紙の本
サクラ咲く
2024/05/16 15:51
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品を自分の中学時代と照らし合わせながら読んでいました。確かに登校拒否の女子がいた、小学生から中学生になって雰囲気がガラッと変わった女子がいたことを思い出しました。登校拒否の女子とはクラスが別だったので、特に考えることはありませんでした。雰囲気が変わった女子はバスケ部に入ってからですかね、周りに女子が集まり始めたのは。思い出して旧友を懐かしく感じました。
紙の本
サクラ咲く
2022/01/21 08:11
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投稿者:もこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校の校門の桜を思い出しました。
読み終わって続いていたんだなあ、と、しみじみ全編を思い返す作業が、とても心地良かったです。
おばさんが読んでも、若い青臭さのない青春小説でした。
紙の本
素敵な話
2019/06/09 22:38
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投稿者:ワガヤ - この投稿者のレビュー一覧を見る
それぞれが悩んで、わかり合っていく様が素敵だった。面白かったので、もう少し続きが読みたい感じ。これを中学生の時に読んでたらどう思ったかなー。
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開花する
2017/10/17 05:46
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
本好きので内気な少女が、少しずつ外の世界と向き合っていく様子が微笑ましかったです。3つの短編に溢れている、優しさが良かったです。
紙の本
「タイムマシンは可能かどうか」
2016/10/31 19:10
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投稿者:neko - この投稿者のレビュー一覧を見る
落ち着いた学園ストーリーで、気楽に読めます。
で、なぜ、タイムマシンかというと、タブン、後悔の裏返しですね。そもそも、時間は過去から未来に一方向に流れるってテイギされている。キホンは「覆水盆に返らず」ですね。相対性理論はこのテイギをハズして、なんでもありの世界に突入していった。3次元空間を2つの軸で規定するようなもんです。なんでもありだから、タイムマシンもできる。そのユメが、後悔してるヒトに、ウけたんでしょう。
タイムマシンをユメみないヒトには、「セカンド チャンス」がタイセツです(医者はノゾく)。そういえば、真ん中のおハナシは「よろこびの歌」のシュジンコウの中学時代みたいです。とすると、「ケイゾクするココロ」もタイセツですね。
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青春時代に読みたかった。
2016/06/13 15:20
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投稿者:minty - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は年相応またはそれ以上の本を読んでいないとカッコ悪いと勝手に決めつけ、いつも挫折して、読書から遠ざかっておりました。
ですが、ヤングアダルトでもなんでも好きな物を好きなだけ読んで読書慣れすればいいではないかと最近ようやく思えるようになり、こちらもそうして購入した作品です。
辻村深月さんの作品は初めて読ませていただきましたが、独特の空気が漂う、ワクワクと勇気を与えてくれる作品でした。
迷子になってしまっていた中学時代に読みたかったな...!
もっと自分を信じ、自分を好きになる勇気をくれていたと思います。
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最後の『世界で一番美しい宝石』が一番好き。
「本を読むの、大好きなの」とはっきりと、堂々と言い切ってしまう立花先輩が素敵で、大好きになってしまったから。
自分はきっと、高校生時代に誰かに「本が大好きなんだね」なんて言われても素直にそうだ、と言えなかった。
好きで本を読んでいながらも、「読書」という行為を、おそらくどこかで軽んじていた。
スポーツや音楽に励んでいるような、ここで書かれている「学校の主役」である人達と比べて、自分の好きなことに自信がもてなかった。
でも立花先輩は自分にとって本を読んできたことがどれだけ素晴らしいことかをちゃんと分かっていた。
本を読んできた自分を卑下してなかった。
だからこそのシンプルな言葉。「本を読むの、大好きなの」。なんて格好いいんだろう。
今の自分は立花先輩の年を大きく過ぎて、彼女と同じ言葉を私もちゃんと言うことができる。
でもこの本は改めて、昔の私を掬いあげてくれた。
本ばっかり読んできた私を、「悪くないんじゃない」って言ってくれているように思えた。
「学校の主役」にはなれなかったけど、そんなに悪くもなかった、私。
そう思わせてくれた一冊でした。
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辻村さんの作品にしては文章が軽くって分かりやすいなぁと思ったのが第一印象。
解説を読んで、若い読者へ送った一冊だと知り納得。
それでも、しっかりと響く所が一話一話にありすごい良かった。特に「世界で一番美しい宝石」を読んでる途中で、「あっ!」ってなった(笑)
この感情は若い時でないと感じられないと思う。
昔の私に読ませたかった(笑)
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中編3編からなる物語。
舞台は同じ名前を持つ、中学と高校。
3作目だけ時代がちょっと離れています。
元は、中学生向けの進研ゼミなどで連載されていた、
ヤングアダルト向けの物語になるのかな。
思春期の“脆さ”を上手く捉えていると、そう思います。
そして、辻村さんならではの“SF(すこしふしぎ)”要素も。
個人的には2つめの「サクラ咲く」が好みです。
学校図書館を舞台にしたちょっとしたミステリーです。
不登校の問題も絡み、瑞々しい初恋も絡みと、
『耳をすませば』とも相通じるところがあって、ふむふむと。
図書カード、最近の学校図書館ではどうなのでしょう。
いつの日にか、司書教諭としても見てみたいですね、なんて。
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読み終わった後の清々しさは、さすが辻村先生!!
中・高生向きに書かれた本だが、誰が読んでも優しい気持ちになれて「あの頃」に戻ることができる。
優しい辻村ワールドです!!
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瑞々しい青春の一ページ.不安と期待,新しい発見に一喜一憂する日々.3編からなる素敵な青春小説.生まれ持った性格というものは確かにあるが,信条と呼べるようなものは,中学,高校あたりに葛藤の中から芽生えるようなきがする.中高生におススメしたい面白い一冊でした.
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自分が学生の頃、もっと勇気を出して、いろんな人と繋がろうとしていたら、こんな出会いがあったのかもしれない。
そう思うと、登場人物がうらやましくもあり、自分の学生時代を懐かしく思ったりもする。
辻村さんの本好きな感じがよく分かる本。
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若い世代向けのようで、瑞々しく爽やかな作品。
これはこれで良かったけど・・・
胸がぎゅっと締め付けられるように苦しくて、目を背けたくなる程の心の奥底の闇とか、それを救うような涙が出るラストとか、そういうような長編を、また読みたいです、辻村さん!
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文庫本が出ていたので再読。
最初の「約束の場所、約束の時間」はタイムトラベルものでそんなにだったが、次の「サクラ咲く」、「世界で一番美しい宝石」がおもしろい。
「サクラ咲く」は、図書館に挟まれた紙を書いた人を探す話で、「世界で一番美しい宝石」は、映画同好会が先輩を自分たちの撮る映画に誘う話。
最後の話が最初の話とつながった時、そうつなげてくれるか!と熱くなった。最後の話の主人公が父親に抱いているイメージとの対比でより一層引き立っていた。
最近こういうストレートな青春ものに弱い。文系青春。
この本のテーマは、文中にもあった言葉に尽きると思う。
「学校は誰のものか」
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読み終わり改めて見返すと、よく出来すぎた話だと感じられる。しかし、扱っているもの1つ1つは現実感をまとったモチーフではあったと思う。大きなどんでん返しではなく、安定したきれいな話であると思った。気分が良い時にさっと読みたい本だ。