投稿元:
レビューを見る
2013.10.20
面白すぎて一気読み!!特に前半の零戦誕生までが止まらなかった。技術者の書いた本ってこんなに面白いのね!!戦果の章を読むと、テストパイロットの死はやたら強調しといておいて、戦いでの被害は55人のみであったとかさらっと言えちゃうの、軍人っぽい(当時の人間みんなそうなのかもしれないけど)。。
しかし、「美しい」ものを作って、見上げるって、幸せだよなぁ。。
投稿元:
レビューを見る
★2013SIST読書マラソン推薦図書★
本を読んで読書マラソンに参加しよう!
開催期間10/27~12/7 (記録カードの提出締切12/13)
投稿元:
レビューを見る
零戦誕生にはいろんなドラマがあった。技術者ってすごいなと思うが、すばらしいモノを生み出しても戦争の道具となってしまうのは悲しい。
投稿元:
レビューを見る
「風立ちぬ」関連の本です。ずっと、引っかかっていて、映画見た直後に何冊か購入してのんびりと読んでいます。
これをちゃんと、堀 辰夫の「風立ちぬ」と一緒に、ジブリ「風立ちぬ」関係本としてならべる本屋……素敵です。でも、確かにあの映画見たら、こういう流れになるよねぇ(笑)
「エヴァ」がはやっていたとき、「死海文書」の本が売れたのと同じ?
零戦を作った男、堀越 二郎の書いた零戦の誕生と活躍についての本です。
どうやって、零戦が作られていったのか。オレたちは、真似だけじゃなかった。誇り高き現場からのレポート。
当然といえば当然ですが、宮崎 駿のかいた堀越 二郎とは、まったく違う二郎です。
「風立ちぬ」の堀越 二郎は、堀越 二郎ではなくて、宮崎 駿なんだろうなぁと思います。
それでも、この堀越 二郎も、「風立ちぬ」をみて嫌な気持ちになるかというと、そんなことはないと思う。
これは、堀 辰夫の「風立ちぬ」の感想でも書いたとおり。
あの映画は、なにかものを作っている人の「呪い」とか、「高揚感」とか、そういうところは、多分、本当にリアルなんだろうなぁと思います。
職人のお兄ちゃんは、純粋に感動していたしな。
投稿元:
レビューを見る
設計に関する話。航空機の仕組みの詳細など知らなかったので、内容は中々に興味深かった。
一連のやり取りから、綺麗ごとだけでは作りきれない内容が多く盛り込まれていて、完成するまでのエピソードから完成後のエピソードまで。
ただ、やはり戦争は戦争でしかなく、正しい戦なんてものは存在しない。それは当然であるけれど。
“ゼロ”の由来もまた。
投稿元:
レビューを見る
非常に平易な文章で、専門用語もほとんど使われておらず内容が頭に入りやすい。特にフラッタの説明は分かり易すぎて唸ってしまった。本当に堀越さんは頭の良い人だったのだろうと当たり前のことを、再確認してしまった。
開発過程で立ちはだかる困難に対して既成の方法や知識にこだわらず、頭を柔らかに、そして本質から目を背けずに挑戦する彼の姿勢に脱帽。
特にグリップの剛性を下げるアイディアの下りは読んでいて小気味好い。
しかも、彼はこうしたアイディアをさっとこともなげに次々と編み出していく。
風立ちぬの映画がきっかけで読んだ本だったが、映画に取り入れられたエッセンスもしばしば記載されていたので、ファンにとっては読んで損のない本だろう。
投稿元:
レビューを見る
真似ばかりしていた日本が、どこにも負けないものを創った。
ただそれが戦争に使われるためのものだったというのは、
悲しい。
投稿元:
レビューを見る
「太平洋の試練」を読んだあとだったので、日本人のよいところ、がんばりがしみじみと胸にきました。
アメリカやヨーロッパでも零戦が高い評価を得ていたことがとてもうれしいです。
投稿元:
レビューを見る
プロジェクトXを読んでいると、車、新幹線、航空機(YS11)日本技術の黎明期に活躍した人達の多くが零戦や戦闘機製作に関わった技術者がおおいのに気づいた
いわば メイドインジャパンのルーツ的なプロダクトなのかもと思って 読んでみた(ちなみに、若い頃 風たちぬはよんでいた)
やはり まさに プロジェクトXに共通する 飽くなき技術の追求、試行錯誤、そして創造的な工夫によって 当時世界一の航空機(戦闘機)を実現している
あくまで技術者として書かれている点が非常に共感をよぶ著作でした
投稿元:
レビューを見る
映画「風立ちぬ」をみたらがぜん興味が沸いた堀越二郎。というわけで手に取った「零戦」ものすごく面白いかと問われれば、うーんとうなるし、風立ちぬをイメージして読むと肩透かしを食う。でも、戦中の空気感と美しく速い戦闘機を作りたいという気概が感じられた。世界に評された戦闘機。というのはどこか誇らしい。時代。で、片付けるには乱暴だけど、時代がなせる技は確かにあって、色々な想いの上でできた零戦だったんだなと。
投稿元:
レビューを見る
堀越二郎氏による「零式艦上戦闘機」(通称:ゼロ戦)開発記。
この本を読むと、氏が本当に飛行機を愛していたのが伝わってきます。
開発の背景や苦闘の日々、そして問題点を解決し、そして第二次世界大戦での大活躍を導いた過程は非常に興味深かったです。
印象に残るのは、安全率の引き下げです。物の本質を見極める過程は、非常に参考となりました。
この本を読み進めていくうちに、内閣技術院総裁・八木秀次氏の
「技術当局は『必死でない必中兵器』を生み出す責任があるが、その完成を待たずに『必死必中』の特攻隊の出動を必要とする戦局となり慙愧に耐えない」という国会答弁を思い出します。
終戦後、帝国海軍航空技術廠の松平技師は新幹線、三菱重工の東條技師は、YS-11の開発にそれぞれ携わりました。
戦後日本のものつくりの原点は、この零戦の活躍の栄光と、そして特攻機として使用された悲劇から始まるのです。
一人の技術者として、忘れないようにしたいと思います。
投稿元:
レビューを見る
著者の零戦への思い入れがよくわかる一冊。ありがちな戦記物ではなく、技術者からの視点で書かれているが、分りやすい説明なので飛行機に詳しくなくても読める。
投稿元:
レビューを見る
映画の興奮覚めやらぬ内に衝動買いしてしまったはいいものの、戦闘機に興味がある訳ではない。そして著者は明治生まれ。読むのが億劫なのは火を見るよりも明らかだ…
そう思っていただけに、読みやすくて面白くて、専門知識の解説も分かりやすいことにびっくり。以下、映画と本書について入り乱れた内容の感想となる。
書かれているのは、タイトルにもある、零戦が生まれるまでの苦難の道のりと、戦争での輝かしい戦績。それに加えて、相手国が新たな戦闘機を投入する中にあっても零戦で戦い抜かなければならなかった状況。そして、その最後が綴られる。
「栄光の記録」というサブタイトルから受ける華々しいイメージとは異なり、波瀾に満ちた生涯を送った人物の伝記のようだった。
<零戦について>
零戦については、以前NHKのETV特集「零戦ニ欠陥アリ~設計者たちの記録~」で見たことがあった。零戦の脆弱な防弾性能と人命軽視がその欠陥であるとし、海軍の隠蔽体質についても触れられる、というもの。
この中で、防弾性能については、本書を読む限りだと“欠陥”と呼ぶ類のものではない気がするし、対照的に描かれる米軍戦闘機“ヘルキャット”との比較も、当時の国勢を考えると意味をなさないものではないかと疑問を抱く。
“人命軽視”“日本の組織の体質”という切り口・主張からまとめられた番組だったので、両者(本書とTV番組)で違和感が生まれるのは当たり前かもしれないが、教訓を得るために安易に演繹的に歴史を語ることの危うさを感じた。温故知新とは言うけど、それは過去を見る目が研ぎ澄まされた人間がやらないといけないのでは、と。
もっとも、本書は設計者である堀越自身による執筆なのだから、こちらを頼りすぎる事もそれはそれで問題かもしれない。いずれにせよ、歴史的事象に対する認識にここまで差が出ることに驚いた。
厳しい制約の中で、試行錯誤の末最大限の技術と発想を詰め込んだ結晶、それが本書で書かれる零戦の姿だった。
以上が戦闘機“零戦”自体についての感想だが、本書を購入した主な理由は、堀越二郎という人物について、映画を通じてもっと知りたいと思ったからだ。以下、文章から伝わってきた彼の人物像について少し触れる。
<堀越二郎について>
零戦の設計者である堀越二郎は、一般人に比べて戦争に深く関わっており、捉え方によって(特に攻撃された側にとって)は、殺戮兵器を造った極悪人ということになる、かも知れない。
しかし、映画の中の彼はただまっすぐに飛行機を造る技術者であり、葛藤や後悔と言った描写は殆ど無いと言っていい(テスト飛行で犠牲者が出て精神的ダメージを負っていたが、それは別の悩みだ)。
本書では、「(中国で戦果を上げる零戦に対し)千何百年来文化を供給してくれた隣国の中国でそれが験されることに、胸の底に痛みをおぼえていた。」という記述がある以外は、葛藤や後悔を感じる文は見当たらない。玉音放送時の箇所(p.224)においても同様だ。
映画においては、歴史認識を排除したなどさまざまな理由で、あえて描かれなかったのかも知れない。しかし、本書���は、戦争の評価までしている以上、書かれていてもおかしくない。後悔が無かったのか、あるいはあったが書けなかったのか?
例えば、兵器を造ることへの葛藤など、現代の価値観から見るからあるように思えるだけで、当時はそんな考えをしない人も大勢いたのかもしれない。だから、当時の自分の感情を直截に書いたのか。
あるいは、飛行機造りを愛していた自分が戦争の時代に生まれたという不幸な巡り合わせ(上司の黒川が「惜しいな…」とつぶやいていたシーンは印象的だ)の中で、半生を費やす仕事をやり遂げるために、その過程で葛藤を抱き続けるわけにはいかなかったのか?あるいは…あるいは…?想像は止まらない。
<この本は何か?>
今夏もたくさんあった太平洋戦争の特別番組において、戦争の悲しさ、そこから得た教訓めいたものが例年と変わらず流れていた。その中で、“風立ちぬ”は自分の目にものすごく異質に映った。そもそも戦争と結び付けて考える映画かどうかは分からないが、強引に関連付けて考えるならば・・・戦争の加害者でもなければ被害者でもなく、戦争の中で目一杯生きた個人が描かれた映画だ、と言えるのかも知れない。
戦争をあれこれ論うわけでもなく、教訓めいたことを語るツールとして使うわけでもない、手垢の一切付いていない純粋な一個人の記録。これは、そんな本なのだろう。
投稿元:
レビューを見る
堀越二郎がどのような幼少期を過ごしてきたのかとか知りたかった。
ものづくりのよさという点で一定評価できる
投稿元:
レビューを見る
やはり戦争を体験した技術者本人の著作だけあり、臨場感に満ち満ちている。技術者としての覚悟にしても、戦時中の状況悪化にしても、非常に参考になると思う。