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ヤマトには日々世話になっているだけに、国との戦いや同業他社との戦いに勝利した理由を知りたくて読んだ。
国との戦いについてはまずまず分かったが、同業他社との戦いについては、ほとんど触れられず、「サービスの質が違う」という社内の声や、最後の小倉の告発以外には伺い知れなかった。
ヤマトへの取材によって、ヤマトに近付きすぎ、第三者的視点が失われた結果ではなかろうか。
ただ、小倉の立志伝としては楽しめる。
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10数年振りにこの作者の本を買ってしまったが、小説のスタイルも文体も何も変わっておらず虫酸が走った。特に会話の語尾”…ねぇ”には鳥肌が立つ。国との戦いを読みたかったのに僅かな記載で迫力もない。最近体調不良が続いているのだが、こんな本を買うなんて何を血迷ってしまったのだろう。もちろん最後まで読むことは不可能、耐えられず早々に挫折した。
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なかなか面白かったです。
難しいかなーと思いながら読み始めたのですが、新たな挑戦を試行錯誤しながら実現する様子はとても楽しく、成功したら嬉しくてぐいぐいと読み進めました。
いつも家で荷物を受け取る程度のやり取りしかしたことのなかった宅急便屋さんにはこんな歴史があったのですね。
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いつもの高杉小説のドキドキ感を味わえなかったのが残念。
ヤマト運輸に対するイメージが少しプラスに変わったかもしれない…
側近の鈴木氏がもっと活躍するかと思いきや、意外と創設者の方に重点が置かれてました。
時系列通りに進まないので少し混乱しましたが、いろいろ勉強になりました。
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宅急便誕生と飛躍をベースにしたヤマト運輸さんの歴史。初代社長の二代目にわたる三越との歴史はかなり興味深い。また、宅急便へのチャレンジと、あくなきサービス開発の歴史をあらためて時系列でみると、その着眼点と経営判断に驚かせれます。2014/12読了。
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日本の物流を根底から変えた宅急便恐るべし。輸送費をコストとしネガティブにとらえずロジスティック全体のコストの軽減で成長するAMAZONすごすぎる。労働環境は?
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"宅急便の神様"小倉昌男氏を描いた一冊。今や当たり前になった宅急便が、当時どれだけの戦い・紆余曲折を経て今に至っているかがとてもよく伝わってきました。「すべての常識は非常識からはじまる」というけど、その非常識を常識にする努力、また戦局の読み方はとても参考になる部分が多かったです。クロネコヤマトのあのマークの誕生秘話もおもしろくて、こういう時代をつくってきた人たちの仕事は大変だったろうけどどんなに充実したものだったろうとか思って、自分も負けてられんと背筋が伸びました。
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小説として面白いかというとやや疑問が残るけど、ドキュメンタリーとして考えると、知らなかった運輸業界の歴史が垣間見える興味深い作品だった。
その一方で、主人公補正というか、ヤマト側に都合の悪い部分は書いていないわけで、これだけで日本の運輸を語るのは危険だなと感じた。読者を誤魔化せるだけの筆力があるということなので、好い作家、作品だなとは思うんだけど…。
このあたりの「内容は面白いけど、気を付けて読まないと」という感覚は、佐藤優の書き方と似ている気がする。
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90年代半ばくらいまでのヤマト運輸の歩みを小説仕立てで描いている。三越事件や運輸省との確執など多くはその後に有名になったエピソードが多い。そのなかでクロネコヤマトのあの有名なロゴデザインを考案した風変わりな社員のエピソードが味わい深い。昭和時代の企業のふところの深さ。
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一気読みした。サービス先行、スピード感が半端ない。昔の三越との決別劇に昨年のamazonからの撤退ニュースが重なる。
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クロネコ宅急便への信頼度は、他社と比べものにならない。当たり前に享受しているそれらのサービスがどのようにして出来たか。利潤追求だけではなく、時には度外視してもこだわり、人心を動かしていく経営者の姿を二代にわたり描く。
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小倉昌男の宅急便というビジネスを見出した慧眼と、それを成し遂げるという情熱のすごさ。そして、それを周りで支え、結果を出していく部下たちの存在もまたすごい。
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仕事を作り出すということは、かくあるべきなのか!と目からウロコ。
没頭して読んでしまいました。
やっぱり自分で頼む時は、クロネコさんが一番信頼できます。
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小説ヤマト運輸 (新潮文庫) 文庫 – 2013/7/27
小倉昌男氏がいなければ今日のヤマト運輸は無い
2015年1月4日記述
高杉良さんによる小説。
1995年9月に徳間書店より単行本として出版。
1997年12月に徳間文庫。
2000年3月に講談社文庫。
いずれも「挑戦つきることなし」という題名で刊行されている。
2013年に出たこの新潮文庫版では小説ヤマト運輸となっている。
副題となっていたものではあるけれどもこちらの方がわかりやすいだろう。
本書はヤマト運輸創業者の小倉康臣(1889年11月29日 - 1979年1月15日)と
息子で2代目社長の小倉昌男(1924年12月13日 - 2005年6月30日)を中心に据えて
ヤマト運輸の歴史を描いている。
ヤマト運輸、ヤマトグループに勤める方は会社、グループの歴史の勉強になって良いと思う。
50年史、70年史等より読みやすいだろう。
クロネコマーク誕生秘話など興味ふかい。
小倉康臣も良い経営者だった。
しかし2代目社長の小倉昌男がそれ以上の器の人物で
あったが故にヤマト運輸は大きく成長したと感じた。
特に脳梗塞の後遺症があったにも関わらず社長を続けていた父、小倉康臣に社長を辞めてもらったという箇所には驚いた。
創業者社長を辞めさせるという話は聞いたことも無い。
例えればユニクロの柳井正氏を社長を辞めさせるようなものだが想像出来るだろうか?
大口便から撤退し宅急便創設。
岡本茂社長の下の三越との取引停止。
郵政省との信書事件。
運輸省との闘い。
クール便開発へのこだわり(冷凍温度)
全てが納得いくというものだ。
そして経営哲学として常に消費者視点であったことも見逃せない。
著者である高杉良氏も指摘しているのだが
「会社で情報をいちばん多く持っているのは誰かと言えば、決して社長ではない。
なぜなら、悪い情報は絶対社長のもとにあげられてこないからだ。悪い情報は、えてして労働組合に集まる。だから私は、労働組合に『きみたちは私の大事な
神経だ。会社が病気になったとき痛みを伝えてくれるのがきみたちだ。だから会社がうまくいってなかったら必ず伝えてくれ』というようになった」
上記の小倉昌男氏の指摘は極めて重要である。
バッドニュースが上に上がりにくい現実を良く知っていたことも会社運営のプラスになったに違い無い。
これは4年7ヶ月に及ぶ結核からの回復。
(康臣のGETしたストレプトマイシンのおかげでもある)
静岡運輸への出向時代の会社再建の苦闘・・
大きな試練と挫折を経たことも小倉昌男を大きな経営者として育てたのだと思った。
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「挑戦つきることなし」を改題して出版。タイトルどおりヤマト運輸の歴史に焦点を当てたノンフィクション。運輸省、郵政省との戦いなど、そこそこ面白かったが、タイトルは以前の方が良かったよなぁ。