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投稿者:ピーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて川上弘美氏の作品を読んだ。
SFではないがなんとも不思議な感覚で、不思議不思議と思っているうちに読み終えた。
異次元の世界から来た人が書いた本を読んだ感じ。
紙の本
どこといえないけれど、川上弘美らしい雰囲気がいい。
2015/09/16 18:12
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投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ほわほわした不思議な雰囲気の話があったかと思うと現実的な恋愛の話があったりと、色々なテイストの短編がつまっている。一貫したイメージがあるわけではないのに、それでも川上弘美らしいと思わせるものがそれぞれの話にひそんでいるのはさすが。
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発売されるのを心待ちにしていました。「ざらざら」「パスタマシーンの幽霊」に続くクウネル連載作品集第三弾です。
とてもとても短いお話たち。川上弘美さんの紡ぐ小さな言葉、物語がぎゅぅうっと凝縮された素敵すぎる本です。
おかまの修三ちゃんでてきます! このシリーズを読むとまたざらざらから読み直したくなる。なんだろ、あったかいんですよね。ほっこり、がとてもよく似合う。さらりとした短さなのにどれもとてものこる、7割ほどは不思議な話たち。
どれも大好きなお話だったけど、特に好きだったのは「クリスマス・コンサート」、それに続く「旅は、無料」かな。なんかロマンティックだし今の季節にぴったりだったから。
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『クウネル』に連載されていた短編を纏めたもの。個々の作品は10ページ程度と割合に短い。
恋愛を主題にしたものが多いが、切り口がそれぞれ異なっているのでマンネリさは感じない。
川上弘美らしい、ごく日常的に不思議な光景が繰り広げられる短編もある。
全体的にバリエーション豊富で読んでいて飽きない。
『誕生日の夜に』『トンボ玉』『九月の精霊』、そして表題作『猫を拾いに』が好き。
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川上弘美新刊。
今作はふわふわ加減がはんぱなく。
宇宙人とか、初期作品の頃よりふわふわしておる。
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ちょっと変わったことが起きる世界の、ちょっと変わった人たちの話。クウネルに掲載された短編集。
『クリスマス・コンサート』がよかったな。
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「ざらざら」「パスタマシーンの幽霊」に続く雑誌クウネル連載小説の第3弾。
相変わらずの川上ワールド全開の短編集。
チョッピリ奇妙で、微かに可笑しくて、ほんのり切ない21編のラブストーリー。
ラストの信長の怨霊には、、、、やられた!
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恋をすると、誰でもちょっぴりずつ不幸になるよ。いろんな色の恋がある。小さな人や地球外生物、そして怨霊も現われる。心がふるえる21篇。傑作短篇小説集。
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なんとも贅沢な21篇である。わたしたちが暮らしている世界から見たら、いささか不思議なことがたくさんあるのだが、それが不思議でも不自然でもなんでもなく、日常としてある世界の物語なのが川上世界である。しかも、そのずれ方が一様ではなく、物語によってさまざまな方向にさまざまな度合いでずれている、というかぶれているのである。さらに言えば、ずれながらぶれながらも芯は一本通っているので、読んでいて心地好いのである。瞬く間にその世界に取り込まれてしまう一冊である。
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ああ著者のこういう何気ない短編、好きだ...と思いながら読んでいて表題作に至ったら、その奥底に計り知れないほど静かな抗議または怒りを感じて慄いた。ペンは剣よりも強しというほど声高ではなく、『神様 2011』ほど直截的ではないものの、これは絶対に作家にしかできないという、なんだろう、作家という存在の意義を見せられた気がする。著者のことはデビューから一貫して好きだったが、本作でもっと好きになった。
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川上さん独特の雰囲気たっぷりの短編集。
色んな生き物や、小さい人、怨霊までが普通に登場するこのシリーズは毎回好きで全部買ってるなあ。
今回も登場のおかまの修三ちゃん。おかまになってしまった我が子を、悩みながらも受け入れていく素敵なお母さんのお話、『はにわ』はやっぱり好きでした。
亡くなった伯父や伯母が9月になると四日間滞在する、不思議な雰囲気の『九月の精霊』と、怨霊が登場する『信長、よーじや、阿闍梨餅』もお気に入りです。
あとは2作連作の『クリスマス・コンサート』と『旅は、無料』
ただの黒いゴムできゅっとしばっただけの髪で、服だっておばさんじみていて、顔立ちもごく普通なのにかわいい坂上。
そんな坂上が羨ましい千絵。
そんな千絵の気持ちが、なんか分かる。坂上みたいな友達が私にもいるから。
「憎んでいるだけじゃなく、坂上のことずいぶん好きなんだよ」っていう千絵の言葉に、とっても共感。
久々にその友人に連絡してみようかな。会いたくなっちゃった。
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21篇からなる短編集。
ゲイの心優しい息子を持つ母親の、複雑な気持ち。
9月のある一定期間、現れる伯父、伯母たちの霊たちの話しなどが印象的。
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いろんな世界が楽しめる短編作品。恋愛からSFまでバラエティーに富んだ内容は面白いがちょっと物足りない。でも、たまにグサッとくる文章があるのが印象的。
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『まあいろいろあるんだけど、こうやって並べてみると、みんかどこかで見たことのあるような、理由でしかない。そういうことよりもたぶん、あたしは怒ることでしか、自分の中の何かのかたまりを解きはなつことができなかったのだ』ー『金色の道』
川上弘美を読む時、何も考えていない。ただ、書かれている文字の意味をなぞる。本は、脳が刺激されるのが楽しいけれど、川上弘美を読む時は別。できるだけ何も考えずに読む。読むことにだけ、集中する。
本を読むって、考えてみれば不思議な行為だ。脳がぐるぐると刺激をうけても、そうでなくても、本に対峙している時は一人。そして一つのことに脳が囚われている感覚がある。考えてみると、起きていても寝ていても、こんなに一つのことにだけ脳が使われている状態って、ない気がする。そして、川上弘美を読む時は、さらに身体が開く感じになる。耳もたつ。
川上弘美の小説の主人公は、自分の頭の中のぐるぐるとした思いに敏感でありながら、それをさらさらと流している人物が多いように思う。その潔さにあこがれる。クウネルの主人公は、短い話の中で解決するようなしないような日常の悩みを吐露しては去ってゆくので、その雰囲気がより強くなっているのかも知れないけれど。他愛もないような話の中で、人生について何か教えられたような気にもなる。
川上弘美は、読むものに答えを押し付けない。でも言いたいことは、結構はっきりと言う。だからと言ってそれが唯一の解であると言い募らない。だって、ひょっとしたら、その時々で出した答えなんて、脳の中の乱数的な偶然の選択肢の一つに過ぎないかも知れないのだから。そんな、理性的な声が聞こえてくる気配がする。色即是空、空即是色。白と思って捉まえたものは簡単に黒になり、黒と思って放っておいたものはこれ見よがしに白となる。川上弘美を読むことは、煩悩にまみれた性根を無心の心地に、少しだけ、近づける。
それにしても、川上弘美を読んだ後で、小説の内容よりも、どうして自分が川上弘美を読むことをこんなに気に入っているのかということばかり、気になるのは、何故なんだろう。
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「恋をすると、誰でもちょっぴりずつ不幸になるよ。」という帯に惹かれて購入。わたしと同じ名前の主人公が出てきてどきっとした。
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可愛い話、ちょっぴりしんみりする話、笑える話、不思議な話。
色々な川上さんの短編が読めます。
帯に書いてある、
「恋をすると、だれでもちょっぴりずつ不幸になるよ。」
なるほどと思いました。
個人的には、「クリスマス・コンサート」と「ホットココアにチョコレート」が好き。