もっと早く読みたかった!
2014/10/21 01:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねこさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は夏子タイプが苦手と言うか嫌い。でも結局私も最後は夏子を応援したくなった。徹子がこの我儘なうそつきの遠戚の夏子を迷惑だと思いながらも嫌っていなかったから…。私には人を楽しくさせる事などできないし男の人にももてないし…だから余計夏子の事を嫌いだけど、だけど「いつまでも頑張れ!」言いたくなる。徹子が自分の存在価値を見出せた時私も嬉しかった。私にはひとみさんのような人はいないけどふと立ち止まる時があったらこの「嫌な女」を読んで励まされようと思う。
ここまで感情移入できた本は本当に久しぶりです。読み返しては遺言のところで何度泣いたでしょうか、私は弱いのですぐ泣いてします。この作家さんの本は初めて読んだのですが私の心の琴線をつま弾かれました。ブログも読みましたが桂さんの文章のうまさなのか、日頃思う事など私の心の壷にはまります。そうそう!あるある、わかる~って感じで。うまく言えないけど桂さんの文章に出会えてよかった。
これからどんどん読みます、桂望実さんの本とブログ。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
弁護士として働くお堅い徹子と、自由奔放に生きる夏子との掛け合いが楽しいです。真逆のヒロインが衝突を繰り返し、自分自身を見つめ直していく姿に心温まります。
投稿元:
レビューを見る
嫌な女というタイトルにおもわず買ってしまいました
が、たんなる自分にないものを羨ましがる女の物語
最後の感動してください的な部分も半端たで………
ただ、人生で楽しかった事ベスト10は?と考えるゲームはちょっとやってみたいかな?(^◇^)
投稿元:
レビューを見る
生来の詐欺師気質、男をだまくらかして生きる夏子の遠縁である、徹子は堅実な弁護士。詐欺師気質のくせに、爪の甘い夏子の尻拭いをさせられてるうちに、いろいろな人間の感情に出会い、頑なな心を開いていく。夏子は男からお金を奪うけど、与えてるものもある。物事を多角的な方向から見たら見えてくるものが違ってくる。という教訓的なカンジかな。次はどういう手口だ?とかでまあ楽しめたけど、人生の後半の話が多くて、ちょっとむー、となったかな。
100万円あたったら何するか。腹が立ったこととおやっと思ったことを聞く。人生でよかったことベストテンなど、人の心を開く話術とかは、ほー、と思った。
投稿元:
レビューを見る
これを読んで、自分が高校生の頃に弁護士になりたいと思っていた時期があったっと思いだしました。
前半はそれほどでもなかったけど、後半は泣きそうなところもあったりで、良かったと思います。
主人公が弁護士になりたてから引退するまで、50年くらいの事が描かれています。でも弁護士の話、と言うよりは、主人公の遠戚の夏子を巡って繰り広げられる話で、主人公が夏子に対して思うことや感じることの変化も描かれています。
個人的に共感できたのは「私、なにしてるんだろ」と言う。誰もが感じる孤独感、そして不安。でも決して不幸ではない。乗り越えられるんだと思わされました。
投稿元:
レビューを見る
エグいかと思ったら人間味あふれる内容だった。
本筋とは関係ないとこで泣き要素。おもしろい組み立てだった。
投稿元:
レビューを見る
最期を彩ったり、その場を明るくできたり。
どうしようもない人間にもいいところがあるのかなと思えてしまう。
それは、章ごとに歳を重ね人生を追っていく長編だからできることかもしれません。律子やみゆきのように、自分も夏子が今度は何しでかしたのか、不謹慎ながらも気になってページを進めてました。
遺言書を作り始めてから、律子の心情にも変化が生まれますが
死のもつ圧倒的な力、人間は複雑で家族であっても時に行き違う。
そして、今の境遇に満足していない人は多いことなど。
登場人物から学ぶことも多い。
読んでよかったと思えた本でした。
p462の、みゆきさんの遺言で涙腺が緩みました。
現状を、まるごと受け止める。
できれば、生き易くありたいものです。
投稿元:
レビューを見る
友人にすすめられて読んだ本。
2人の女性の一生を描いた作品です。
遺言書やみゆきが亡くなるシーンは、胸が痛くなりました。
著者自身が大切な人を失った経験があるのだろうな、と思えるような描写でした。
つまらなくはなかったけれど、全体的に明るい話ではなく、主人公もネガティブで、夏子も同じような詐欺を繰り返しているので読んでいて少し中だるみしてしまいました。
一生を描くことによって年齢による物事の感じ方、考え方、生き方の違いを表現したかったのだと思いますが、長編のわりには薄っぺらく感じてしまいました。
投稿元:
レビューを見る
こんだけ嫌な女を徹底されると・・・
もう拍手を送るしかないw
すんごくすんごく嫌な女なんだけど、
なぜか嫌いになれない主人公の気もちも分かる気がする。
こんなふうに自由奔放に生きてみたいよなぁ・・・w
投稿元:
レビューを見る
特別な美人でもないのになぜか人を引き付ける魅力をもった小谷夏子。
彼女がトラブルを起こすたびに引っぱり出される遠縁の弁護士石田徹子。
小谷夏子が詐欺師まがいのことを繰り返すんので最初は「嫌な女」だなーと思って読んでいたんですが、途中からあまりに滅茶苦茶すぎて笑ってしまった。
二人共歳を重ねることによる栄枯盛衰が垣間見えつつ、幸せ、生きる意味を語りかける。
さらりと読めるし結末、着地点が良いです。
タイトルが微妙なんですが、読み終わったらなるほど。
投稿元:
レビューを見る
泣きました。
長い長い時間をかけ、それと気づかぬ間に穏やかで濃密な友情が育まれる。生きる勇気が湧いてくる作品に出合いました。
投稿元:
レビューを見る
400ページ越えの長編小説。長さを感じず一気に読みました。面白い!
天才詐欺師の夏子と、その尻拭いをする遠縁の弁護士、徹子先生。
この2人の半生を描いています。
話が進むにつれて2人が年老いて行くのが、とてもリアルに感じました。
あと各話の出だしが好きです。
夏子を訴えた人の話し言葉から始まるのですが、途中途中で徹子先生に話を振ったり、質問を投げかけてくるのです。
一方的でウソめいた、しゃべりじゃなくリアルなしゃべり方。この出だしに引き込まれて、物語にすっと入れました。
すごいです。スペシャルドラマとかでやったら面白そう!
投稿元:
レビューを見る
背面にあるあらすじや、帯のコメントはあまりこの本の本質や良さを伝えていないと思う。
生き方を感がえさせられることが多い本。また時間を置いて再読したい。
投稿元:
レビューを見る
タイトルである「嫌な女」の描き方が秀逸!
嫌な女である夏子が全く表に表れず、知人の話や主人公の回想でしか登場しない。あくまでも主人公、徹子というフィルターを通して夏子を覗き見るだけなのである。
この徹子という女性の抱える孤独感に共感してしまった為に、彼女を通して見る夏子にも愛情を持ちながら読み進めることができたのだと思う。
投稿元:
レビューを見る
主人公ではなく、主人公のはとこが悪い女。
弁護士である主人公。文房具好きで熱い想いに恋焦がれているクールな女。
女を全面的に出すはとこのなっちゃんが繰り広げる犯罪を弁護することで物語が進んで行く。
高い靴を履いて畑に入ったこと、機能性に優れたおばさん靴を買ってしまった年を取った主人公の苦悩と
何の変哲もない今がきっと「幸せなんだ」と言っていたフレーズが頭に残った。