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連続殺人事件が、過去の未解決事件に繋がって行く。それが主人公の父親が関係していたこともあり、以外な第3の被害者が現れる。
謎解きや緻密な犯人とのかけひきも面白い。
シリーズものになっているようなので、他の作品も読んでみたくなりました。
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中盤くらいまでは、よくある女性刑事が主人公の警察小説、くらいにしか思っていませんでした。
その評価が変わったのは、主人公と犯人の関わりが明らかになった辺りからでしょうか。所詮他人事と思っていた事件が、実は主人公の如月塔子に深く関わりのある事件ということが分かってからですかね。
その時点で、これは絶対主人公本人にも復讐の刃が向くだろうという予感がありましたし、そうした必然性があったからハマれたと思います。これが結局主人公となんら関わりのない事件だったら、凄まじくどうでもいい話という印象を受けての読了となり、続編どころか同作者の作品は二度と手に取ることは無かったと思います。
主人公自身がリスクを負っているからこその危機感・緊張感がスリルに繋がり、それが面白さに繋がると思った次第です。
それを思うと、続編はすでに購入済で楽しみでもあるのですが、さすがに2作続けて塔子が危機に会うような事態が想像できず… とりあえず、過度な期待はしないようにしながら「蟻の階段」読んでみようと思います。
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けっこう面白かった。謎解きもそうだけど、かなり伏線が効いていて、ほんのちょっとした事が伏線として氷解していくのは気持ちがいい。最後にちょっとしたどんでん返し的な展開になっているし、割とハラハラさせられる。
内容的には、普通の警察ミステリーだけれど、主人公の女刑事「如月塔子」の人となりをうまく表現していて好感がもてる筋書きとなっている。さらに、昔の誘拐事件とかが絡んできて読者をひきつける。
この作品はシリーズ物の第一話となっているので、これからの展開が楽しみである。それ故、この作品で主人公のキャラがしっかりと表現されているのもうまい。これから次作に登場する主人公の活躍が期待される。ドラマ化もされてるみたいなので、興味のある方はご一読を・・・。
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異様な変死体が発見される。
犯人からは警察を挑発するような電話が入り、犯人に結びつく手がかりも掴めないまま第二の殺人が起きる。
殺害方法や遺体に施された加工は、犯行に込められた犯人からのメッセージなのか。
交渉の相手役となった塔子は、先輩刑事とともに事件を分析し、推理し、捜査によって真実に近づいていく。
20年前に起きた未解決の誘拐事件。
事件により誘拐された子どもは重症を負い、一緒に連れ去られた母親は行方不明のまま発見されていない。
読み直すと、小さなエピソードやさりげない場面に伏線が張られていた。
ただ犯人の予想がついてしまう展開は少し残念だった。
限られた登場人物の中で、犯行が可能な人物を考えていくと必然的に犯人が浮かびあがってしまう。
ミステリー感覚で読むと物足りないものがあるかもしれない。
強い個性がないぶん、読みやすい物語だった。
シリーズは如月塔子が中心となって展開していく物語なのだろうか。
最初にこんなハードな事件が起こってしまって、次の作品のハードルが高くなってしまったような気もするけれど、期待する気持ちも高くなった。
優しさを秘めた個性的な鷹野が気に入っているので、出来ればこの先も二人のコンビぶりをみていけたら嬉しい。
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ドラマが面白かったので、原作を読んでみた。麻見さん初読みです。ドラマは原作に割と忠実に作られていて途中の展開に新鮮味はなかったけど、ドラマでは描き切れなかった部分を知ることができて良かった。ドラマの主任はちょっと無愛想というかクールで、それはそれでいいけど、原作の主任の方が飄々としていて天然っぽくて魅力的かな。塔子との距離も自然な感じでいい。姫川玲子シリーズの姫川&菊田と同じような匂いがする(現時点で恋愛に発展しそうにないところなど含め)。読み方としては邪道だけど、2人が気になるので続きも読みます。
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2017/4後半読了
確かにひどい事件なんだけど、
犯人の気持ちがわからないでもないんだよなぁ。
だからもちろん犯人が悪いんだけど、
犯人=絶対悪と言った考えの主人公だったから、
うーんと思いながら読み進めることになってしまった。
少しでも同情の描写があれば、また違ったかも。
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ブクログレビューで興味を持ち、著者の作品を初読み。
最近数多い女性刑事が主人公の、類型的な警察小説かと思いきや、この主人公は、ユニークな設定になっている。
大概、他の作品の主人公は容姿端麗であるのに対し、こちらは、152.8センチと短躯で童顔、一見コメディタッチ。
しかし、事件は奇怪に、モルタルで塗り固められた変死体の発見という幕開けをする。
犯人は、中途で明らかにされるが、刑事であった父の過去が今回の事件に影を落としてくる。
彼女自身が事件の当事者になってしまうという意表を突く展開、ミステリーとしての要素も。
主人公とともに、彼女の属する殺人分析班のメンバーそれぞれが特徴あり、チームワークの魅力とともに刑事の群像劇としても楽しめそう。
シリーズものらしいが、初回から主人公自らの深刻な事件では、今後どう展開するのか、主人公の成長物語という一面もあるようで、次回作にも手が出そう。
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最後の1ページまで飽きずに、物語の流れもわかりやすく読み進められる作品でした。
警察小説だと期待して読むと、少し偶然過ぎるせってじゃないかと思ってします場面もありました。また、少し強引な感じを受ける場面や、もう少し警察側の話も盛り込んでほしい部分もありました。でも、そこが「小説」の良いところなのかもしれません。
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おもしろかった。
特に犯人が捕らえていた人が誰かわかる瞬間、ぞくっときました。
ただ、シリーズの最初のメンバー紹介っぽいところはこれだけ読むときには余分な感じでした。
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モルタルで石像のごとく固められた変死体が発見された。翌朝、愛宕署特捜本部に入った犯人からの電話。なぜか交渉相手に選ばれたのは、新人刑事の如月塔子だった。自らヒントを提示しながら頭脳戦を仕掛ける知能犯。そして警察を愚弄するかのように第二の事件が。
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女性刑事が主人公の群像刑事ものというと、どうしても誉田氏の姫川玲子シリーズを思い出してしまう。
ただし、同じ陰惨な殺人事件を扱いながらもこちらはかなりドライな仕上がりだし、群像刑事ものとしてメンバーの個性を丁寧に描かれている。
そして何より、本格的な指向も伺えて中盤からは前半に提示された謎が次々に解決されて行き、犯人像もハッキリするにもかかわらず最後までどんでん返しが続く。
小さな伏線を全部しっかり回収する辺りも本格物に近いかも。
ここらは後書きにも書いてあったようだけど、ジェフリー・ディーバーのテイストの方が近いかもしれない。
(リンカーン・ライムは安楽椅子探偵ものだけど・・・)
次の作品が楽しみ。
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モルタルで固められた変死体、犯人からの電話は、新人女性刑事の「如月 塔子」を指名した。
調べるうちに、事件は17年前の母子誘拐事件に繋がる。次々起こる事件に、警察は、どう立ち向かうのか?
そして、第3の犠牲者とは、誰なのか?
様々な伏線か散りばめられ、全ての物事に理由がある事が分かる。
最後の最後に、父の形見の腕時計が、キラリと光る。ぜひ、他のシリーズも読みたいですね。
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ドラマをきっかけに読み始めたが面白かった。。。ドラマを終わった後、この人物たちの続編を見たい!と強く感じたため、シリーズを一気買いしてしまった。。石の繭は構成がやはりとてもいい。横井=トレミーの行動も最初から見ていたが時間軸がとてもいい。ドラマ以上になるほどなるほどと唸りながら読んだ。
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前半楽しそうだったが、ご都合がすぎる/ AEDのトリックに気が付くくだりはどう考えてもおかしい/ 筋が通っていない/
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なかなかにエグイ内容だった。
警察小説ってそういえばあんまり読んでないなぁ、探偵小説ばっかりだなぁって読みながら思ったけど、たまには良いもんだ。
警察小説ってちょっと地味な印象があったけど、これはまぁまぁ抑揚と驚きがあって面白かった。次も読もうと思えるくらいには。