキャラが登場するBLの中ではトップクラスではなかろうか。作者もその分野を勉強なさっているのが文章からも読み取れました。目的のためなら、罪悪感など皆無で他者を利用し、嘘をつき、傷つけ、暴力をふるう。そんな、身近にはいてほしくない攻の華麗なる暗躍と、その術中にはまったことにすら気づけなかった受の、なんとも暗いラブファンタジー。
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丸木せんせいも門地せんせいも大好きです。
丸木文華せんせい作品の濡れ場は「脳内麻薬ドバドバ出てて受けの血管プツンといって、文字通り逝っちゃいそう」と毎回思うのですが(褒めてる)
門地かおりせんせいの挿絵によって、「逝っちゃいそう」加減が更に倍
ストーリーは、後書きにもありますが、さすが丸木せんせいという感じです
わかっていたけど、おもしろい
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花丸文庫と花丸文庫BLACK、同じ出版社で何故こんなにも差があるのでしょう。
と改めて思った一作です。
個人的に花丸文庫は比較的あっさりしたさわやか作品が多いと思っているのですが、
BLACKになったら名前の通り黒い、ねちねちした感じのお話だなぁと思いました。
こちらの作家さんの作品は初読みだったのですが、
読んでいる途中で何となく事件の犯人はあの人じゃ……と
思いつつ読んでいたのですが予想が当たっておりました。
でも内容が濃くてフラグも沢山だったので最後までハラハラしながら読み進めておりました。
短編の方は攻め視点の独白が続いていたのですが、
本編読破後に読むと本編 を読んでいる最中理解不能だった攻めの気持ちが
少しだけ理解できたかなぁと思いました。
勿論色々やっちゃ駄目だろこれは!
というものもあるので全部が全部理解出来る訳ではないですが。
普段よく読む所謂片思いから気持ちを伝えてハッピーエンド
という様なお話ではなかったので読了後も重苦しい気分にはなりましたが、
こういう作品もたまにはいいなとも思いました。
挿絵の門地先生の絵が凄く奇麗でH度が増している様に思いました。
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事件に遭うことで病んでしまっている受けだけれどそれ以上に攻めが病んでました!という内容。
ま、おふたりが幸せならいいですいいです。
怖いけど!w
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病んでるなー(^^;)でも、作者があとがきで言ってるようにバットエンドとは言い切れなくて、だからってハッピーエンドってわけでもない…何とも言えない読後感。犯人は早い段階で予想はつくんだけど、確証は持てなかったからハラハラした。許されて、受け入れられて、色々間違えたけど母親の形見の指輪を外した祐紀が、これからは良い方向に変わっていけるといいなと思う。真治のためにも。
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あとがきで述べてらっしゃるように、丸木さんらしい内容だとおもいました。最後に黒い部分が見えるけれど、エンディングとしては暗いわけではないと思います。