紙の本
重松氏の全て
2016/02/28 01:18
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
変わった小説だと思う。いじめは、重松氏のライフワークでもあるのだが、これまでとは異なり、しかし、過去の作品がベースにもなっていて、伏線的な効果をももたらしている。重松氏のファンであるほど、興味を持って読めるのではないか。
紙の本
ちょっと掴みきれなかった...
2013/11/10 09:47
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投稿者:BACO - この投稿者のレビュー一覧を見る
小説の中の小説?という感じで、登場人物と作者との対話など、非常にファンタジックな物語でなぜそのような技法としたのか、正直何が何だかよく分からなかった。
ストーリーは家出少年少女3人の物語で、彼らの心理描写についてはいつも通り言葉少なく、思春期独特の表現で表されていていい感じではあったが、全体的に何を言わんとしているかが掴みきれなかった。
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これは、あなたが読んだことのない重松清――本当の救済がここにあります。小説家であるセンセイに、ある少年から旅の詳細を記した手紙が届く。それは、生き抜くために家出をした三人の少年少女の記録だった。しかし現実の彼らはある事故に遭っていた――。ナイフさん、エミちゃん。手紙にはセンセイの創作した人物まで登場する。これは物語なのか、現実なのか。全ての親へ捧げる、再生と救済の感動巨編。
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子供を持つ親としてはなかなか救われない物語だ。
でも、子供を亡くした親には少し救いがあるかもしれない。
生きてきたことに意味を与えることってのは、残された人たちのためにあるものだから。
忘れないために、絶対に必要なものだから。
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内容紹介
これは、あなたが読んだことのない重松清――本当の救済がここにあります。小説家であるセンセイに、ある少年から旅の詳細を記した手紙が届く。それは、生き抜くために家出をした三人の少年少女の記録だった。しかし現実の彼らはある事故に遭っていた――。ナイフさん、エミちゃん。手紙にはセンセイの創作した人物まで登場する。これは物語なのか、現実なのか。全ての親へ捧げる、再生と救済の感動巨編。
内容(「BOOK」データベースより)
小説家のもとに、少年から謎の手紙が届く。「僕たちはゼツメツしてしまいます」少年2人、少女1人、生き延びるための旅が始まる―僕たちをセンセイの書いた『物語』の中に隠してほしいのです。ゼツメツ少年からの手紙は届きつづける。でも、彼らはいま、どこにいるのか。「大事なのは想像力です」手紙は繰り返す。やがて、ゼツメツ少年は、不思議な人物と次々に出会う。エミさん。ツカちゃん。ナイフさん。このひとたちは、いったい、誰―?
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ゼツメツとは何か?
読み進めると、不登校、発達障害など、マイノリティ側の苦しみが、まるで視界が広がるように、理解がひらけた。
【***以下ネタバレ***】
リュウたちは、ゼツメツを免れようとしていた。
クジラが生き抜いていくため海に戻ったように。
ならば、川に流されたリュウたちは、ゼツメツしたのだろうか、それとも海に戻ったのだろうか。
序盤で“ゼツメツを避けるため海に帰る”という話題が頻繁にでてきた。後半になり、三人が行方不明なった原因が、川に流されたということがわかり、気づいたことがある。
もしかした、リュウたちは、ただ流されたのではなく、ゼツメツしないために、クジラのように、生きられる場所を見つけられたのではないかと。
大先輩に、ラストは「ハッピーエンド」だと言われ、はっとした。
三人は助けられなかったのだが、「救われた」のだ。
三人はもちろん、三人の家族も、苦しみながら、悶えながら、その喪失を受けとめていた。
それこそが、救いだったのではないか。
現実は、身も裂けるほど苦しいことがある。ほとんどの場合、ヒーローは現れないし、奇跡は起きない。
「ゼツメツ少年」は、ファンタジーであり、不思議な話だ。それなのに、「救い」の在り方は、せつないけれど、一番現実に合ったハッピーエンドだった。
2013.10.2
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ゼツメツしたくないからセンセイの物語に僕たちを出して!といういつもとちょっと違うファンタジーな展開でお話は始まる。これは、重松さんのご友人の実話なのかなー?と。美由紀ちゃんとセンセイは本当なのかな。
リュウの正義感の強いところ、すごく好きでリュウみたいな子がいじめに合うのは許せなくて、というかいじめがそもそも許せないけど今回のお話もそういう葛藤とか優しさとか重松さんらしくて好きだった。
それと大好きな「君の友だち」のエミちゃんと「エイジ」のツカちゃんにまた会えたのがすごく嬉しかった。
「助ける」ことはできなくても「救える」ことが出来るような人になりたい。
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400ページ弱を一気読み。
テレビで紹介されてて気になり、すぐ買いに行った。やはり勘は当たっていた。完全にツボだ。
昔読んだ「ソフィーの世界」を思い出す。あとエレカシにも、初期のスピッツにも、同じ匂いを感じる。
言いたいことはいろいろあるけど、
その弱々しくもまっすぐ立つキャラたちの言動を捕まえてほしい。
そして、読んだあとの自分の心の動きを観察してほしい。
と今自分に言っている。
生きていることは辛いけれど、
辛いからこそ生きていけるかも知れない。
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構成がわかりにくく感じた。最後の方でやっと、ああ、こういうことか・・・と。
それでも読み勧めてしまう。色々なイメージが喚起されるが、わたしは、「銀河鉄道の夜」だったかな。
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立ち読みの斜め読みだったけど、十分に色々な重さを感じてしまいました。損得の話ではないと思うけど、正しい事をすると損するの?でもこういうこと良くある、というシチュエーションが出てきて切なくなります。重松さんはあっち側こっち側が良くわかっているなと毎度感じます。次回はしっかり読みたい。
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伝えたいことが分かったと思う。私には伝わった。
リュウの状況が私と同じだったので更にひきこまれた。
どうか世の中からいじめが無くなります様にと祈る。
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信じることが希望。
そして、生き続けることが希望。
現実と物語が織りなす、繊細な心を掬い取る・・・真骨頂ってやつですかねー。
今までの重松さんの作品を読んでいると、より味わい深いです。
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すごく不思議な物語。
現実の世界とフィクションの世界を
並列に、または混在させ、
ひとつの物語に仕上げられている。
いつの間にか飲み込まれて行く良作。
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不思議な話だったな。お親より先には逝きたくないかなって思った。
最後のほうで出てくる帽子をかぶった少年は「きよしこ」?
ナイフさんは「ナイフ」?
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最終章は涙なくして読めない。。
生きるっていうのは、何かを信じていられるってことなんだよ。
2013.11.1