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イノベーションとは何か。無理難題な要求に如何に応えるか、という局面も必要なのかも知れない。
吉村昭「零式戦闘機」も再読。
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映画、風たちぬを観る前に予習として購入したが、映画を想像して買ったため思った内容と異なった。
堀越二郎の零戦の開発の経緯について書かれ、零戦開発の技術者としての苦労、心構えが主となっている。
予測したゼロ戦開発者としての、戦争、特攻への思いなどはあまり書かれていないが、とても参考になった。
ゼロ戦は、世界一での戦闘機で無敵といわれている。
開発には、海軍などから無理難題を吹っかけられても不断の努力と創意で解決している。
その零戦は性能だけではなく、一見不要にも思えるデザインにも力を入れ、外から見えないところまでこだわっている。
無敵といわれた零戦だけに満足せず、開発者たちは次の後継機の開発にも取り組んでいた。世界最高水準でも自分に限界をつくらず、次なるステージへさらに進む限りない探究心。
これらのことは、先日読んだスティーブジョブスのアップルのパソコンやipodの開発と重なることが多かった。
両者とも技術者と芸術家との比較をしている。
世界最先端の技術者というのは、どの分野でも同じなんだと感じた。
よく考えれば、当たり前かもしれない。
戦後、日本は高度経済成長をきたしているが、これはこのような技術者の魂が引き継がれているからではないだろうか。
いまの日本としては、この技術者についていろいろ学ぶことがある。
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れいせん。零戦。
またの名をゼロ戦と呼ばれる。このいわれは、連合軍間で通っていたあだ名に由来するとのこと。
著者である堀越さんは、
零戦という制作物に対して、合理的で冷静な見方に徹しています。
しかし、いっぽうでは技術に生きる者特有の感じ方、生き方、考え方がそこにあります。
軍側から与えられる総花的要求や指令にたいする緊張感と焦り、
これを乗り切るためのアイデアや工夫のしかた、
試験・実験や検査の結果にたいする一喜一憂、
新技術に対するユーザの態度や世界の反応が気になるという気持ち、
設計に割かれる費用や人材の不足に対する不満。
直接的に語られることはないが戦況悪化の前兆が感じられてゆく中で、体をこわし休養を要してしまう、という顛末。
読み応えのある良書だと感じるゆえんかもしれません。
共感したり、学んだり、感服したり。
機種ごとに優先順位をつけ、それぞれに合った条件を背景にとったスペックを。
同時代でいっぽ抜きんでるには、勉強を。
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科学技術で生きていく人間にとって、最後の章だけでも、読む価値がある。しかしその最後に凝縮された彼の技術への思いについては、その前の章…彼が半生を捧げ開発設計した零戦の誕生とその活躍、そして悲痛な最期を知らなければやはり伝わるものも伝わらなくなってしまう。
堀越氏の人柄の良さ、美しい飛行機への熱狂が、本の隅々までを彩る。素晴らしい本だった。
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「永遠の0」ではゼロ戦と共に散った多くの命の物語を読んだ。
ゼロ戦は、飛行性能を追求するがために、搭乗員の身体能力を無視し防弾性を削り落とした戦闘機と思っていた。
本書で一人のエンジニアが零戦開発に捧げた苦悩の日々に触れた。
資源に恵まれない飛行機後進国の日本が、重量を削り、フラッターに悩まされ、勝つための戦闘機を僅か数年で開発する。この努力と飛行機に懸ける情熱に頭が下がる思いだ。
零戦は日中戦争から太平洋戦争に掛け日本の希望の翼であったが、多くの若い命の棺と化して終焉を迎えた。
世界に例の無い優秀な飛行機を作り上げた日本を誇りに思うとともに、その飛行機が敵味方併せて多くの命を奪った事実に複雑な思いで終戦68年を迎えた日に本書を読了。
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風立ちぬを見て購入。
先進国に比べて馬力が数段劣るエンジンで、航空史に残る名機を作り出した技術者・堀越二郎の記録。
航続距離、速度、旋回性能...「例えて言えば、十種競技の選手に対し、五千メートル競走で世界記録を大幅に破り、フェンシグの競技で世界最強を要求し、その他の種目でも、その種目専門の選手が出した世界記録に近いものを要求しているようなものだった。」
資源が乏しい日本で、このような過酷な状況を解決するには、極限まで機体を軽量化するしか無かった。必然性があるミニマル。美しい。物づくりに携わる者は読むべき本。
部材ごとに最適化された安全率/翼端の捩下げ/剛性低下方式による操縦応答性の改良/沈頭鋲
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「風立ちぬ」に感化され、買ってしまいました。
堀越二郎の零戦への思いやそのときどきの率直な気持ちが記されており、当時の技術屋の姿が思い浮かぶ。
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零戦。
機械の知識など全くない私でも、わかりやすく、夢中になり、一日で読みきってしまった。
堀越二郎が、零戦を作成するまでの過程を、堀越のプライベートなんかも織り交ぜて語られている。難しそう、と思わずにたくさんの人に読んでほしいです。
ちなみに、これを読んでから、所沢の航空発祥博物館行ったらすんごくテンションあがって、楽しめました。
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映画「風立ちぬ」の主人公のモデルとなった堀越二郎が、自ら零戦の設計について語った一冊。
零戦の設計にかかわる道のりに軸が定められており、まるで非常に完成度の高いドキュメンタリー番組のよう。設計のプロセス、チーム内の人間関係と役割分担、各部品の役割から過酷な要求へ答えていく工夫まで、その挫折と成功が詳細に語られる。飛行機の速度や振動数など、初めて知る数字がたくさん出てくるものの、とてもわかりやすく、また細部を語れば語るほど、携わった人々の濃密なドラマも次々とこぼれ出していく。ページをめくる手が止まらなくなってしまう。
当時は、どの国においても、最高の技術を追い求める人々は、戦争関連の開発に携わっていた時代。それを、現在の視点から、人を傷つける道具を作ったんだ、と簡単に否定するようなことはしたくない。
でも、それでも、零戦の撃墜数を誇らしく語る彼の口調がつづくと、嫌悪感と悲しさが募って読み飛ばしたくなる。そんなの全然かっこよくない。所詮は戦争の道具なのだと思ってしまう。彼の功績が、戦後の日本の発展に生きているだろうこと、別の時代でも大活躍していただろうことは、わかるんだけれども(戦闘機だからこそかっこいい、という感覚もあるのもわかっているんだけれども)。とても面白かった一方、そんなもやもや感が残る一冊だった。
そういう、歴史や戦争を学ぶときにいつも抱く複雑な気持ちを、もし風立ちぬを観て初めて抱く人たちがいたのなら、この映画の功績は計り知れないんじゃないか、すごいことなんじゃないか、と思う。
そして、読んでいて、永遠のゼロの、戦闘機乗りの思いをいくつも思い出した。航続距離を誇らしげに語るあたりは特に胸が痛んだ。これも映画が楽しみ。
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風立ちぬは、見てないが、永遠の0の方で零戦に興味があったので購入。
当時 世界基準から後塵を拝していた日本の航空機技術を、先見の目を持って一気に世界レベ~ルまで持っていった三菱重工 堀越二郎氏の手記。
う~ん とんでもなく過酷なトライ&エラーの繰り返し『が』、あってそして、セレンディピティが降りてきて発見・解決のはずなんだけど・・・・
なんか結構さらっと1・2行で『思いついた』とか『気づいた』って書いていた。天才なんだろうけど・・・ 絶対壮絶なドラマがあると思うけどなぁ
中島飛行機(富士重工)もちょっと出できて、うれしかった!
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風立ちぬみて、堀越さんに興味を持ちました。
零戦設計の経緯など。
技術者としての矜持を感じる本でした。
専門分野の話しも平易に書かれており読みやすかったです。
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堀越二郎氏の著作
零戦を開発するまでに至る苦労の様子がよくわかった。
堀越氏自身が、戦争中に感じた事や特攻隊についての思いなども
書かれており面白かった。
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『設計者のモノガタリ』
宮崎駿の引退発表の翌日の朝、風立ちぬを見に行かねば!と思い、この本を少し読みかけてから映画館に行った。それから毎日チョビチョビ読んで約1か月かけて読了。戦闘機の開発の様子がわかり、新鮮な驚きの連続だった。読んでるだけで胃が痛くなりそうな要求を解決していく過程も面白かった。日本の技術に乾杯!(ところで、MRJはどうした?)
堀越二郎は、設計・開発に卓越していただけでなく、説明能力も凄い。 当時の軍や三菱重工(の前身)や飛行機の技術など全然知らない者にもスムーズに読めるように書かれている。
角川文庫で読んだのだが、解説は宮崎駿と関わりのある編集者の人が書いており、そちらの情報も興味深かった。宮崎監督曰く、堀越二郎には熱狂があったはず・・・と。 月刊モデルグラフィックス紙上で、『妄想カムバック 風立ちぬ』というマンガを連載をしたそうだ。単行本になっていないようだが、出版されたらこちらも読んでみたい。
子供の時に、プラモデルの透明ゼロ戦を作ったのを思い出した。52型となってたと思うが、やっと意味が分かった。当時はマンガでもゼロ戦はかなりポピュラーなものだったが、最近の子供は知らないだろうなと想像。 零戦という言葉自体もン十年ぶりに聞いたような気がする。
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零戦に対する設計者、技術者としての誇りが伝わってくる本
それだけに、カミカゼのように若い命を絶つ道具として使われることにもなってしまった苦悩も他人には計り知れないものがあったんだろうなぁ
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No.587
この夏、2013年は零戦、堀越二郎に取って特別な年。
風立ちぬ、各地で開催される堀越二郎展、零戦の見学会、そして年末には永遠のゼロが映画化。
これらの背景にある実話がこの一冊に詰め込まれている。世界の航空技術をリードした、日本の技術がどう実現したのかかいまみれた。