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電子書籍
小唄コウタッタ
2022/09/11 08:06
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ワシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
あるところに短歌・和歌を吟じる男がいた。男の名前はどう読んだか…ともかく男には関心を寄せる作家がいた。作家の名前は…やはりどう読めばいいか分からぬが名前に大した意味はない。
男は歌を詠み、作家はそれを無断転載し自作として公表する。キレた男は作家を次元のすき間に幽閉して難題を吹っかける。この流れ、どこか恒川光太郎が書きそうな世界の様相を呈しているにも感じる。(構造は『迷走のオルネラ』、あるいは『雷の季節の終わりに』の『穏』にも似るが、ここは本作の肝ではないので置いておく)
男の要求をひとつも満たせないヘボ作家は、最後に「人殺し」を求められる。その相手は猿本丸児、言うまでもない秋元康である。「凡庸の象徴」として記号的に扱われており、核も信念も思想すら持たない数多の凡作が溢れている通り、秋元康でなくても良いのかも知れない。
触り心地がソフトなだけの「感動巨編」「n回は泣ける」的な本の体裁をした出版物は実に多い。「又吉が面白いっていうから読んだけどつまらなかった」なんて凡百を書くひとは、川口俊和の『コーヒーが熱々のうちに飲んで猫舌で泣けよ』でも読んで、四回泣けばいいのである。あるいは「なろう系」とかいう主人公に自己を投影して自分を慰めてやって欲しい。
町田節がシャウトする本書は毒まみれで読んでも役には立たない。本書を読んで何も残らなかったら、何を読んでも毒にも薬にもならないのは確実である。それこそ『川の流れのように』怠惰に流されていればいいのである。
紙の本
冴えない作家の盗作から
2020/05/25 06:28
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
糺田のいい加減な性格と、新未無の妖艶さが上手く溶け合っています。監禁生活の不条理さが、今の時代の息苦しさを象徴しているようでした。
紙の本
ハマる
2016/09/28 15:40
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投稿者:ポージー - この投稿者のレビュー一覧を見る
町田康好きの人にとっては微妙な評価なのだろうか。あまりわからないけど夫婦茶碗しか読んだことない僕にとっては久々にのめりこんだ本だった。
最初、小角(人名)が革命を起こしたいと言うと、それはお前がただ自分の好きなように環境を変えたいだけじゃないかと指摘されるが、これに対して革命とはそういうものだと小角は反論する。しかし最後の方で小角は環境に優しくならなければならない、人間は謙虚でいなくてはならないと主張する。題は人間小唄。装丁は鎖に繋がれた猿。おもしろかった。
電子書籍
無茶ぶりに答える
2020/02/05 22:40
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
短歌作りからラーメン店オープンまで、次々と無理難題を押し付けられる盗作作家に笑わされます。残された暗殺に走ることによって、たどり着いた不条理な終着点が圧巻です。
紙の本
カテゴライズ不可能
2016/02/11 01:35
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投稿者:ヒロユキ - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて町田康さんの小説を読みましたが、なんと言うか度肝を抜かれました。
ジャンルで言うとSF?ファンタジー?文学?そもそもジャンルとかカテゴリーに分けること自体ナンセンスにも感じる程の熱量と言葉の波状攻撃。なるほどこの人の本ってハマる人はとことんまでハマる文体だな~っていうのは、なんとなくわりました。
紙の本
評価が難しい
2015/08/25 22:04
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投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
町田康さんの小説を初めて読みました。表紙のイメージからなんとなく渋い作風なのかと思っていましたが、全然違いました(笑)
ざっくり言うと、盗作した作家に天誅を下すクレイジーな男の小説です。読み終わって最初に思い浮かべたのは舞城王太郎さんの作風です。くだけた文章、ロックなキャラクター、奇抜な展開などなど共通点が多いです。ただし、町田さんの文章の方が癖が強いと思います。例えば、
「こいつを潰すのは俺の使命。俺の勇気。そして希望。青雲。ラララ、君が見た光」
なんて誰が思いつくんだこんなノリの良い文章、と思わず笑ってしまいました。舞城王太郎さんの文章が心地良く感じる方にはおススメの作品です。
電子書籍
いまいちですかね。
2015/08/25 17:05
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投稿者:kay - この投稿者のレビュー一覧を見る
ピースの又吉さんが面白いと言っていたので買いました。
好みの小説ではありませんでした…・。