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漫画だといっても侮れない
2015/09/11 08:27
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
東京電力福島第一原子力発電所のことを職員や地元の人は「1F(いちえふ)」と呼ぶ。
東日本大震災で大惨事となったここで働くということは、並み大抵のことではない。だから、そこで実際に働いていた人がその職場を漫画にしたということで話題になった、漫画本だ。
描いた竜田一人(仮名らしいが、ペンネームという言い方をしないのもいい)氏は、2011年3月11日の震災のあと、仕事を辞め、ハローワークに通って「いちえふ」での仕事を探したらしい。
そのあたりのことは、この巻の第三話「2011年のハローワーク」に詳しい。
ハローワークの相談員は一様に「本気?」と聞き返したという。誰もが危険度の高い職場への就職に躊躇うだろう。それを自ら志願していくのだから、「本気?」と聞き返されても仕方がない。
竜田氏はその時の理由として「少しでも被災地の役に立てる仕事を」と、主人公に語らせている。加えて、「コレもいいし」と、賃金のことも話しているが、実際にはけっしていいものではないことも、ほかの話の中で描写している。
漫画では主人公である竜田氏が「いちえふ」の現場にはいるまで一年近くかかったそうだし、爆発で大破した原子炉内の修復作業にその後従事することになるが、まず配属されたのは「いちえふ」構内にあり休憩所の管理員だった。
そうはいっても防護服着用の作業であることには違いないが、次第にもっと中心へという気持ちが昂じてくる。先輩挌の作業員に「ここがワシらの戦場や」と戒められもするが、より危険なものへと惹きつけられていく姿は、事故後の「いちえふ」という特異な環境だけでなく、どんな環境にあっても男子が望む姿のような気がする。
作品の中で作者も描いているが、「いちえふ」であったとしても、安全なところにある職場と変わらない普通の日常がある。それを事実を知らないことで、そこがまるで異様な世界だと思い込んでしまうのは危険だ。
漫画とはいえ、実際そこで体験してきた人が見てきたものは重い。
第六話「はじめての1F」のラストに流れる、湯原昌幸の「雨のバラード」が切ない。
漫画という手法で描くリアリティがすごい。
2021/05/15 15:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
東日本大震災で生じた福島第一原子力発電所=「1F(いちえふ)」の大事故と周辺住民を巻き込む大惨事。その収束作業は、10年たった今も、もちろん続いている。作者は、3.11の後、それまでの仕事をやめて、「1F(いちえふ)」の仕事に転職した。そこで体験したことをテーマに描いたのが本作である。10年たって、世界にコロナ禍が来て、風化しかかっている原発事故への興味。あえて、今、読むことで、関心を持続させておきたいと思った。ともかく、漫画という手法を通じて受けるリアリティがすごい。
描写がうまいです
2015/11/13 16:43
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投稿者:mika - この投稿者のレビュー一覧を見る
福島の現状を知りたくて読みました。
作業員の方の様子がわかり、勉強になりました。
理解が深まる
2015/09/27 18:27
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投稿者:ほんとにほんと - この投稿者のレビュー一覧を見る
理解を深めるのによい。
職業体験的まんががもっとふえてほしい。
福島はいま
2015/09/22 10:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:uni - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつまでたっても終わりの見えない状況ですね。
現実を把握する意味でも、読んでおきたい1冊です。
はやく2巻読まなければ。
ありのままの記録
2014/07/01 22:13
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:竜生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
福島原発問題では、漫画が騒ぎの種になった。その意味からすると、同じ漫画だが、これは爆発した福島原発の整理業務に自ら参加した売れない漫画家のドキュメントである。なるべく正直に書こうとしている姿勢が覗えて、好感が持てる。更に知らない世界を漫画という眼に訴えやすい手法で書いてくれているので、馴染みの薄い世界ではあるが、理解がし易い。単に反対反対ではなく、誰が片付けているのかを知ることも必要ではないか。1Fで働いている人の中には地元の人も多いという。更に第6次くらいまでの下請け業者が入り組んでおり、日常的に搾取が行われている実態も垣間見える。更には年間被爆限度量が定められており、それに到達すると離職しなければならないということの様であるが、それでは何時までもベテランは育たない。今後、どうするのだろう。
今あらためて
2019/03/14 22:07
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投稿者:玉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
また、3.11がやってきた。
政府は、復興五輪とか言っているが、
実状はよくわからぬままだ。
少なくとも、フクシマの原発の処理は、まだまだつづく。
巨費が投じられる。
多くの国民が反対していても、
再稼働とか、原発輸出とかを平気で進めている。
今どうなっているのか、
ここで立ち止まって、もう一度考える材料にしてみよう。
マンガとしては・・
2017/03/14 10:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なおK - この投稿者のレビュー一覧を見る
実際はこんな感じなんだなと、わかります
ニュースなどを聞いて思った疑問点も、そうなのか・・と
ただ、マンガとして面白いかと言うと、普通かなと思いました