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過剰な期待を抱いて読んだのだけれど、全然裏切られなかった。すばらしい。ここのところずっと追い求めていたのは、こういう小説だったのだと思う。
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筒井さんてSFのイメージだったけどこれは「アルケミスト」にどこか似ているんです。
姉に勧められて読んだ本。
コーヒーの描写とか素直に「いいな」と思えます。
いい雰囲気の本。
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いでくん→犬さんから流れ流れてやってきた イメージはクロノトリガーだった。茶色くて明るい街街。RPGの感じは突飛過ぎない非現実な街の様子に特に感じるのと、その町で何かしらのイベントをしてその街で時間が流れている様子がゲームのRPGのようだった。その街街でこうこうこういうことがあって上り詰めてしまいのような、身の進退にかかわることが多く書かれているので、そこがぐだぐだしていて面白いな〜独特〜と思うところだった SFだけでなく人間くささも含めてこの人物に対する親近感や時間が過ぎ去ってしまう仕方なさが、この本の中に入り込んでいるような気になる 転移のこととか壁を抜けることとか、非現実なアイデアが全体を通して一気に書き込まれているのではなく、素朴なラゴスの様子に慣れ親しんでいたら、点・・点・・・と非現実が書き込まれているので「あっここは違う星のこと」「あっこの人たちはこの時代よりずっと前の時代」と新しいきづきがあって不思議な雰囲気を増していた。
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かつて地球から遠く離れた星に移住した人たち。
科学をわすれ、超能力が使えるもの、自然に生きるものたちと触れ合うラゴスが旅をつづけ、かつて失われた技術を求めていくはなし。
よみがえる文明は繁栄とひとのこころを変えるなか、純粋に学ぼうとするラゴスは、最期の旅に出る。
国を造り、ひとが増えて、故郷にも戻っても忘れられない、なにかを求める心。
最愛の人にあいたくなるファンタジー。
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思わずジャケ買いしたけれど、読んでよかった、今年一番の作品。
SFファンタジー要素はあるものの、一度文明が滅びて再生したアナログな世界を旅するラゴスの一生を描いた物語は、ロマンに溢れていてちょっと切なく、人生を考えながらしみじみ読み終えました。
大人になってから出会えてよかったと思える一冊。
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2008年11月28日購入。読書期間2009年1月4日〜6日。
SF小説で読みやすく、あっさり読んでしまった。
主人公は自分の身に起こることを冷静に見つめ、対処し切り抜け、目的のため旅を続けていく。
時間がかかろうと自分の目的を遂げること・自分の心の衝動にしたがい行動を起こすことの重要性、それに伴う困難、そのように生きる人生とは。
毎日を淡々とこなし過ごしている時期に読んだため、色々考えさせられる。まだ、その答えは出ていないが、良い本に巡り合ったと思える。
しかし、その内容・筆者が伝えたいであろうことが、より深いところにあるのだろうというのは感じられるが、自分には難しく読み取りきれなかった。
時間をおき、また、ゆっくりと読みたいと思う。
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あたかも主人公ラゴスの旅行記のように
淡々と綴られていくSFファンタジー。
世界観は自分の知ってる話の中では
宮崎駿の「シュナの旅」を連想させた。
非日常なはずなのに話に入り込みやすかった。
読みやすい。
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人間はただその一生のうちに、自分に最も適していて最もやりたいことに可能な限りの時間を充てさえすればそれでいい筈だ。
知的な会話は一種の享楽だ。
この二文に尽きる。
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少しずつ高度な文明を失いながら、その代償として人々が超能力を獲得していった世界。
旅から旅へ、
果てしない旅を続ける男、ラゴス。
様々な人々と出会い別れ、
彼自身も歳を重ねてゆく。
彼の旅の目的は何なのか?
彼は何者なのか?
筒井康隆といえば、
「時をかける少女」とか「パプリカ」などが有名だが、
異色作とされるこの作品も、なかなかの秀作。
SF的な設定もありますが、ファンタジー小説として楽しめます。
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10年に一度でも、こんな本に出会えたら、読書家冥利に尽きる。のようなことがアマゾンレビューに書かれていた。うまい誘い文句ね。でも、その誘い文句に負けない内容だった。旅の面白さを再発見・新発見できたよ。
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筒井さんの小説は始めて読んだけど、これは素直に脱帽
200pと少しとはとても思えない内容の厚みです
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どことなく不思議で、どことなく普通で、どことなく切ない、ラゴスという旅する男の生涯。さらっと読めるけどなんだか口当たりが良く余韻を残す。物語の終わり方が切ない。スカシウマって透けているんだろうか?
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■目的
娯楽の読書
■見たもの・感じたもの(テーマ)
人の一生は旅をするようなもの。
人との出会い・知識の学び・時間の経過という旅の中で、最後に一番大切なものを見つけること、これが人生である。
■感想
とても久しぶりに、心がぽぅっと温かくなるような、穏やかな読後感のある作品でした。
初めはこの本を、途中で放棄しようかと思っていたんですけどね、でも読んでよかった。井筒さんの作品をもっと読みたくなりました。
「学ぶ」ということについて、印象的な一文がありました。
「そのような知恵や思考力こそ、わたしがあの書物から得た、より大きなものであった筈なのだ。」(P193)
何かを学ぶということは知識を得るだけではないんですよね。「適切に、総合的に判断することだ」という作者の強いメッセージをこの一文から感じます。うん、同感です。
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旅人ラゴスの学問のための世界紀行。
集団転移したり、王国の王様になったり、奴隷になったり、凍ったり。
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理知的で 説教くさくなく暑苦しくない主人公の行動は
読んでて気持ちよいです
ファンタジー風ですがSFぽい要素もあり